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  • 2日後の木曜日、篠田さんと

    23/08/03 しのちゃん、ミリメーター松澤 / Sweepy JG

    そしてその2日後の木曜日、篠田さんと仕事前の午前中のみの釣りを行うこととなりました。
    この日もやはり以前よりは魚の姿が見えず、チェイスも少なめでした。
    先週と同じく上流に向けてボートを進めましたがしばらくはノーバイト、しかし大曲がりエリアでついに篠田さんのスラップハッピービーバーにバイト、しかしこれは一瞬で外れてしまいました。

    その後もさらに上流に向かい釣りをしましたが反応はもらえず、この段階で午前10時少し前となりました。
    そこで釣りをしながらぼちぼち桟橋に戻ることにして、ボートを下流に進めました。
    ここ数回の傾向だとチャンスは朝一番、そして風が吹き始め水が動きはじめる10時くらいかなという印象であったため、帰路の大曲がりエリア通過はそのあたりの時間帯に設定していたのでした。
    ところが、毎回決まってこの頃に吹く下流からの風が、この日は全く吹いてくれません。
    タイムリミットも迫っていたので無風のまま有望ポイントである大曲がりを通過、そして我々の間に「今日も釣れなかったけど、楽しかったっすね..」
    という空気が流れるのでした。

    そこで篠田さん、「さて手首も疲れてきたことだし、最後は重いルアーに戻しますか」と言いつつルアーをスイ―ピーJグランデにチェンジ、このあたりの逆転的思考回路は篠田さんならではだな~と思いつつ、ボートを下流に進めました。
    その少し後、いつもよりはだいぶ遅れた時間に風が吹き始め、さっきまで凪いでいた水面には良い感じのカレントが発生しています。
    「このタイミングで大曲がりに入りたかった、しかしこれも今日の我々の運命ですな。」などと語らいつつ、何となくとあるボートをハングの下に入れてみました。
    そのハングは奥に枝が入り組んおり、そのさらに奥には引っ込んだ岩盤がありますが枝に阻まれてそこまで行くことはできません。
    ボートの前席では低い枝の下で篠田さんがかなり窮屈そうにしています。
    しかしここは枝の奥の岩盤際にルアーを投げ込んでいただこうといつことで、ボートを少し寄せて竿を振れるギリギリのスペースを作ると、すかさず篠田さんが小さなストロークでスイ―ピーJグランデをキャストしました。

    枝の向こうに引っ込んだ見えない水面にルアーの着水音、ワンアクション、その直後「よし..!」という声が聞こえました。
    「もしかして、釣れた?」「釣れた、デカい!」。その魚は太くパワフルで、篠田さんのSUKIYAKI60Mを大きく曲げながら水中で暴れています。
    ネットが届く距離に魚が寄ったため私はネットを構えますが、5月に相模湖で篠田さんの大物を自分のミスでとり逃がしたツラい記憶が脳裏に蘇りがえります。
    それを察した篠田さんが慎重にやり取りをしながらネットインのタイミングを指示してくれたため、しばらくのファイトの末に今回は無事に魚をネットに収めることができました。
    釣れたのは(釣ったのは私ではありませんが..)約48cmほどのブラックバス、太い魚で一瞬50オーバーかと思ったほどでした。
    暴れる魚を何とか撮影してリリースすると、ボート上は安堵と喜びの空気に満たされるのでした。
    土壇場にきて釣りたいルアーで立派な魚を釣ることができ(釣ったのは私ではありませんが)、また私は以前のランディングミスにおける痛恨を乗り越えることができ、その後は感動とともに非常に良い気分で仕事に向かうことができました。

    「2日後の木曜日、篠田さんと」への1件のフィードバック

    1. Masami Motoki より:

      (釣ったのは私ではありませんが)なんていうのでクスッとさせるあたりのミリメーター的アクセントがいいですね。しかし、しのちゃんお見事!

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