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  • 松澤より 亀山ダムのオーガストです

    21/12/06 ミリメーター松澤 / August

    元木様

    こんにちは。ご無沙汰しております。

    11月も、しつこく亀山通いの日々でした。
    季節の進行とともに魚の気配は薄くなり、この1か月間は完璧なるノーバイト&
    ノーフィッシュでした。

    おまけに、先々週などは終了間際に突如バッテリーが切れるという事態に陥ることとなりました。リチウムイオンバッテリーが切れるとき、それは鉛バッテリーと異なり前触れもなく突然その状態となり、後はウンともスンとも言わないデジタルな感じなのでございます。
    しかし悪いのはもちろんバッテリーではなく自分の油断と不注意であり、いくら反省したところでそれは後の祭りというものです。

    そこでボート屋に電話して曳航をお願いするも、「終了間際で忙しいので、お気の毒だが自力で帰ってきてください。」とのお返事。タイミング的にそれはそうだろうということで、私はパドルで、篠田さんはなんと津波ウッドスケールやらランディングネットやらで、舟を漕いで何とか戻るしかないという話となりました。自分の充電不足という不注意から、つい数日前にクワトロのステージで輝かしく演奏をしていたその人にウッドスケールやネットで船を漕がせてしまうという何とも申し訳ない展開、しかし篠田さんは「こういうのも釣りの一部で面白い、最高です。この報われない感じも演奏に反映できてありがたいです。」などと言ってくれるのでした。

    かくして、ともかく人力にて、まだまだ結構な距離にあるボート屋を目指すとなりました。「元木さんに津波パドルを作ってもらおう」「このウッドスケールを、竿を置いているバーを装着できるようにすればイイ感じのパドルにもなるかもしれない」などと話しつつ必死に漕ぐも、悲しいことに舟はほとんど進みません。

    そんなこんなで湖上でしばらく悪戦苦闘していると、向こうから一隻のボートが静かに近づいてくるではありませんか。あれ、もしかして我々の窮状に気付き救助してくれるのかしら、と思って見ておりますと、そのクールでトーナメンタ―な感じの方々は滑稽なことになっている髭&長髪の二人に表情ひとつ変えることなく近づくや、ほとんど無言でボートの連結を促し、ごく当たり前のように舟を引っ張ってくださるのでした。そのさりげなさ、ありがたさ。地獄で仏とはまさに、というべき体験でありました。

    無事に桟橋に帰着してお礼を述べ「せめてコーヒーでもごちそうさせてください」とお願いする私に、「いえいえ、当たり前のことですのでお気になさらず」、と。そして、「どうぞ気を付けてお帰りくださいね。」とさえおっしゃるのです。もう改めてありがたいやら申し訳ないやらで、己の不注意と未熟を反省するとともに、篠田さんのお言葉も含め釣り人の情けが深く深くこの身にしみた釣行となったのでした。

    そして翌日、おそらく無理な体勢で舟を漕いだ影響から、結構深刻なレベルのぎっくり腰が発症となりました。仕事も山積しており何ともツラい1週間となりましが、翌週の釣りを目指しストレッチや針治療なども行い釣行前日の日曜日には一応腰を治すことができました。そして翌日月曜日ももちろん釣り、そして釣れず…のループにて、11月は終了となりました。

    そんな感じの11月でした。魚に触ることは叶いませんでしたが、バッテリー切れ物語などの事件も含めて十分に面白い釣りができました。


    そして12月となった一昨日、例により篠田さんと亀山ダムに挑みました。釣れなくても楽しいとは言うものの、やはり魚を釣りたい気持ちは強く。前日には町田SANSUIにてメジャーレイク!亀山ダム攻略!!みたいな書籍を購入、我々の釣りには直接的にはあまり関係のないその内容から少しでもヒントを得るべく熟読、また乗船前にボート屋の方に前日の状況を聞くなどしてこの日の釣りに臨みました。


    「昨日は立ち木絡みの馬の背、水面直下のスイムベイトで朝に釣れていましたよ」とボート屋の方曰くでしたので、それを正面から真に受けてスタート後一に気にそのポイントに向かいました。紅葉した湖の風景など、その時の自分には興味もなくほとんど目には入りません。

    その朝は先週よりは暖かく、そして件の馬の背付近に到着すると何とボイルが発生しています。秋以降の朝におけいては久しぶりの生命感、これで気持ちはにわかに盛り上がり、立ち木やボイルのあった地点にキャストを繰り返します。

    しかし、やはり、反応はなく。「そりゃそうだ、昨日の情報聞いその通りってことなんか滅多にないもんな」などとこぼしつつ舟を進めると、いつもはあまり水がよろしくないエリアの水が、この日は何だか良い感じであることを篠田さんが発見したのでした。

    そこで水面直下を意識してルアーはオーガストを選択、岬の際にキャスト、ポーズ、アクション、ダイブ、ルアーが浮いた次の瞬間にで魚が出ました。見えた魚体はかなり小さく、そして、ラインはスーッと出ていきます。つまり、リールはドラグが緩んだままであったのです…。

    ばれないことを祈りながら慌ててドラグを締め、魚を寄せて無事にランディング、釣れたのは約30cmのきれいなブラックバスでした。小バスとはいえおよそ1か月ぶりの魚、しかも厳しい状況の中で釣ることができ、何ともうれしく、もう全てに感謝という心持ちとなりました。

    スケールに乗っていただき無事に撮影、魚が湖に帰る姿を眺めつつ「冬のブラックバス、次に釣れるのはいつのことだろう..」などとしばしの間感慨にふけったのでした。そしてこれにて、美しく紅葉した湖の景色がやっと、私の目と心に入ってきたの
    でした。

    この日はこの1匹で終了の時間となりました。ボート屋の方に釣れたことを報告すると、「最近は全然釣れてなかったですよね、良かった~」と、喜んでくれました。

    そんな一昨日の釣行でした。

    ソニックビータジョイントは、その日の篠田さんも多用しており絶賛しておられました。

    私はお贈りいただいたNIVA SALTをモノにすべく、そして作っていただきましたモンゴリアンクラッカーで釣り上げるべく取り組みましたが、結果を出すことができず無念でした。

    また次回チャレンジし、釣れましたらご報告させていただきます。


    新しいボートバッグ、とても楽しみです。
    発売されましたら、ぜひ購入させていただきます。

    ありがとうございました。

    「松澤より 亀山ダムのオーガストです」への1件のフィードバック

    1. Masami Motoki より:

      なんだか元木もこれが癖になり、この頃は楽しみにもなっているので、投稿用の短い文ではなくて、そのまんま全文を掲載。元木が面白いのなら、ここを見てくれる人も面白いでしょ?そんなことないかな?

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