Tsunami Times

  • Keep Cast その後

     忘れもしない、その日はキープキャストの前身であるバスフェスタの搬入日だった。昨日であの大震災から8年というのは、「ようやく」なのか、それとも「もう」なのか・・・なんだか時間の感覚さえ歪められているような気がしてしまうほどあれは大きな事象だった。あれを起点に果たしてどうするべきなのか?と考えて未だ答えは出ないでいる。

     キープキャストはあの年が最初なので、津波ルアーズの参加もキープキャスト自体も今回で9回を迎える。実はその「津波ルアーズ」という名前に関しても叱責されることがあったし、逆に励まされもした。もちろん自分自身もいろいろと考えさせられたし、今もなお考えたままだ。一つ言えるのは名前にも責任を持たなければならないということ。だからってすぐに引っ込めるのではなくて、良くも悪くも責を負うべきである。ブランドに名前を与えるのは子供に名前を付けるのと同じだし、与えたブランドは子供みたいなものなのだ。

    櫃まぶし・・・

     さて、花粉症が酷かったせいだろうか、名古屋ではどういうわけかあまり写真を撮っていなくて、載せる画像があまりない。でも、しっかり櫃まぶしを撮っているのはこれが結構楽しみだからかな。スシロー行ってもうなぎは必ず食うし。

    Yaoita SP

     八百板さんとのコラボの2本は、1日目の午前中にはなくなってしまっていて、買えずとも見たかったという人たちには申し訳なかった。まあ、しかし、画伯の魂のこもった絵というのはそれほど人の心を惹きつけるのだ。八百板さんのブースとはお隣だったのだけれど、うちなんかとは違って人が絶えることはほぼなかったし。

    田辺さん、私、ガウラクラフト青芳氏(撮影:ガウラクラフト八木氏)

     世界のシマノは目の前で、世界の田辺さんはほぼ常駐。お忙しそうで声をかけるタイミングもあまりなかったのだけれど、隙を見て氏の方から今回も立ち寄っていただいた。

     それにしても、「リールが軽い!」ってことを二日間(搬入日も含めると二日半)に渡って休みなく、目の前のスピーカーから聞かされると、なんだかちょっと悪いことをしているような気にさえならないでもなかった。うちのはリールはもちろん、タックルごと重いですから。

     シマノを悪くいうわけではもちろんないけれど、別の選択肢だってあってしかるべきだと思う。そうじゃなければ少なくとも我々は面白くない。まあ、最先端があってこそローテクも光るわけで、我々にとっては逆にそっちが最先端であるとも言える。

     そんなローテクにご執心の皆さんからイベント前後に届いた投稿に春を見る。ローテクなタックルの先に思い入れしかないプラグを結んで、それぞれのスタイルで釣れない魚との数少ない出会いに臨む、そんな彼らが津波ルアーズは好きだ。

     そうそう、吉田幸二師匠の写真を撮っておけば良かった。来ると、しょうもないことばっかし言ってるから、いつも撮り忘れるのよね。

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