Tsunami Times

  • 移住ということ

     「釣れないからやめる」ではこの釣りは成り立たない。だって「釣れない」ってことはごくごく普通に起こることだから。じゃあ大して釣れないのに僕らがこの釣りを嬉々として続ける理由、それはいったいなんなのか。それをドキュメントとして見せることがTsunami Luresの仕事のひとつ。

     釣れないからこそ釣れた時の喜びが大きい、それはもちろん間違いじゃあないけれど、でも本当のところは誰にもわかっていないのかもしれない。それは究極のところ何が楽しくて生きてんの?って言う永遠のテーマに行き着くのかも知れないし。

     ただ、そこへの飽くなき追求は、つまりは生きると言うことで、その方法こそはライフスタイルではないかとも思う。それを見せると言うことがデザインとも言えまいか。ストイックと言うこととも別の次元にあるのがトップウォーターの世界観ではある。

     そういうことをいくらか理解する人が増えたのかどうか、最新のFishing Safariは魚が釣れていないにも関わらず視聴数が7千に迫る勢い。YouTubeの世界からすると7千はむしろ少ないと言っていいのかもしれないが、Tsunami Luresからすれば上出来だと思っている。

     「住宅特集」の編集長も、建築家木村松本の木村氏によれば、そんなTsunami LuresのHome(あるいはNest)としての新居に興味を抱いてくれたのだそう。移住とそして建築はデザインされるべきライフスタイルの根幹をなすものだとも思うから、そこは素直にうれしい。未だ、というか、いつまでも完成を見ないこのNestは、俺の一生をかけて磨かれて、そして同時に朽ちていくはず。

     それにしてもまだまだいろいろ整っていないわがNestに苦労はあったはずで、にもかかわらず1日でよくもここまで撮ってくれたものだと思う。紙面の扱いはごく小さいのだけれど、ドローンを飛ばして撮られた俯瞰はそばで見ていて圧巻だった。普段見ることの出来ない景色が、ここの成り立ちをより鮮明に写していて興味深い。

     そう言えば、散歩がてら息子の片道2〜3kmの通学に付き添う道でこの頃猛禽類を見る。あれはおそらくこの辺に多いトンビではなくて別の種類、つまりはタカだと思うのだけれど違うだろうか。そういう発見もここの楽しみのひとつ。

     ところで、ジレンマとは抱えるものである、とは重々わかっていても、これがなかなか辛いものではある。移住の忙しさにかまけて、サンプルが既に出来上がっているものの受注が出来ない、入荷したものの販売にまで至らないものが多々。

     パッチまで制作したスタジャンは、これからだと時期的に無理があって次のシーズンに持ち越しそう。元木はこれを気に入って、去年の暮れあたりから愛用しているにもかかわらず。スウェットも遅きに失しているけれど、これは春を目指して予約を取ろうかどうしようかというところ。

     クッションカバーは季節関係なしだと思うから、ぼちぼちリリースを考えようか。

     Recta Rod Handleはブライトリバーより少量ですがブランクを仕入れたので近々販売の予定です。

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