Tsunami Times
逆トランキライザー
心地よいというのとはちょっと違うけれど、どうしようもなく刺さってしまう、そういう類の音楽ってあるもんだ。今日は胃カメラを飲んだからだろうか、睡眠導入剤のせいだろうか、それらの余韻らしきもののせいでどうも落ち着かないところに、このエリック・ドルフィーは精神を不安定にさせてしまうくらいにやっぱり強烈。逆トランキライザー。
強烈な個性は、しかしちゃんとツボを突き、そしてまた聴きたくなる中毒性を持つ。逆トランキライザーのおかげか、マイナスとマイナスがプラスに転じたか、そのうち不思議と気分が落ち着いた。
唐突だけれど、Niva L del Plasticoもそんなエリック・ドルフィーみたいな一面のあるルアーならいいのに。酷く欠落しているのに、どうしても傍に置いておきたい、しかも時々狂ったかのごとくその存在感を示す。
そんなNiva L del Plasticoのご予約は只今佳境となっております。
ところで今日は件のオリジナル・ウッド・スケールの2ndサンプルが到着。それもひとつ興奮の要因だったのかもしれない。こうして事務所に置いてみると、まるで前からそこにあったかのよう。ともすれば四、五十年前のどこかから連れて来られたかのような芳香さえ放つ、と言うと言い過ぎ。でも雰囲気はありますよ。
20/07/16