Tsunami Times
Gecko !
Gecko – 月光
ペンシルポッパー
Body 114 mm / 1 oz class
アユース製
ウレタン・フィニッシュ
Original Surface Rig
Hook Dos Cactus #1/0
Color :
Wave Head Red [WH-R]
Crazy Fish Mint Green [CF-MG]
Pink Paisley [PP]
Scale Brown [SL-BR]
Blue Gill [BG]
Skull [SKL] Glow
¥8,300 (+Tax)
Delivery 2019.2
いなか者にカエルやヘビやトカゲは身近である。中でもヤモリは文字通り家にいるもので、その愛らしい見た目からもより親しみを感じないではいられない。その英名であるGecko(ゲッコー。月光は当て字)の響きが気に入って、いつかこれをプラグの名前にしようと思っていたら、津波ルアーズの真骨頂とでも言うべきこれ以上ないものが出来上がる。
お客さんのオーダーに応えてパーツをミックスしプラグを作るという趣旨のとあるお店のイベントで飛び出したこのプラグの原案は、「スウィングリトモのパーツを半分に切って、ヘビに手足として付けたらトカゲにならないですか?」なんて面倒な上にまるで理屈にかなっていない無理難題。しかしこれを持ち帰っていざ作ってみると、釣れても釣れなくてもなんだかそんなことはどうでもよいと思える、理屈抜きに面白いものになった。
それをブラッシュアップしたのがGeckoである。フロント部分をポッパー状にカットして、加えてリアには可愛らしいミニプロップを装着。ステンレスの手足はもちろん既存のパーツをカットするのではなくてこのプラグのために誂えた。
ポッパーにしたかったというよりは、表情を与えたかったというのがフロント部分をカットした本当の理由なのだけれど、これがテストしてみると、手足も口も思った以上の効果を発揮してしまうから不思議と言えば不思議。軽快にスライドしては泡を噛む、そしていちいち手足を上下して微妙な金属音とフラッシングでバイトを誘う、時にはストレートにジャークしてもよろしい。愛嬌のあるルックスと見た目からは想像出来ない実力に感じ入ること請け合い。
こんなプラグでブラックバスを釣ることこそがプラッギングの醍醐味と言っておきましょう。
フィッシングショーやらなんやらかんやらのイベントのせいもあり、それにこのプラグ自体がそこそこ手間がかかるということもあり、当初の予定よりかなり遅くなったけれど、ついに今月中旬には皆様のお手元にお届け出来るところまで漕ぎ着けました。Gecko 月光のご予約は、津波ルアーズディーラーにて本日から1週間、バレンタインデーに締め切りです。
先日、フィッショングショー期間中に風邪をひいたと書いた次の日の月曜日、すっかり治ったと思っていたのに夕方からどうも体調がおかしく、寒気までしてきたので、まさかと思って熱を計ったら、これがなんと38度台後半の高熱でした。そんなことも手伝って、さらにGeckoは案内まで遅れてしまうという事態に。毎年誰かが倒れるこの期間中にあって、今年ハズレを引いたのはどうやら俺ということ。幸いインフルではなかったし、もうずいぶん良くなってはいるけれど。
それよりもなによりも、今気がかりなのは、一人息子が明日手術をするということ。アデノイドという上咽頭にあるリンパ組織のかたまりが肥大しているせいで、これを切除しなければならないのです。よくあることらしく、手術もすぐ終わり、二泊三日で退院出来るとのことなのだけれど、わずか2歳の子どもが全身麻酔で手術に挑むわけだから、心配でないわけがなく、まあ、気が気ではないのだ、これが。どうか皆様、無事を祈ってちょうだいませ。
気を紛らすために、もう少し書くことにします。
上の絵はダックスープ河原君(メジャーからマイナーまでの音楽に精通し、珍しく俺と音楽の趣味が合う、Plugger’s Highをプロデュースしたあの人です。)がニュージーランド土産にくれたもの。突然送られて来て、開けてびっくり玉手箱、これとそれから同じくキャレキシコのノベルティのタオルが入っていて、どちらもとってもセンスがいい。即刻、事務所のドアに貼ってみた。
事情で仕事がほとんど休みの河原君は、どうやらデヴィッド(デヴィッドという名前は鋭い人なら気付くとは思うけれど、あのPlugger’s Highでうちのルアーを指化して目玉化したその人で、その道ではかなりの有名人)が住むニュージーランドに現実逃避していた模様。
それはいいとして、このポスター、なんとシルクスクリーンである。右下に鉛筆書きでナンバーも入ってる。こんな洒落たものをライブの会場でノベルティとして売るなんて、なんとセンスの良いことか。キャレキシコってその音楽ももちろんセンスが良くて、俺は大好きなのだけれど、こういうことをするってことがそれをうかがわせるのである。アート自体が世界観を非常に良く表現できてもしるし、ほとほと感心してしまった俺なのだった。
ただし、これがあるならTシャツだってと期待して当然ですが、河原君によると「このグラフィックのTシャツはなかったし、置いてあるTシャツはこんなに良くなかった」とのことで、いやはやミステリアス。
19/02/07