Tsunami Times
Fishing Safari公開とSunnyの由来
Fishing Safari 2025 vol.3公開!
浅はかでアホくさい発想はTsunami Luresのみならず、トップウォータールアービルダーの、もしくはルアーメーカーの生命線ではないかと、本当のところは思っている。映像の中では茶化してみたりしているんだけれど、これをどう製品としてのルアーに結びつけるのか、それがつまりはセンスなのである。
ただの木片に生命感を宿すこと、そこに作り手と使い手の思惑は集約される。そしてそれをどんな風に、かつどんな意外性をもってして表現するのかが、作り手には求められる。例えばおよそベイトには見えないルアーはまさにトップウォーター的と言えるのかもしれない。元木の場合、トップウォータールアーのみならず、トーナメント系のアンダーウォーターのルアーでさえも、一見ベイトとはかけ離れた、意外な発想にいっそう心を惹かれてしまうのだ。
そんなわけで、ルアービルダーたるもの、日々その発想に血道を上げる。浅はかでアホくさい発想こそが本格的造作の発端となるわけで、言い換えればそれがなくなってしまうことは、ルアーメーカーとしての終焉を意味すると言ってもいいのかも。重なるNGがひとつの作品を生むのだから、厳密に言うとNGなんてない。NGあってこその作品。
同じく釣りにもNGはない。NGがあればあるほど、来るべき歓喜は大きく膨らむわけで、それは実は成就のための伏線である。と言うわけで、Fishing SafariにもNGはない。釣れなくても公開してしまうのがFishing Safariの真骨頂なんである。釣れることだけが、あるいは釣ることだけが、釣りではない。
今年のFishing Safariには一体どんな歓喜が待ち受けているのか、どうかお楽しみに。そしてその過程も見落とさないことが、Fishing Safariを最大限に楽しむこつなんである、と改めて言っておこう。
Sunny 90 ― Tsunami Lures最小のペンシルベイトリリース!
ボイルがあるのに、なぜかルアーに反応しない──
そんな場面、1ozクラスでは対応しきれないことがままある。Sunny 90は、そんな時に頼れる一本です。Tsunami Luresとしては異例ともいえる、全長90mm・約20gの小型ペンシル。
小さなベイトに合わせた“マッチ・ザ・ベイト”がシンプルに成立し易いうえ、多少サイズ感が異なろうともバスにとっては捕食しやすいサイズ感。初期のテスト段階から好釣果が続出したのも、そのバランスゆえでしょう。浅めの斜め浮き姿勢に、やや深めの喫水。プラスチック製とは一線を画す水押しの効いたスライドアクションは、サイズを超えた存在感を放ちます。特徴的なヘッド形状が生み出す泡やポップ音、そして操作次第で見せる軽いダイブ。いずれも“Tsunami Luresらしい表現”を、コンパクトなボディに凝縮しました。
クラシックなトップウォータープラグの佇まいと、そこに敢えて逆らう異端のセンスが同居するSunny 90。レトロな雰囲気の中に、どこか先鋭的な空気を感じていただけると幸いです。
ここだけの話し、ネーミングはパロディーです。メキシコのロッジ=アングラーズインに行くと、初めて行った時から元木はサミーと呼ばれていました。ファーストネームのMasamiのSamiだけ取ってSammy。(彼らにとってはこの方が発音しやすいということもあるのか)それをこのプラグの名前にしたいと思うのだけれど、サムには大先輩のSumluresのサムさんがおられます。しかもその名が由来のあの有名なプラグ(いろいろと複雑な経緯があるようなので言及は避けます)も存在する。そんなことから、うちのこのペンシルベイトの名前は、いっそ洒落を効かせてSunnyとすることにしたと、そういうことです。
と言うわけで、いよいよSunny 90のリリースに漕ぎ着けました。ご予約は5/12(月)まで、各ディーラー、当オンラインストアにて。オンラインストアリミテッドのRelic TSBもあります。
25/05/08