Tsunami Times
Django P DB !!
いよいよ本格的にDjango P DBがヤバいことになって来た。台風一過の昨日の夕方から今日の朝にかけて8本以上、ついこの前のリリース以来となると20本ほどになる報告は、正直言ってかつてないかもしれない。しかも筆頭はデンさんの54cmである。しかもしかも彼は短時間で5本とは?!こりゃもう本物です。と言うより予想以上の働きっぷり。
実を言うと、セールス的にはわりと低調のこのプラグなので、全国的に数が出回っているかというとそうではないにもかかわらずこの釣果だから、こいつのポテンシャルって末恐ろしい。これでバカ売れ間違いなしか?!
そもそもライブリー(このところトーナメントシーンではウェイクベイトなんて呼ぶのだそう)というジャンルのプラグはよく釣れることはご存知の通り。津波ルアーズでいうならスラップハッピーシリーズが代表的。
ただ、一口にライブリーと言ってもいろいろある。ダーターに近い種類(くじらフェに代表されるフェ・シリーズも、それからワンペロも)もあれば、Cosmoもそうだし、Whippy JLも・・・うちにもそのバリエーションは多い。共通点はリトリーブすれば泳ぐということなのだけれど、それぞれに特色があって意味がある。
中でもこのDjango P DBは高速で曳けて、しかもハイピッチウォブリングという点でユニーク。しかも点でも誘えるし、スローでも安定してアクションする。そしてなんと言っても、しつこいようですが、リップに弾力があるということが異質で、それによるアクションはおそらく微妙なレベルで他とは違うと思われる。また今回のは素材が硬質発泡ウレタンで比重がより軽く、それが安定していることがかなりアクションにも影響しているはず。そのあたりが「ハマる」と予想を超えて「釣れる」要因でしょうか。
さらにウッドと違うのは、わずかにラインアイの位置を下げたことと、ウェイトをフロントに足してあること。高速で安定して曳ける、ハイピッチのウォブリング、スローでもアクションする、ということのバランスをとった結果なんである。
それから、書こう書こうと思っていて忘れていたことがひとつ。これはライブリー全般にも言えることなのだけれども、知っている人は知っているようにロッドの上げ下げでアクションが変わります。やったことのない人はやってみるべし。
これを書いていたら流れて来たのがトム・ヴァーレイン。先日書いたトーキングヘッズの狂気と比べて、この人のはなんだかあからさまな狂気を感じる。クールパンク(?!)とはよく言ったもので、彼や彼のかつての伝説的バンド=テレヴィジョンが語られるにあたっては、「ヒリヒリ」とか「冷たい」とか 「孤独」とか「虚無」とか「硬質」とか・・・そんな形容詞が躍る。
派手ではないけれど、と言うか、そういうこととはどこか別次元で、革新的かつ確信的に深くインパクトを残す、そういう部分に憧れないではいられないのです。
19/08/16