Tsunami Times
移住4ヶ月
こっちに来てたった4ヶ月なのだけれど、出会いの妙について考えさせられる日々。
例えば今流れているFigli di madre ignotaという(正確な発音はわからない)確かイタリアのバンドがある。何年か前にどこかで見つけたこのバンドはそのミクスチャー具合がとても元木の好みで、聴いていてとても心が踊る。無国籍というのはどうやら元木の性に合うようで、無意識にアンテナを張ってしまっていると時々こういう出会いがある。
人との出会いも同じく、無意識下の電波がお互いを引き合わせる。それを妙と言っていいし、奇跡と呼んでもいいと思っている。
無国籍と言うと、うちの建物はまるでそれ。どこにもカテゴライズ出来そうにない代物であはる。そもそもそこを志向していたわけで、そのせいで木村松本という建築家と出会うことになった。なにものでもなく、それはただただ木村松本が建てたうちの家となった。そして家族によって醸成される。
さらにその縁は波状効果を生み、建具屋Kura Wood Worksに至り、さらにはその先のTwo Brothにまで至る。
先日はそのKura Wood Worksによって工房に素敵な窓がついた。ちょっとした感動をもたらす窓。そこから見える森の景色の雄壮さといったらないし、外観におけるその存在感には思わずにんまりとさせられる。
彼にぜひにと紹介されたTwo Brothは、これがまたセンスのよいニッチ極まりないアパレルブランド。意気投合して、早速何かやりましょうということになった。一作目のサンプルが冒頭の俺が被っているキャップ。うちに眠っていた、デッドストックのオリジナルプリントキャンバスで作ってもらったもの。限定数ですけれどもちろん製品化を目指してます。
そうそう、昨日は昨日でそのTwo Broth氏と打ち合わせ中に、近所のお父さんが建築屋と称する人を連れて現れ、家を見せてくれと言う。実はこのお父さん、大工さんのようで、よっぽどうちを気に入ったらしく、たびたびこうして人を連れて見にやって来るのである。時々面倒ではあるのだけれど、評価してくれるのは嬉しいことだし、これもまた縁といえば縁。
近所のよしみでインスタからメッセージをくれたハーレーの修理屋さんとは早速釣りに。なんと、初めて買ってくれたTsunami Luresでこの日二人して唯一の魚を釣る快挙。しかも50up、3キロ越えの魚とは?!ちなみに実は昨日お父さんが連れて来た建築屋さんは彼の知り合いなのだそう。
春休みの終わりにはついに息子を船に乗せる。近江舞子の内湖とかならエントリーもしやすく、カヌーならなんとか二人でも行けるめどがついた。キャストの練習くらいはしたことがあるのだけれど、カヌーに乗るのも、釣りをするのも初めての息子は、やたらとはしゃぐでもなく、しかしそこそこ楽しそうで、それはさも普段のことのようで、連れて行ったこっちがちょっと意表を突かれてしまった。魚は当然のごとく釣れなかったから、これがいざ釣れると普段のことのようにはとても振る舞えないとは思うけど。
そして次にサムルーアズとのコラボのことを書こうとしていたら、山岡Jr.氏から「遅れそうです」とのLINEメッセージ。困ったものだけれどしょうがない。一年以上待ったわけだから、もう少し待つのもさして変わりはなし、と俺は言えるのだけれど、発売元のサムルアーズとしては死活問題ではある。
それにしてもあのサムルアーズとコラボレーションするなんて、二十数年前には想像すら出来なかったこと。光栄の至りです。
アパレルも進行中。ようやく刺繍アイテムのサンプルが上がって来た。
Fishaholic Workersとして半袖のオープンカラーシャツをリリースしたことはあるけれど、ロングスリーブのはなく、今回が初めて。ただし、このベースとなるシャツがどうやら廃番となりそうで、在庫がなくなる前にと何着か仕入れてこれにチェーンステッチで例のLove Fishing, Music & Peaceを刺繍することにしました。
カラーはモカベージュのみで、今日明日にもオンラインストアにて予約開始の見込み。ゴールデンウィーク前後に入荷予定。限定数です。
オープンカラーのシャツ、つまりは開襟シャツとボタンダウンシャツは実は高校時代から好きだった元木である。高速ギリギリの学生服の単ランとテーパーが控えめなボンタンとともに、開襟シャツは俺にとって必須アイテムだったのはもう四十数年も前の話だけれど、これぞ三つ子の魂百までか。
と言うわけで、元木の夏の定番、半袖開襟シャツもおいおい予約取ります。今回は長袖のチェーンステッチとは異なり、ワンポイントのTNML&ブラックバス刺繍。これ着てる人とは友達になれそうな気がする。
久しぶりの半袖スウェットシャツとスウエットハーフパンツもあり。
半袖スウェットシャツは、うちのルアーのカラーリングを担当するジョニー吉井に言わせると、半袖でスウェットって意味がわからん、らしい。わからんでもないが、そこに意味を見出すのが洒落者であるのも本当だと思うよ、ジョニー。
と言うわけで、元木はこの半袖スウェットシャツが好きなのである。春と夏の狭間、あるいは夏と秋の狭間には意外と活躍もするから、洒落者としては積極的にこれを用いるべし。
ワンポイントはシャツ、パンツともにFishaholicのチェーンステッチ。チェーンステッチってところが味噌中の味噌。これがあるだけでちょっと洒落て見える。しつこいけれど。
最近の例に漏れず、サイズは若干大きめ。この場合、やたらとビッグサイズは若い人に任せるとして、ほどよく品よくオーバーサイズなら、この頃元木も許容範囲、と言おうか、ちょっと取り入れてみたい気分ではある。オーバーオールとかオールインワンなら大きめを着るし。
半袖スウェットはちょうちん袖っぽさを醸し出す袖リブも良し。
いずれもお楽しみに!
24/04/11