Tsunami Times

  • Sonicmaster

     Sonicmasterが入荷。入荷したSonicmasterはキャスコン・ヴォリュームノブは付いてはいるとは言え、パーミングガードとエンブレムが付いていないので、左サイドがなんだかスッピン状態で寂しく、やっぱり物足りない。ロゴとエンブレム、それからキャスコン・ヴォリュームノブとパーミングガードが揃って初めてSonicmasterの顔なんだなあと改めて。

     パーミングガード、エンブレム、サムレストはこれから取り付け、それから箱入れにかかります。

     そうそう、今回はTSB1色のみです。Tsunami Lures 25th Anniversary Modelとも言っていい今回のSonicmasterだから、それはそれで相応しいと思っています。

     以前のモデルからはディティールにアップデートがあります。ベースとなる五十鈴の620は、サイドカップの側面(上面?)が以前は段差があったのだけれど、平滑加工されてフラットになっています。また、ドライブギヤ、ピニオンギヤ、スプールピニオン、ウォームシャフトギヤの製造を見直し、より高精度な加工を施したギヤを採用。さらに、アイドルギヤは前作に比べ回転のブレが低減された一体成型版を採用。ローテクとは言うものの、精度を上げる方向に進化していて、そのへんは頼もしい限り。

     Sonicmaster的に前モデルのTSBとの違いもいくつか。パーミングガードは茶べっ甲から赤べっ甲になっています。ちなみにHEADZとコラボしたオルタナティブのTSBに付いていたのが赤べっ甲。これもまたTSBによく似合うのはご覧の通り。キャスコン・ヴォリュームノブは5thのブラックから4thの時と同じアイボリーに。

     ドラグハンドルとハンドルのプレートはほぼそのままではあるものの、ハンドルのノブは樹脂製のフラットノブに変更。実は、五十鈴に型があることを以前から知っていた元木はこれのカラーを別注しようと虎視眈々とその機会をうかがっており、今回遂に。べっ甲のピックをカラーサンプルとして渡したらマーブルが思ったようにうまくいかず想定外の上がりにはなったものの、これはこれで味のあるものになったというのは怪我の功名。異物が混入した本物の琥珀みたいで、これぞまさにアンバー。ギターのペグっぽいというところもポイント。

     余談だけれど、ABUの純正ノブに酷似していないでもないこのノブには、歴史のある五十鈴工業のこと、ひょっとして込み入った事情なんかがあるのでは?と勘繰ってしまったり。いずれにしろSonicmasterには以前のノブ以上にベストマッチ。

     ハンドル側のパーツにも変更あり。カバーナット(緩めるとサイドカップが外れる)とサイドキャップ(キャスコンのハンドル側のノブ)はこれまで五十鈴の純正のものを使ったり、あるいはブライトリバーのを流用させてもらったりしていたのだけれど、なんとこれらもオリジナルになりました。サイドキャップに関してはかなり特徴的なので、一目瞭然。ただ、カバーナットの方は元木本人も前モデルのと区別がつき難かった。荒居工場長曰く「図面の段階でもう少し段差の数値を大きくする(特徴を出す)べきだったかなと思いつつ、触れるためのパーツなので今回くらい控えめの方が馴染みが良いと思いました」とのこと。ま、それでももちろんオリジナルには違いない。微妙な差異のオリジナルっていうのいもマニアック。いずれもオールドのパーツをサンプリングし、元木がデザインしました。なかなかいなたくていいよなあ、と思っているのは元木だけかもしれないけれど。

     今回は右ハンドルのみのリリースなのだけれど、実を言うと来月末から再来月あたりに左ハンドルのリリースが控えています。左ハンドル?まさにジミヘン?・・・とかいうのはひとまず置いといて、これまたドキドキです。だって左ハンドルなんて出したことないんだから。もちろんこれまでも「左」についてはかなり問い合わせもリクエストもあったので一定のニーズはあるとは思っているものの。これについては昔からあるそのリクエストと五十鈴側からの強い要望、それから周囲の薦めにほだされる形で思い切ってやってみることにしました。

     値段は右ハンドル左ハンドルともに税抜¥100,000(税込¥110,000)です。仕入れの価格の高騰にプラスアルファの手間を考えると以前のままの値段ではまるでお話にならず、悩みに悩んだ挙句の果てに。実を言うともっと欲しいのは山々。しかしユーザーの顔が見えてしまうとそうもいかないのが正直なところです。ともかく値段以上の価値はあると思っているし、そう感じていただける人のためのリールであることは間違いなし。

     ひとまず右ハンドルのご予約は明日より3日間ほど、一部ディーラーおよび当オンラインストアにて。正式には各ディーラー、当オンラインストアの発表をお待ちあれ。台数は以前同様決して多くはないので、万が一抽選なんてことになっても何卒ご了承を。

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