Tsunami Times

  • カエル

     いちだんとカエルである。25年も経つともはやこれについて説明する言葉を元木は持たない。数字は時に言葉より雄弁とはよく言ったもの?カエルはいちだんとカエルに進化、あるいは退化してあなたを待つ。

    カエル

    Body Length : approx. 90 mm
    Weight : 6/7 oz Class
    Material : Ayous

    Urethane Finish

    Original Surface Rig
    Hook : Dos Cactus #2/0
    Cultiva S-59 #2 or Nogales Trailer Hook #2 with Deer Hair

    Standard Frog [STF]
    Crazy Frog Mint Green [CF-MG]
    Bloody Head [BH]
    Calavera Ivory [CV-IV]
    Purple Haze Silver Glitter [PH-SG]
    Skull [SKL] Glow

    ¥9,300 (¥10,230 with Tax)

    Delivery 2023.9


     Tsunami Lures 25周年、元木生誕60周年の節目に相応しいプラグのリリース。カエルは軽快なスライドとスピッティングが身上の津波ルアーズ初期フラッグシップモデル。Vickitanの元ともなったプラグです。

     実は元木が手で削っていた頃のカエルはほとんどアクションしなかった。首を振らそうと四苦八苦すれど、それでもなんとか斜め前を向く程度。しかし、それはそれで良かった。「これで釣ってみろ」っていう気概がブランドの初期コンセプトにはあったし、ユーザーだってそれに応えようとしてくれたから。

     しかし、やがてカエルはスライドさえスムースにこなす結構優秀なプラグへと変貌する。時代の流れか、それともビルダーの心境の変化か。いずれにしろ、そこにはそれ相応に刻まれた歴史があるのです。そういう意味でもカエルはブランドを体現するプラグだと言えるでしょう。

     カエルはことにユニークな形状のルアーだから、それによる特異な音とかアクションがあり、これだから釣れるというシチュエーションを生み出すことも少なくありません。そういうポテンシャルを秘めたプラグです。

     そのうちのひとつが身をよじりながら切れこむようなスライドターン。しかも足の間に空気をはらみ、時にはポップ音を奏でます。もうひとつ面白いのはショートジャークによるスピッティング。Y字型に吐き出されるスプラッシュは他には類を見ず、時にこれが絶大な威力を発揮。

     さらに特徴的なのは足の先にぶらさがるディアヘアをまとったふたつのシングルフック。フライがぶら下がっているようなもので、それだけで魚にアピールしてしまいます。

     25年経ってもなおリリースする動機がそこにある。時に数字は言葉より雄弁だ。

     相変わらずオンラインストアリミテッドはRelic TSBを継続です。果たしてどこまで行くのでしょう。

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