Tsunami Times

  • セロトニン?

     あんなにも寂しいものかと自身の感情に少々の驚きを覚える。今日は息子を保育園に送る最後の日だった。うちの息子に限らずとも子どもたちの笑顔がいっそう愛おしい朝。

     そんな普段とは違う気分を抱えつつ、しかしいつものようにロックを口ずさみつつ、事務所に来たら、今日に限っていつもそこに置いてある一冊の洋書が不意に目に入る。随分前にデザイン事務所にいた時に度々参考にさせていただいていたこの本を、事務所を構えるにあたって自分で買ったもの。

     The Art of Rockというその本を久しぶりに開ける。かつてはいろんなインスピレーションをこの本から得た。グラフィックにもスピリッツって溢れるのである。今見てもやっぱり俺にとってはスペシャル。ロックよ永遠なれ。

     ところで、先日は桜の開花と時期を同じくして抗生剤をやめてよいとのお達しをありがたくいただく。前回、1キロほどはありそうな薬の束を持ち帰らされたことを思うと、その点では診察まで散々待たされた時間を払拭するほど幸せな気分になれた。右胸のあたりに多少の違和感が残っていないではないのだけれど、検査上はまるで問題ないそうで実にめでたい。もうしばらくは生きながらえることが出来そうだ。車検から戻って来た三十一年ものの愛車240で病院から事務所に向かいつつ、そんなちょっとした感慨に浸る。

     感傷的になりがちな春ではある。日照時間が長くなり、朝の散歩+ちょいランニングで日光を浴びたらセロトニンが分泌されて、感情が動くことでそれが増幅される、そんなところか。退院以来仕事もバタバタで、加えてそんなこんなのちょっとした変化で感情は動きがちには違いないが、それにしては精神状態は比較的安定していると思うのだけれど果たしてどうだろう。

     ここ数日のバタバタは旅行を計画していたせいでもある。ルアーの仕事にはひとまず区切りを付けて、後はしばらくジョニー吉井に託す。家族にジーニョ冬美が加わってもうすぐ西表島に出かけることになっているのです、実は。

     最後に行ったのはもう何年前になるだろうか。Tsunami Luresをやる以前から毎年のように通っていたのに、息子が出来て以来かの島には行っていない。いろいろ変わっていることだろうから、ちょっと驚いたり、寂しかったりもするだろうけれど、それにしてもまた行けることが嬉しいしありがたい。島の空気に触れたら涙さえ浮かべてしまうかも。

     宿はいつものようにOne Ocean洋一んちで世話になる。毎日というわけにはいかないけれど、もちろん釣りも。

     日程は決して長くないとは言え、何も準備らしい準備をしていなかったのでここにきてちょっと慌ただしい。例えばロッドケースは5.6ftに合わせて昨日作ったし、そうこうしているとルアーの新しいアイデアが思い浮かんだり・・・。

     そんなわけでジョニー吉井に留守を任せて西表島へ。オンラインストアやら出荷の仕事が数日滞りますがどうかご容赦を。

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