Tsunami Times
Borracho !
いよいよBoracchoご予約解禁!と言っても、ごく粛々と始まりました。4/17まで。4/19頃に出荷予定です。
Sweephonic Borracho Spinner
スウィーフォニック・ボラチョ・スピナー
Body Length : 102 mm
Weight : 1 oz class
Material : Ayous
Urethane Finish
with Pick Flap & Sweepy Fin
Original Surface Rig
Hook : Dos Cactus #1/0
Color :
Crazy Fish Mint Green [CF-MG]
Calavera Ivory [CV-IV]
Neat Craw [NC]
Bloody Head [BH]
Rogue Mackerel Glitter [RG-MG]
Skull [SKL] Glow
¥9,130 (with Tax)
Release in Apr. 2022
スウィーフォニック・ボラチョ!ボラチョborrachoはスペイン語で酔っぱらいの意。ただ巻き時の千鳥足的フラフラ感、キックバック時のドリフ酔っ払いコントのしゃっくり=「ヒック」感にちなんだネーミング。
「スタンダードなダーターは作らないですか」そんな問いかけが唐突に元木の頭を直撃し、そして揺さぶったのはもう10年以上も前のこと。そんなユーザーの問いかけにようよう応える形でリリースするダーターです。
元木の場合に限らずだとは思うのだけれど、「スタンダード」という言葉の意味についてはクリエーターの端くれとして一家言なくはなく、当時はいろいろと考え込んでしまった。その時作ったのがこのSweephonic Borrachoのシェイプにほぼ近いもの。ただ、それはそのままではあまり面白いとは思えなかったし、Tsunami Luresがリリースするダーターとしてはスタンダードに寄り過ぎている嫌いがありリリースする気になれず終い。
Augustにくじらフェ、ワンペロ・・・、ご存知のようにうちのダーターに類するプラグはいわゆるスタンダードにはほど遠いのがほとんど。ダーターに限らずそこは意識していて、大げさに言うとそれがTsunami Luresのアイデンティティで存在意義だとも思っています。
今回シェイプし直し、そしてオリジナルパーツを装着することで、見た目にも機能的にも一般認識としてのスタンダードには寄り過ぎず、またオーソドックスとイノベイティブのバランスが程よく取れたというような気がしているところ。いわくつきのダーターはこうして十数年越しにようやくリリースの運びとなりました。
Sweephonic Borracho Spinner [Online Store Limited]
Relic Tobacco Sunburst – Lacquer Finish
スウィーフォニック・ボラチョ・スピナー
レリック・タバコサンバースト – ラッカー仕上げ
Sweephonic Cigar Spinnerのオンラインストアリミテッドは元木自身が手がけるRelic TSBです。元木自身が塗り、コーティングおよびエイジングを施してあります。
画像を見ていただくとただのTSBではないことは一目瞭然。セルロースラッカー仕上げに飽き足らず、どうせならヴィンテージギターみたいにしてみようという突然の思いつきを形にしてみました。
このエイジング加工は本物のギターにもあって、それを最近はRelic(レリック)加工というのだそう。ヴィンテージの風合いを人工的に表現するという、考えてみればなんだか不思議な世界ではある。新品の状態で塗装が剥がれていたり、クラックが入っていたり、ひどいのは窪んでもいたり、つまりは傷んでいるわけで、それを求める人の心理とは?
しかしそれも見てくれにこだわるという観点からすれば理解も出来るというもの。例えば塗装のクラックを見て「かっこいい」と思うその気持ちは、もちろん元木にもわからないではなく、だからこそ昔はラッカーでコーティングをしていたわけだから。
ギターにおいてヴィンテージの味わいでもあり特徴でもあるそのクラック、これって実はウレタンでは起こらず、セルロースラッカー独特の現象です。厳密にはクラックと分けて考える記述もあるのだけれど、これをウェザーチェックと言ったりもする。つまりは気温や湿度等の変化によって木材と塗装面の伸縮率の違いにより起こるのがこのクラック(=ウェザーチェック)なのです。
ルアーの場合も同じで、ウェザーチェックが入るのはラッカーでフィニッシュされたオールドのみ。今回のTSBはこれを再現してみました。
とは言え、実際には例えば木肌が表出している部分はありません。生の木肌が水に浸かると浸水してしまうので、その点はご安心を。
プラグにはいつものサインに加え、元木が塗った証のMMが入ります。さらにはシリアルナンバー入り。
ラッカーフィニッシュについて:
ご存知の方はご存知のように、Tsunami Luresはかつてプラグのコーティングをラッカーで仕上げていました。不具合や作業性の悪さもあったのだけれど、個人的には扱いやすくもあったし、ギターのコーティングもその昔はそれが主流だったということもあって、ギター好きの元木はその雰囲気や質感を気に入っていたからでした。やれてくると、クラックが入ったり、剥がれたりして、さらに雰囲気は増します。
ただ、ウレタンよりもコーティングの厚みが乗りにくく、コーティング回数を重ねなければならないと言う点で作業性に劣ります。また、硬度は高くとも柔軟性に欠けるので、その点で強度もウレタンには劣る場合があります。
どちらが良いと言うわけではなくて、ウレタンコーティングも厚みが乗る分、丈夫で美しくもあるし、一方ラッカーはラッカーでご覧のように一種独特の雰囲気を持っているのです。
現状は、作業性を含め総合的に考えると、ウレタンをチョイスする人の方が主流で、Tsunami Luresも例外ではありませんが、ラッカーが最もよく似合うと思われるTSBで限定的に復活です。—————————————–
さて、昨日はかのレザボア詣ででした。泣く子も黙る七色貯水池です。お相手は次のアルバムのレコーディングを終えて気分スッキリのT字路sの大きい方の人。二人合わさると知る人ぞ知る「釣れない」コンビです。
と言うわけで、景色の画像なんて見飽きた人もいるかとは思うけれど、いつも見事なそれを何度でもお見せすることにします。
アコルデで見事な弧を描くしのちゃんのキャストも一緒にどうぞ。
ま、こうしていつものように美しい景色に向けて何度も何度も一日中キャストを繰り返すも、結果もいつもの通りでした。
ところで、先日公開のFishing Safari vol.5は、またもボウズだったにもかかわらず視聴回数が6千を超えていて、これはなんだかありがたい限り。ボウズで6千なら釣れてしまったらいったいどこまで伸びてしまうのか。そのあたりの興味もつきないFishing Safari ではありますね。
この日ほぼ決意してしまったのだけれど、やっぱり次の収録も天候が許せばこのレザボアにしようかと思っているところ。こうなったら釣れるまで、っていうのは現時点では断言しないでおくものの、そういう不退転の気持ちを抱きつつ。万が一にも釣れてしまったら、あわや涙ちょちょぎれるんではないのかなあ、マジで。
22/04/08