Tsunami Times

  • honzi

     フィッシュマンズの映画の公開に合わせて、そのサポートメンバーでもあった友人のhonziのソロアルバム2タイトルが配信されるという情報を、同じく友人のfacebookで知った。

     彼女は羨ましいくらいに奔放で、そして自由で、実は俺は彼女のことがとても好きだった。でもそれ以上に周りの誰もが彼女を愛した。そりゃあもう妬ましいほど。そんなhonziが他界したのはもう14年も前なんだそう。3つほど年下のあいつが亡くなったことを聞いた時には、それ相応にショックだったもんだ。

     そんな彼女のアルバムの存在はもちろん知っていたのだけれど、ちゃんと聴いたことはなかったと思う。本当にジェラシーのようなものもどこかにあったのかもしれないし、まじまじと聴くのもなんだか照れ臭い(?)ということもあったかもしれない。しかしその配信のことを知ったら、今更ながらとても聴きたくなった。

     息子が寝入ってから、昨夜遅くにダウンロードして聴いてみる。そこには依然としてアヴァンギャルドで、しかしどこまでもキュートな彼女がいてとても嬉しくなった。かつて一緒に演奏したことが今になってなんだか誇らしく思える。

     聴くうちに、俺の実家に泊まりに来たこととか、彼女のいない彼女の東京の部屋にバンドの東京ツアーの時に仲間と泊まったことだとかを昨日のことのように思い出した。そう言えば、その時に彼女がいるもんだと思ったフィッシュマンズのメンバーが訪ねて来たりもしたっけ。

     告白するけれど、その昔、冷蔵庫を紫色に塗ったのは、彼女の影響である。

     らもさんと春一番に出演した時、同じく同イベントに出演していた彼女に久しぶりに会ったらいきなり走って来てハグされた。ステージも観てくれて「おもろかったわ」とも。思えばあの時にはもう病気が進んでいたのかもしれない。

     どっちのアルバムも最後の曲がなかなか沁みる。聴き覚えのある曲だからかもしれないけれど、そこには彼女の本音のようなものが見える気がして。

     さて、Fishboneのご予約締め切り。たくさんのご予約をありがとうございました。しか〜し、在庫分を確保したので、まだまだ予約可能です。7月末入荷予定。

     考えてみれば、うちの周りのおそらくは7社以上に渡って外注しているパーツの集合体なので、これはもう文字通りその結晶でもある。と言うわけで、パーツ点数はあまりに多く、組み立ても下準備を含めなかなか大変でした。気も使うしね。

     第一次ご予約分は明後日以降に出荷予定です。もう少々お待ちを。そうそう、買っていただいた方には心ばかりのおまけ付きます。

     ところで、先日、イレクターズにもようやくボックス2種を納品しました。と言っても、わざわざイレクターズのお二人が取りに来てくれたのだけれど。

     その後、大前氏がイレクターズのインスタに上げてくれてた話がある種的を得ていたのでご紹介。

    「タックルボックスのはなしですが、
    プラノとは言え程度の良いビンテージとなるとアメリカでもなかなか見つけにくい昨今、税込¥3,630でがんがん使えるプラノカラーの日本製ボックスは個人的には完全にありやと思います。」

     この切り口の解説やレヴューは今のところ見てはいないけれど、その通りです。何を隠そう、そこが最も意識したところではあるわけで、実際、カラーサンプルにはオールドプラノを用いました。

     もちろんオレンジブリックのペンコストレージコンテナも同様。キャリングボックスの下側のオレンジブリックとペンコのオレンジブリックは同じ色目になっているのがおわかりだと思います。これは思った以上にそっくり。

     どうでしょう?オールドプラノカラーの新品ボックスをぜひ使ってみては。

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