Tsunami Times

  • Road to Nowhere

     俺は俺である、と、今更念仏のように心でつぶやく。こればっかりは仕方がない。そう、今更のように悟るのだ。

     熊野にある美しいレザヴォアに今月も。そして自分なりの釣りをする。あまり雨の日には行かないので、雨上がりの風景が新鮮だった。

     この間は熊の棲む森にある、とある家でヤモリを見た。灯りに集まる虫を捕らえて生きる姿は実に健気。

     自宅の片隅の小さな花壇らしき場所には、コーナンで買って来たオクラとミニトマトを1本づつ植えてみる。花が咲けば結構嬉しいものだ。

     相変わらず息子とクワガタ取りにもちょいちょい出かける。誘うのは俺の方ですけど。育てているカブトもいよいよ羽化目前。

     さて、今、午後の事務所で鳴っているのはデヴィッド・バーンのブロードウェイのショーを映画化したもののサントラ。何年か前、これをひとり映画館で観て号泣したのである。そんなことって60年の人生においてもそうはない。それはさておき、ここにも収録のRoad to Nowhereという彼の曲(トーキングヘッズのLittle Creatures (1985)に収録されたのが最初)がある。それが今日この頃の気分。まさに名もなき場所への旅の途中であると、そういうことです。いったいどこへ行くのでしょう、俺は。

     ところで、その熊野のレザヴォアで1日そこそこハードに使用したSweepy JGの勇姿がこれ。画像は補修した後だけれど、気づけばビーズアイはぶっ飛んでいたし、ピックフィンも岩に当てた拍子に派手に割れてしまっていた。もちろん傷も入る。次のリリース用にカラーリングしたものを撮影したかったので、急ごしらえのラッカーによるトップコートはかなり薄めだけれど、ウレタンを厚く吹いたところでどのみち傷はつく。

     バスウッドだから例の木自体のクラックも見事に入った。全部が全部こうなるわけではないのだけれど、良い機会だからここにお見せしておきましょう。ちなみに使ったすぐ後に入ることもあれば、翌日に割れていることもある。今回の場合は翌日。

     そのまま陰干ししておくと、少し割れ目が塞がる。これは少し塞がった状態。(中には割れ目がわからないくらい閉じてしまうものもある)そうしたらリグを全部外して、なるべく低粘度の瞬間接着剤をリグ穴、それから割れ目に刺す。低粘度だと木に浸透しやすいという理由でこれを使うのだけれど、高粘度で割れ目を塞いでしまうという考え方もないではないのでお好みで。百均にも売っている瞬間接着剤用のはけなんかを使うと便利。かなり使ってヒートンやビスがグスグスになった場合もリグ穴に接着剤を刺すことで復活します。

     瞬間接着剤が乾いたら、ビスやヒートンに今度はスーパーX系の接着剤を塗布しつつ組み直していく。その時、可動部であるジョイント部やピックフィンの軸となるビスには接着剤を付けないこと。可動部が固着してしまったり、滑りが悪くなると、当然ながらアクションしなくなります。

     後日、参考までにYouTubeにその様子をUPしてみようと思っています。

     少々ほうっておいてもそう酷いことにはならないけれど、いずれこうして補修することをお勧めします。そうすれば長く使うことが出来る。歴戦のプラグにはもちろん愛着も湧くことでしょう。

     さて、明日の朝はミナミ240と淀川。午後は熊の棲む森で木こりの真似事。そして、日曜からはちょっとした旅に出かけます。

    「Road to Nowhere」への2件のフィードバック

    1. 西山 より:

      明日の淀川はデカいのが出そうな予感がします!
      そしてその次の日は西山も淀川リベンジかましてきます!

      1. Masami Motoki より:

        こりゃ釣れてるな、今頃は。

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