Tsunami Times

  • ROKX

     そろそろショーツの季節です。というわけで、既に入荷していたROKXとコラボのショーツをようやくオンラインストアにUPしました。コラボ第二弾はROKXの大定番クライミングショーツです。例によってウェビングベルトにTNML Fishの刺繍入り。バックポケットにはTsunami Luresのアパレルラインmusic for every FiSHERMANの織ネームが付く仕様。オンラインストア限定企画です。

     ご覧のようにブーツにTNML Soxを合わせるなんていうのもいいですね。ナイロンバケットハットもそろそろいい頃合い。ちなみにTシャツは今シーズンリリース予定のサンプル。わかる人にはわかる、わからない人にはわからないパロディです。古着好きならわかるかなあ。しかし、足白いね。

     Sonicmasterに付属のリールバッグ(巾着袋)もディーラー向けに案内を入れ、オンラインストアにもUPしました。しかし、ディーラーに案内した時点でキャメルは既に売り切れです。ご了承を。

      Whippinho JLは明日出荷です。在庫はまだあるのでご予約躊躇していた人には朗報。とはいえ、あるうちにどうぞ。釣れるに違いないプラグです。これが効くシチュエーションはまず間違いなくあります。持っていてまず損はない。

     オンラインストア限定のRelic TSBは残り1個です。

     そうそう、先日YouTubeで見た東京大学大学院 山室真澄教授による講演がなかなかの衝撃でした。これは是非見て欲しい。魚が減ったのはブラックバスのせいでも、水草が減ったせいでも、富栄養化あるいは貧栄養化のせいでもなく、実は農薬のせい?!未だ規制の緩い環境後進国日本の恐るべき現状。目から鱗です。

     少々長いのだけれど、釣り人なら全部見た方がよろしいかと思います。しかし、時間がないと言う忙しい釣人なら 1:35:00〜あたりからが必見。忙しいお母さんも子供のために1:41:30〜あたりは見ておきましょう。

     そんなこんなで琵琶湖の場合は一体どうなんだろうとネットを調べるうち、偶然見つけたのが滋賀県水試研報の中にある琵琶湖のワカサギについての報告。そこにはワカサギによるアユの食害の報告もあり。これはしかし思っていた通りでした。アユは減ったもんね、釣り人の視点で見る限り。

     それはそうと、そこにも報告されているワカサギが突然増えたのが1994年で、それは教授の講演で報告されているネオニコ農薬が使われ始めた1993年の翌年で、これは何か相関関係が?と気になったので、山室教授に直接メールを送ってみました。それについてとても真摯に回答をいただいたのでちょっと紹介。

    「1994年は全国的に猛暑渇水で、私も当初はこれが宍道湖のワカサギ急減の原因だと思っていました。

    琵琶湖でも1994年観測史上最低水位である−1.23mを記録しました。また翌年から水草の大繁茂が始まりました。世間では水位が下がって湖底に光が届いたから水草繁茂が始まったとされていますが、これに近い水位低下は1980年代にも起こっていたそうです。ですので地元の水草専門家の方は、1990年代になって農薬使用が減ったのではないか、と考えています。

    宍道湖は動物プランクトンが1種類しかおらず、その1種類がネオニコに弱かったので激減しました。霞ヶ浦や八郎湖といった淡水化した湖では、ネオニコ使用によるワカサギ激減は起こっていません。琵琶湖は淡水なのでワカサギがネオニコ使用以前からいたとしても、ネオニコの影響は受けにくいです。

    1994年から増えた原因としては、長期的な農薬削減(?)に加えて、1994年の水位低下がワカサギ(だけ)に有利になったからかもしれません。他の魚種の漁獲量は1994年に減ったのではないかと思います。そもそも増えたワカサギの由来が解明されていないので、増えた原因を特定するのは難しいだろうと思いました。」

    とのこと。結果相関関係はおそらくないだろうとの見解です。しかし、加えて

    「バスの話題として牛久沼ではヨシ以外の水草が衰退し、それとともにバスが減っているそうです。同様のことは手賀沼でも起こっています(ここではヘラブナが減っているそうです)。牛久沼では琵琶湖と同じく2016年にハスが衰退しました。全国の他の地域でも2016年以降にハスが消えたところがありました。それとともに魚も減ったかどうかは情報を得ることができませんでした」

    「茨城県でも宍塚大池という水域では、水位低下によるバス激減→アメリカザリガニ激増→ハス消滅が起こりました。こちらはザリガニが原因であることは、プランターに植えたハスがネットをかけて水没させたものは生存、ネットがないものは消滅(大量のザリガニが入っていた)から分かりました。同じことを牛久沼でやったら、ネットの有無に関わらず水没したものは消えました」

    というような情報もあってとても勉強になった元木です。講演を見た後にこれを読むとちゃんと理解出来ます。「実験結果以外はあくまで現時点での推測であることがわかるように書いて頂くのでしたら紹介いただいて大丈夫です」とお言葉をいただいたので紹介させていただきました。バイアスのかからない視点で真摯に研究に勤しむこういう研究者がいてくれるということに少し安堵を覚えた元木でした。先生のブログも覗いてみましたが、こちらも勉強になります。ぜひどうぞ。

     

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


一覧へ戻る