Tsunami Times
Relic
アンビシャスラバーズを聴きながら琵琶湖へ向かうなんてちょっとシュールかな。それにしてもこれって80年代終わりの作品なんですね。当時ピンと来ていなかった俺には今聴いていてちょうど良い。
そんなアンビシャスラバーズあるいはアート・リンゼイの知らない音源がApple Musicにあるのでは?と調べていたら、アート・アンアサンブル・オブ・シカゴに行き当たった。もちろん以前から知ってはいるのだけれど、少し前にこの名前をどこかで見かけて、近いうちに聴いてみようと思っていたところだった。
何を聴いていいのかわからないので、ひとまずはジャケ買い。大仰なネーミングに小ぢんまりした感じのメンバー写真のジャケット、この落差も気に入った。そう、ジャケットはセンスを表す最たるものであって、この「ジャケ買い」という行為は決して間違ってはいない、と思う。ただ、ジャケットからいなたいブルースみたいなものをイメージすると痛い目にあうと思うけど。なんたってフリージャズですから、内容は。
ジャケットしかり、容れ物って大切ですよね。出来うる限りこだわってみたいもの。名は体を表すという通り、見てくれは本質さえも浮き彫りにするものではあるからして。そんなわけで、というわけでもないのだけれど、どうしてもTsunami Luresはルアーのパッケージはもちろん、フライヤーだとか、ロゴだとか、そういうのにも魂入れてしまうのである。
リールにもたとえば似合うジャケットというのがあって、それがリールシェル。メキシコペソのコンチョが付いたレザーのカバーなんて抜群だと思っている。レザーとコーデュラのカバーもいいんだけれど、残念ながらこっちは売り切れ。
ルアーを容れるのならこれ、Plugger’s Carrying Box。Lot No.3のオレンジブリックモデルも早くしないとそろそろなくなってしまいます。次回の生産は未定。次回作るならカラーリングは変更してしまうので、このオレンジブリック×クリームベージュのコンビネーションを次に作るのはいったいいつになるかわかりません。
さて、Sweephonic Borrachoはじわじわとではあるものの、着実に進行中。画像はオンラインストアリミテッドのTSB。しかし、これ、ただのTSBではないことは一目瞭然。人工的にエイジングを施してある。セルロースラッカー仕上げに飽き足らず、どうせならヴィンテージギターみたいにしてみようという突然の思いつきを形にしてみているところ。
思いついたら早速やってみたくなる。面白そうなことはやってみる。うけるかどうかはわからないけど。
このエイジング、本物のギターにもあって、それを最近はRelic(レリック)加工というのだそう。ヴィンテージの風合いをダメージあるいはエイジング加工で表現するという、考えてみればなんだかおかしな世界ではある。新品の状態で塗装が剥がれていたり、クラックが入っていたり、ひどいのは窪んでもいたり、つまりは傷んでいるわけで、それを求める人の心理とはちょっと変わっていないではない。
でも、まあ、見てくれにこだわるという観点からすれば理解も出来るというもの。例えば塗装のクラックを見て「かっこいい」と思うその気持ちは、もちろん元木にもわからないではない。だからこそ昔はラッカーでコーティングをしていたわけだから。
ギターにおいてヴィンテージの味わいでもあり特徴でもあるそのクラック、これって実はウレタンでは起こらず、セルロースラッカー独特の現象で、これがヴィンテージの味わいでもあり特徴でもある。厳密にはクラックと分けて考える記述もあるのだけれど、これをウェザーチェックと言ったりもする。つまりは気温や湿度等の変化によって木材と塗装面の伸縮率の違いにより起こるのがこのクラック(=ウェザーチェック)なのだ。
と言うわけで、この後、人工的なウェザーチェックも入れてみるつもり。そこで失敗したらこの企画は没。さてどうなることか。
レギュラーカラーも既に決まってます。これはカラベラ。この配色はこれまでなかったはず。毎回図らずも趣が変わってしまうこのパターンだけれど、今回のはこれまでで一番の出来かも。
こっちはNeat Crowと呼んでいる去年のAugustで初めて登場したパターン。ともにダーターだけにサイドから見たフロントの形状が似ているので塗ってみる。Augustのをそのまんま再現するのではなくて微妙にカラーリングは変えてある。例えば黒を使うときつい印象になったり、Augustとは違ってトップとサイドの間に切れ目がなく曲面が連続していたりするので、サンプルを塗るうちなんとなく変えたくなってしまって。
Sweephonic Borrachoの詳細は来週。
ところで今年初の琵琶湖釣行の結果はNBNF。今日4/1は大潮で、今日がXデーだと睨んでいたものの、予報を見れば強風だったので、急遽予定を昨日に変更して夕方のみ挑んでみたのだけれどあえなく。小雨の予報だったし今日からは冷えるので、昨日は昨日で良いのかもと思っていたらあてが外れた。結局夕方には雨が上がり、風も強くなって、おまけに冷えてきた。前線通過後というのもまずかったかも。いくら大潮、あるいは大潮前といえども、それ以外の条件が揃わないとね。
いやはや、いつものこととは言え、いったい元木の今年最初のブラックバスはいつになるのやら。
22/04/01