Tsunami Times
Sukiyaki 56Mのアンバランスな平衡
あなたがもしも今ロッド選びに迷っているとしたら、こいつは買っておくべきだと思います。持っておいてまず損はない。それほど重宝する、自信を持ってお贈りするロッドです。
Tsunami Luresのロッド全シリーズ中においてもはず56Lと並んで上位の人気。問い合わせも多く、3度目のリリースということからもそれは伺えるでしょう。
また、ユーザーにとってはLCって何?という疑問も湧いてしまうのは至極当然で、だからこれを56LCから56Mということにしました。入門する人にとってもMというのはわかりやすくとっつきやすいはず。元木自身ももちろん気に入っていて、登板の機会も多いし、今後これ以上Mに相応しいロッドは出て来そうになく、これをTsunami Luresのスタンダードとすることにおいても全く抵抗はなし。
ただし、56Lもかなり良いロッドには違いなく、セットでスタンダードというのがいいでしょうか。Lというと軽いものしか投げられないのかという誤解もあるのだけれど、そこはそれTsunami Luresのロッドなのでそんなわけはない。でも、この LをMに据えればLCはHと表記せねばならず、LCをHとするのは抵抗がある。そんなわけで今回のLCのM化を決断した次第です。
ご予約はディーラーおよびオンラインストアにて本日より1/25まで。今月末出荷予定です。
Sukiyaki 56M
スキヤキ 56M
Glass & Carbon Composite Casting Rod
5’6 “ [Blank Length: 144cm] 51g
Fast Taper / Medium Action
Color : Sparkling Mint
Lure Weight: 5/8oz~1.5oz
Original Guide [with SIC Ring]
Original Ferrule
with Cotton Pouch
Price ¥45,000 (+ Tax)
キャストからアクション、魚とのやり取りまでの心地良さを高い次元で実現する、グラスとカーボンのコンポジットSukiyakiシリーズ。中ても評価の高い56LCは、4年ぶり3度目のリリースにして56Mとその名を改めました。これが名実ともにTsunami Luresのコンポジットロッドのスタンダードです。
微妙で軽快なプラグ操作が可能、よく飛び、そして軽い、そんな56Lの血統を継承するも、カーボンの比率を上げることでより現代的に進化したことを感じさせるこの56Mは、まさにコンポジットのアドバンテージの賜物。ミディアムからショートディスタンスを繊細に手返し良く狙う、例えばリザーバーや野池、河川から水路やオーバーハングまで、オールマイティーに活躍します。
ブランク自体は56Lより若干スリムにもかかわらず、少々重めのプラグを背負えてしまうレンジの広さも魅力。
オリジナルのガイドとフェルールも異彩を放ちます。
1stから変わらない、スパークリングミントのアンサンドブランクに、スカイブルーとワインレッド、そしてアイボリーのスレッドのレトロかつエスプリの効いたカラーアンサンブルは、スタイリッシュなタックルにこそマッチ。フィールドに心地よい彩りを添えることでしょう。
なんだ?今日はやけにカエターノばっかしかかるな・・・と思っていたら、Macミュージックのプレーがシャッフルになってなかった。Recent Favoritesという自分のプレーリストを聴くことが多いのだけれど、そこには5枚のカエターノのアルバムが入っているので、それも当然。それにしてもふと見たこのジャケットのカラーリングは、Sukiyaki 56Mのカラーアンサンブルとなんとなく似ていなくもない。
そのZii E Zieは往年の名作と目される作品ではないのだけれど、2009年と比較的新しいこのアルバムはかなり好き。全般的に用いられるセンスのいいいわゆるオルタナ的エレキギターがガリゴリと感性を刺激する。御大のボーカルにはそれをものともしないで従えてしまう包容力があって難なくコントロールする。アンバランスには違いないけれど、その平衡具合が心地いい。ま、なんにせよそれこそはカエターノではある。
Sukiyaki56Mも、というかロッドって、アンバランスな平衡を微妙に保つツールであるという気もする。だからスタンダードも王道も結局はない。本当は。なんて言ってしまうと元も子もなくなってしまうけど。
あれ?とか言ってるうちにかかったこのデビューアルバムもカラーリングがSukiyaki 56Mに似てなくもない。
21/01/13