Tsunami Times

  • Plugger’s Steel Box そしてTシャツとニール・ヤングとジョアン・ジルベルト

     Plugger’s Steel Box 出荷!たくさんのご予約をありがとうございました。ご予約の皆さんは近日中に届きます。お待たせしました。思った以上にご予約をいただいたので在庫はそう多くはありません。気になっている方はこの際買っておきましょう。どこにもないカラーリングの東洋スチール山型ツールボックスをぜひどうぞ。

     ところでこのPlugger’s Steel Box 、昨日、神岡が上げたインスタで思い出したのだけれど、そう、ペンコ・ストレージコンテナの一番小さいのが仕切りの上のスペースにきっちり入ります。これ、何かと便利では?

     それから、もちろん、中の仕切りは外すことも出来ます。仕切りをなしにするとスペースが広がって、どっさり、しかしごっちゃりルアーを入れることも可能。アイデア次第でフレキシブルにお使いあれ。

    元木自ら仕切りのバリ取りと脱脂。この作業がやたらと大変で、万が一次があるなら何か方法を考えないとやってられません。

     その他、このボックスの長所は塗装。絶妙の色味とつや消し具合に加えて、それがとても強いということ。アルミの仕切りはサイズきっちり(じゃないとあまり意味がないし、安定しない)なので、セットする際にはもちろん多少の傷が付きます。これは何卒ご了承いただきたいところではあるのだけれど、言いたいのはそこではなくて、「多少の傷」しか付かないというところ。そう、傷は付いてもまるで剥がれることなく密着しているってことなんです。

     それから「重厚」とは書いたものの、スチールのボックスとしては非常に軽い。12個入りのダンボールで入荷したのだけれど、1ダース持ってもこれが意外と軽いのです。それでいて堅牢なのはその絞りという製法にもよるところ。

     このあたりはさすがに天下の東洋スチールと言っていいかと思います。

     その出荷作業の間隙をついて、昨日の夕方は神岡と琵琶湖へ。このところ元木は奇跡的に調子良く、坊主なし。反応乏しくも1本はご覧の通り。

    Slapphappy Shad J

     「おい?またスラップハッピー?!」なんてことを言うなかれ。と言うか、そこに気づいてくれているのならこれがまだましで、これがほんとに釣れるってことをまだまだわかっていただいていないと、この頃実は痛感しているのです。もっとこれを世に知らしめなければならないという使命感に駆られているところ。もっと多くの人にこのシリーズがめっちゃ釣れるってことを体感してもらいたい。

     いわゆる「巻きもの」「ただ引き」のルアーは、オートマチックに釣れてしまうことからか、釣り手自らがアクションさせていないからか、ベテランやちょっと腕に覚えのある人たちからは敬遠される傾向にあったりするもの。裏を返せばこれって「釣れる」ということなんです。

     中でもスラップハッピーシリーズは「釣れる」。元木の経験上、これでしか釣れない魚がいる。それはなぜか?ユニーク極まりないから。リップが可動して、さらには絶妙な音がする、そんなライブリーが他にあるでしょうか。

     敬遠するなら敬遠すればいいけれど、それはこいつの威力を知ってからでも遅くはないし、間違いなく知っておくべき事実です。

     まさか、ここを見ている人でこのシリーズを持っていない人なんていないと思うけど、出来ることなら全種類揃えておくことを強く勧めます。

     その昨日の釣りは実は急遽だったので、事務所に届いたTNML UV Cut & Dry Teeのサンプルをそのまま持ち出す。持ち出したのはご覧のバーガンディ。この素材のカラーってどうもやっぱり微妙にスポーティー過ぎる嫌いがあって、合わせ難いというご指摘はあるかと思います。そんなわけで無難なところでホワイトとネイビーをチョイスしているのだけれど、加えて今回はバーガンディーもラインナップに。

     これが案外というとなんですが、結構使える気がしています。上の元木の写真でもお分かりの通り、こんなチェックのボタンダウンをレイヤードしても違和感なし。ホワイトやネイビーなら当たり前だけれど、これなら外しが効いていると言う気も。

     それから、昨日現物の画像を載せて早速反応があったのは、このSlate(スレート)というカラー。ま、普通はイメージ湧きませんよね。ご覧の通りのグレイッシュなネイビーで、実はこれが渋くていいのです。これにカーキっぽいプリント色を載せているのでよりアーシーな雰囲気に。

     Tシャツは15日までご予約を延長したので、迷っていた人はいかがでしょう?

    Cinnamon Girl: Women Artist Cover Neil Young

     このところ音楽ネタもとんとご無沙汰なので、と言うことでもないのだけれど、ふたつほど。

     まずはニール・ヤング師匠。このアルバムは実は本人ではなくて、カナダの女性アーティストがニールをカバーしたもの。彼女らのニールに対する愛がこれでもかと込められていて、それが感動的で気持ちが良くて、もう10年以上の愛聴盤なのです。本人のはもちろんいいのだけれど、このカバーアルバムも秀逸でお勧め。

     その中にも収録されている、Ohio(オハイオ)と言うニールのCSN&Yの時代からの曲が元木は好きで、その曲はここに2曲被って収められていたりするのだけれど、そのカバーもとても良くて、ちょっと覚えてみようかと言う気にこの頃なった。歌詞を調べて、意味を調べて、その由来を調べるのは恥ずかしながらこれが初めて。

     そこで知ったのは、1970年、オハイオで反戦運動の非武装の大学生に向け州兵が発砲し、4人が死亡する(次の授業に移動する途中の、全く無関係な女子学生まで犠牲になったのだそう)という事件にまつわるニールの逸話。これを知ったニールがほんの一時間ほどで曲を書き、その夜にCSN&Yのメンバーと涙を流しながら徹夜で録音。数日後にはラジオで流れ、わずか10日後に発売されたのだという。

     いやはやどうして今までこのことを知らなかったか。ニールのファンとしては失格。しかしともあれ、今頃これに感動して、この曲を聴きながら涙を流したというお話。

    JOAO VOZ E VIOLAO

     もう一件はジョアン・ジルベルト。最近のドクター・ジョンの死もなかなか寂しいものがあったのだけれど、ジョアン・ジルベルトのもかなりショックでした。万が一今度来日したら、何をおいても行こうと思っていたから。一度は生で聴きたいと思っていたから。そんな風に思っているうちにもう88歳だったとは。

     この人とチェット・ベイカーにはウィスパー(?)の素晴らしさを教わったし、静かなることの偉大さを学んだ。それは大雑把な俺の概念をある種覆しもしたのです。RIP

一覧へ戻る