Tsunami Times

  • Like a Hurricane

     Like a Hurricaneというニール・ヤングの曲がある。その昔、おそらく二十歳前後の若い俺はTVで流れた(確かベストヒットUSAだったと思うのだけれど)この曲にいたく感銘を受けた。曲自体はもちろんのこと、長い長いニール先生のギターソロは、ギターソロ自体の概念さえをも覆す衝撃と感涙に満ちたものだった。長い髪を風になびかせながら、ふらふらとしながらもしっかりと大地を踏み締めつつ、黒いレスポールをかき鳴らすことに没頭する彼の姿は、俺の脳裏に深く深く刻み込まれた。

     そのヴァージョンが再び収められた、かつてリリースされるはずでお蔵入りしていたアルバムが、冒頭の先ごろ発売されたChrome Dreamsなんだそう。この頃のニール先生は、こういった未発表音源を結構なペースでリリースしていて、さすがの俺もなかなかついていけないということはあるのだけれど、それでもお蔵入りの音源だと言われると聴かずにはいられない。

    去年のジャンボリー打ち合わせ時の一枚。今年もこの広大な広場を借り切り。

     それはさておき、このLike a Hurricaneという曲は後の元木に大きく影響したことは間違いない。エレキギターに対する考え方をも変えてしまったし、Tsunami Luresなんてブランド名さえもここにいくらかはインスピレーションを得ている。個人的に選ぶ影響力のある曲ベスト10にたぶん入ってしまうだろう。

     そうこうするうちにMacがプレイしたのはバッファロー・スプリングフィールド。ニール・ヤングが在籍した60年代のバンドである。大したヒットはなかったものの70年代以降のロックシーンに語り継がれる存在となった。ここ数年遅ればせながら細野晴臣を聴く機会が増えたのだけれど、その日本の重鎮にさえ影響を及ぼしたことは有名。それを踏まえつつ聴くとまた印象も変わる。今日はなんだかこれが心地良い。

     さて、Tsunamiジャンボリーが1週間後に迫った。その日やるライブの候補曲にもLike a Hurricaneは上ったのだけれど、今回はやめておくことにした。毎年演ってみようと思うのだけれど、どうしてだか選に漏れる。これを演るべき俺自体の心構えが整っていないのかもしれないですね。六十にしてまだまだってことなのかもしれない。来年もまた候補に上るだろうけれど、さてどうなることか。それにしても当日は本物のハリケーンはごめん。天気にめぐまれることを祈ってやまない。

     そうそう今日の夜はバンドの最終リハだ。この後に及んで随分久しぶりに曲を書いたので、それを今晩合わせてみるつもり。六十にして目指すはシンガーソングライターだ。

     カエルの出荷準備は佳境。25年目にリリースしたいプラグはいったいなんなのか、考えて行き着いたのがこれでした。ジャンボリーの週に合わせてリリース。

     ブランドの初期に手で削っていたルアーの代表格が蛇と鼠と亥とこれ。なんとか個性を主張しようと悪戦苦闘していた時代の産物である。もちろん今もそのスピリッツは生きていて、オリジナリティという難題の答えを探す旅の途中ではあるのだけれど、これがそのマイルストーンであることは間違いのない事実だと思っている。そんな25年経ってもなおリリースしたい元木の想いが伝わるなら幸い。

     とは言え、それは決して化石のような代物ではなく、ちゃんと進化を遂げている。今じゃ優秀なプラグだと自負するカエルをぜひ。

     オンラインストア限定の恒例Relic TSBは残りわずか。

     同じく恒例のHEADZ × Johnny Ace × Tsunami Luresのカエルもわずかに在庫ありそうなので気になる人はお早めに。

     それはそうと、この三者コラボのページの店主菊池氏のコメントが奮っているのでここにも抜粋して紹介。


    今回のカラーはクリークチャブ社ののパイクを降臨♪

    サーフェイスディングバットって水面の馬鹿間抜け変わり者ってな意味の英語(笑)
    その段階でシンパシーを感じ独創的なデザインと共に青春のオーパーツ的なプラグだったのデスが、何だか、津波ルアーズのカエルと世界観、存在感が似てる、って思い別注♪
    カエルの足をディングバットの毛足にイミテート塗装してデフォルメ(笑)

    津波ルアーズ元木氏曰く「これで釣ってみろ」っていう気概がブランドの初期コンセプトにはあったし、ユーザーだってそれに応えようとしてくれた。
    とあるが、実際この津波ルアーズ創成期フラッグシッププラグのカエルは日本中のトップウォータープラッガーの魂を揺さぶったと思います。

