Tsunami Times

  • 森の暮らし

     工房に作業台をようやく据えた。Kura Wood Worksによる、その工房の窓の開閉部分には、雨水の侵入を防ぐのと、それから網戸をつける目的で桟を作った。これでまた素人の工作物が我がネストに増えたということになる。

     昨夜の雨は酷かったので、窓の様子はどうかと見てみたものの、雨水の侵入はなかったのでひとまずは自作の桟が奏功したと思っておく。

     そう言えば、その酷い雨の前は妙に平穏で、森には越してきて二度目の梟の鳴き声を聞いた。初めてその声を聞いた先週末の夜に、見えるわけないとは思いつつ外に出てみたら、鹿と出くわした。隣の人に聞くところによると、以前はそばに狸が住んでいたんだそうで、飼い猫と喧嘩して困ったことがあるらしい。兎だっているとのこと。うちの周りをそういう動物が徘徊しているのかと思うとわくわくしてしまう俺である。まむしだってスズメバチだってムカデだって、それから熊だっているわけで、わくわくばかりもしていられないのだけれど、いずれにしろここはやっぱり森なんだと実感する日々。

     それはそうと、知人から拝借した新空間アンプの片チャンが出ない。これは相当困りもの。知人に申し訳ない、と言うのではなくて、単にステレオで音楽が聴けないのがつらい。左チャンネルは鳴るわけだから、正確に言うと聴けないわけではないのだけれど、両方鳴ってこそのステレオであるから、これはかなりの痛手。

     中を開けて、真空管がどうなっているのか見ないといけないとは思うのだけれど、これがまた億劫。時間もないし。元の持ち主が詳しいので、診てくれることを期待してLINEすると、「開けてみたら」とのつれない返事。ま、そりゃそうやわな。

     壊れた、と言うと、愛車240も修理に出したまま帰って来ない。かれこれ3週間ほど。ディーラーからの音沙汰もない。電話して聞いてみればいいのだけれど、それもちょっと怖い。遅いにはそれなりに訳があるわけで・・・。明日あたり電話してみるかな。

     遅いと言うと、サムルアーズとのコラボプラグはやはり遅れそう。ありがちなことではあるけれど、これもまた困りもの。

     ところでこの重さを投げるロッドがうちにあるのかと、ちょっと心配していたら、山岡Jr.が自社のロッドを持参してくれた。カーボンソリッドのそのモデルは、振ってみた感じとても使いやすそう。軽いのをキャストするにはちょうどよく、しかし、強さもある。12gほどのフランクサムはもちろん、これなら1ozくらいは背負えそう。

     いいなあ、これ、と、うちもそういうの作ろうかなあと考えてみる。ん?待てよ。うちにもカーボンソリッドのロッドがあるではないか。Funkallero(ファンカレロ)だ。そうだ、これをちょっといじってみようと思い立つ。

     Funkallero(ファンカレロ)は調子としてはとてもいいロッドなんである。グラスのようなしなやかな曲がり特性と、それとは相反するトルクを兼ね備える、理想的とも言えるそのフィーリング。しかし、ちょっと欠点がないではない。少々重いのだ。重いと言ってもしれてはいるし、これくらいの重さなら自分自身もマニアックなファンも容認するだろうと、当時は思っていた。しかし、そのプラス十数gのせいで俺自身の場合も出番が減ってしまっているのも実を言うと事実。

     と言うわけで、早速天龍に相談。軽いプラグはもちろん、少々重めのプラグも弾性とトルクを生かした気持ちのいいキャストが可能で、魚の引きを楽しみつつ、強い引きをも吸収してバレ難く、寄せ易いという、Funkalleroの特性は生かしたまま、うちの他のロッドなみに重量を軽くすることが出来るのか否か。新生Funkalleroのサンプル製作が始まる。楽しみだ。

     発注と言うと、グリップのヘッドキャップとストッパスクリューも発注を。実はFishboneの根幹をなすグリップ部の部材が長い期間を経て、先日予兆なく上がって来たのだ。待ちに待った入荷。リールシートのカラーには新色も交えるつもり。これまたどうかお楽しみに。

     そう言えば、前回ここに書いた半袖スウェットシャツなのだけれど、メーカーに在庫がなくなっていることが判明。次回の入荷は6月なのだそう。いくら半袖スウェット好きの俺でも、盛夏に着るのはちょっときついし、これも秋口に延期するほかはなくなった。残念。夏前にはスウェットハーフパンツのみリリースかな。

     対してロングスリーブのチェーンステッチ・ワークシャツは予約好調。その予約をいただいた去年あたりからヘヴィーなTsunami Luresユーザーとなりつつあるお客さんからのメッセージに画像が添付されていた。前に買っていただいたカッティングシートを、どうやらこの陽気につられていよいよ車に貼ったのだそう。Club Hotlipsという団体を主宰されているから、そのステッカーと、それに思い入れのあるらしいHMKLとKEITECHのステッカーに並んでうちのカッティングシートがある。この絵はなんだかすごく新鮮だったので、許可を得て掲載。

     「新鮮」であることを伝えると「良いものは良い!コレですね。サポートしてもらってたり関係の深いメーカーだったり、思い入れのあるメーカーです。その一つに津波ルアーズもあるっていう感じです。ルアーつくりに軸がしっかりあることが共通するところだと思います!」との返信。いやはや恐れ多いですが嬉しいですね。

     バックで鳴ったのはThe Great Jazz Trio。近代のジャズにはあまり興味をそそられず、しかもオールドスタイルのそれとなるとまるで食指が伸びずにいたのだけれど、ハンク・ジョーンズという人に興味をそそられて聴いたのが最初だったと思う。

     91歳で亡くなるまで現役だったってのが凄いよね。これだって84歳時のリリース。現役としてのプライドと力がみなぎっているし、当たり前だけれど、滋味があります。

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