Tsunami Times

  • 写真で綴るこの頃

     歳を取ることで見えてくるものがある。歳を経ることで違った観点が備わるということなのかもしれない。生きていれば肉体の衰えを止めることは出来ないけれど、スピリッツは輝きを増していく、そう思いたい。というか、そうありたい。六十歳の夏にそんなことを考える。

     このところ毎日のようにギターを弾いて歌を歌う。最近フェンダー・ジャガーとトレードで手に入れた77年のギルドD-25Mのせいももちろんあるのだけれど、ジャンボリーが近づいているということがその一番の理由。音楽を演ること、キャンプすること、ユーザーとコミュニケーションをとること、仲間と過ごすこと・・・図らずもそれら全てを内包するあのピースな空間が待ち遠しい。

     今年は9/23-24。23にブース開設したりライブしたりします。例によってそのままキャンプする参加者もあり。詳細ページはもうしばらくで出来上がる予定です。参加申し込み受付はそれ以降。

     ちなみにギルドとジャガーのトレードはミリメーターズミュージック店主ミリメーター松澤氏からの提案を受けた形。先日彼のお店に行った際に相談を持ちかけたところ、帰阪していきなり「いいのが入りました」との連絡があった。ギルドははっきりいって意外だったのだけれど、それも含めて何やら運命めいたものを感じてしまう。音も聴かずにほとんど決めかけていたところ、送るので音を聴いて判断して下さいとの素敵過ぎる提案を受け入れてしばらく預かったら、触った瞬間に磁力のようなものを感じてしまって余計に離れがたくなってしまった。J-45とジャガーを手放して、ギルド+α(ちなみにこのαはかなり素敵な提案だったのだけれど)という心踊る選択肢もあったのだけれど、J-45はやっぱり手放すに忍びなくなってしまって、松澤氏に相談してジャガーと1対1のトレードということになった。そうは言うものの、ジャガーだって手放すのはもちろん寂しく、それがあって少し躊躇した次第。それでもそんな良き出会いはこれからジャガーを求める人にも来るわけで、そう考えると少しは心安らぐ俺である。

     それにしてもD-25よ、よくいらっしゃいました。これからよろしく。

     そんな音楽熱もさることながら、数年ぶりに活気を呈しているこの夏の釣り。先々週は琵琶湖2デイズ。いつもと違うのはガイド艇に乗せていただいたこと。それもたまに乗せてもらうことのあるアカシブランド明石の船ではなくて、若手オールラウンダー=ビックリマン高田という人の船。前々からオールラウンダーの船に乗ることに興味はあったのだけれど、15年ぶりに連絡があった洋平という男の誘いであっけなくそれが実現してしまう。ちなみにビックリマンはFishing Safariのカメラマン登石君ともTULALAとの関係も深い人で、これまた不思議な縁だった。

     梅雨明けに異常気象の猛暑が重なったそんなタイミングに、普段とは違うトップ縛りを強制した形になったわけで、これはもうビックリマンには酷以外のなにものでもなかったはず。しかしそんな中懸命にそして健気にガイドしてくれた彼には感謝。魚は当然のように釣れなかったものの発見は確かにあった。彼にも発見があるといいのだけれど。これを縁に8月のFishing Safariを彼の船で撮ってみようという案も持ち上がっているところ。

     ちなみにその昔メキシコと西表に一緒に行って以来連絡が途絶えていた洋平は、小笠原で鯨のガイドをしていたり、プロの水中カメラマンとして活動していたり、なんともとらえどころのない不思議なやつである。そんな人の誘いだったこともあって乗った今回の釣行だったのだけれど、いろいろと話をするうち、どうやらこれから一緒に仕事をすることにもなりそうで、なんだかこれもまた不思議な再会。

     先週は数年に一度の当たり年かもしれない灼熱の淀川へ20th西山と。昼前後に時合いがあるので、そこに集中すべく朝はゆっくり出発。琵琶湖の放水がなく、水位が落ち、クリアアップしかけているとあっては調子は下降線かとも思ったものの、結局二人で3本なら出来は上々かと思う。

     ただし、途中で出会ったジョンボートのカップルの女の子の方が、その後ロクマルを釣ったらしいという落ちもあり。これはしかしなかなか衝撃でした。

     それでも最後の最後に20th西山が取ったMighty Arrowzinho DPでの1本はロクマル級の価値があった。どうしても最後に1本取りたくてチョイスしたこのプラグの底力を彼には見せていただいた。あれだけチャプチャプとうねっていたシチュエーションで、追い食いさせてしまうアピールに元木の再評価が高まるのは無理もない。その前の淀川でも彼はこれで釣果を得たらしいから、よほど彼の信頼を得ていたと見える。

     さて、インスタでも公表した引越しの話。六十にもなると住宅ローンなんてものは通るわけがないと思っていたら、さにあらずとの話を得てもう3年以上も前から計画していた新居。にもかかわらず、銀行からはいい返事をもらえずにいくつも渡り歩いて、一時は断念しかけたものの、ようやくようやく契約の運びとなったのがこの3月だった。ローンが通るまでは公表する気にもならなかったから、結局きっかけを失って上棟式を終えたこのタイミングの発表となった。

     琵琶湖西岸、近江舞子にほど近いちょい山手のほとんど森といってもいいようなところに土地を購入した。最近、熊が出没したなんてことはありはするものの、それだけにとてもいいところではある。そこに建築家木村松本と平家を建築中。

     建築家に頼もうと思ったのは、終の住処となるであろう新居をありきたりの家にはしたくなかったから。ライフスタイルを体現するような家にすべしとの使命感の元、何組かの建築家に会って話を聞いた上で、予算の少なさにも怯まず積極的だった木村松本に決める。それが確か2年余り前の話し。そこから多忙な彼らとのミーティングを重ね、材料の高騰に次ぐ高騰でしんどい思いもしたけれど、ようやく先日棟上げに至る。

     ちょっと詳しい人が見れば一目瞭然の凝った作りだと思う。人さえ気にいればローコストにも積極的な木村松本で、そのきっぱりとしたセンスには目を見張るものがあると思っている。

     11月には引っ越せそうな予定ではあるけれど、当初の予定からは既に半年以上押しているし、ここからが正念場。お金に余裕は一切ないから、自主施工の部分もかなりあるし。ジャンボリーのボランティア同様、自主施工のボランティア要員も募ろうと思っているところ。

     終わらないこの話の続きは追々。

     さてさて、オンラインストアにはいろいろと更新あり。

     Plugger’s Carrying Box Lot No.4 “Antique Green”はお盆明け出荷の予定。蓋部分も本体部分も新色。アンティークかつチープなくすんだブルーグリーンのボディとまるで黄変したクリアプラスチックのような蓋の絶妙な取り合わせ。注意深く調色された色合いは、ありそうでなかったヴィンテージタックルボックスのイメージ。只今好評ご予約受け付け中。

     それから本日UPしたのは、古着orデッドストックにオリジナルのプリントを施した、一点もののTシャツ。80年代のヴィンテージTがベースです。オンラインストア限定企画。

     先ごろブランニューモデルリリースのSonicmasterのカスタムパーツなんてものもあり。あのフルタイムシンクロ・ラインガイドユニットにベアリングをふたつ組み込んでしまったという、五十鈴工業純正カスタムパーツ。これはなかなか面白い。抵抗が減ってプラグがよく飛ぶようになるという代物なのだけれど、たとえそんなに飛距離が変わらなくたって(本当に飛距離は伸びるのだけれど)、なんだか興味を魅かれてしまうのは俺だけか。そんな元木も早速ブランニューSonicmasterに仕込んでます。

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