    当時既に釣具屋さんだった私菊地は25年前のカエルを販売しておりましたが、販売後に動かせないってご相談を良く受けておりました。
    しかしそれはクレームでは無く、動かせないのが悔しいってなご相談でした。
    私菊地は何故かクイクイ動かせておりまして休日にお客さんと同行して実践フィッシュサービスしてました。
    お客さん達はたいそう悔しがり実に楽しそうに燃え上がっておりました。

    魅力的なフォルムのプラグは道具と云うよりアトラクション的に釣り人を遊ばせる力を持つんだなー カエル良いじゃん!
    って思ったこと思い出しました。
    まさにサーフェイスディングバット
    水面変わり者間抜けくんってプラグで釣ってやる!
    ってな青春時代とリンクしてたんデス。


    どうでしょう?昔話はしたくないけれど、「日本中のトップウォータープラッガーの魂を揺さぶった」なんていう部分は特に泣かせる。そう言えば今じゃすっかり有名ルアービルダーの痴虫君も無名時代にこのプラグを買ったんだそうな。あの時代にこれを動かせた人なら、今回リリースのヴァージョンは自分の手足の如く自由自在になるはず。

     少し前にいくつかリリースしたアパレルもなかなか好評。新素材系のロングスリーブはシルキータッチというだけあって、肌触りが抜群な上に、吸汗速乾、紫外線遮断の高機能が売り。素材感も着心地もこいつは本当にいい。フィールドで着るにはこれに勝るものなし。これまでラインナップになかったガンメタルとコヨーテの色味もなかなかいい。

     同じく吸汗速乾、紫外線遮断の高機能ながら、見た目にコットンライクなのがこちらのTee。最近元木は普段にもこれの着用率が高い。テロテロして光沢のある上のような新素材が万が一苦手な人にも受けはいいと思う。

     さらにこれからの季節はこれらのレイヤードもお薦め。いずれも新素材だから、お互いの機能を制限してしまうこともない。色目も厳選しているので、相性はどれを取ってもいいでしょう。ロンTの袖のプリントも生きる。

     まだまだショーツの出番も多いので、ナイロン・イージー・ショーツもいかがでしょう?履いてみればわかるナイロン・イージー・ショーツはちょっと癖になる履き心地。着回しもかなり効く。

     それからROKXとのコラボのMG ROKXショーツも。グラミチの創設者がそれを捨ててまでやりたかったブランドROKXにTNMLのマークが公式に付くなんて、それだけで元木にはかなりのトピックなのだけれど。もちろんこれも履き心地抜群。そして、フレキシブル。

     去年好評だったナイロン・イージー・パンツは再入荷。相変わらず好評でリピートする人も。これはどうでしょう?その素材感による軽やかな履き心地が受けている?実は元木も暑い時期にロンパンを履くとなると、この頃はこれしか考えられないほど。もちろん今の時期から11月にかけてはもっと履く機会が増えてしまうのです。

     先ごろリリースのロッドハンドルRectaは早くも残りわずか。こんな風に塗装を施したグリップっていうのが少ないせいか思った以上に売れ行きがいい。コーディネートの幅が広がるよね。うちのラインナップでは価格が低めなのも好評の一因か。

     駆け足で綴った近況、リリース情報でした。このところプライベートから仕事までなかなか多忙につきブログに回す時間がなく、その結果まとめての報告となりました。

     その多忙の一因ともなっているのが新居にまつわる諸々。未だ足場が組まれていてその全貌を現すことが出来ない新居および新事務所なのだけれど、着々と進んではいます。昨日はその新居に床材を搬入したところ。

    Leno Design Works

     床材の仕入れは古くからの付き合いのフジスケ君から。彼はLeno Design Worksという主に金属を使ったインテリアとか什器を製作する工房のオーナー。実に気のいいその男から頓挫した店舗に使うはずだったパイン材を譲ってもらった次第。トラックに載せて自らやって来てくれた彼と一緒に、3900mm×110mm×15mmの250枚ほどの床材を新居に搬入すると、もう汗だくだくでくたくたでした。今日は腕がかなり辛い。

     これからは細かい部分の確認だったり、もう少しすれば自主施工がいよいよ始まったり、その後の引越しだったりとジャンボリー後はそういうのが佳境を迎えそうで、期待しつつもちょっと緊張しているところ。

     長くなりました。今日はこのへんで。ジャンボリーでお会いできるのを楽しみにしています。

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