Tsunami Times

  • 無題

     目を疑うような情報がSNSから飛び込んで来たのは一昨日の晩。予想だにしなかった出来事って起こるのだ。ボートの事故でマグナム長尾氏が亡くなったのだそう。人の何倍も頑丈そうなあの男が俺よりも先に逝ってしまうなんて、心底驚いた。そして思っていた以上に悲しかった。

     マグナム長尾氏とはそれほど濃い付き合いがあったわけではないし、彼との思い出もそう多くはない。それに俺にとっては実はとらえどころのない人ではあった。それでもお店でうちのルアーを取り扱っていただいて結構長いから、あの熱苦しいほどに熱い、そして鷹揚なキャラクターが、折に触れて強烈な印象をもたらしたものだ。今になって思えば、個人的にもこの業界的にも本当に得難い人を失ったと思う。

     心より哀悼の意を表します。

     夕べ観たスタートレックの中で、データ少佐(彼はシンス、つまりは人工生命である)はこう言った。

    「命には限りがある。死ぬべき運命が人の命に意味を与えます。平和や愛 友情が貴重なのは、限りあるものと知っているからです。永遠でないと」

    これが妙に心に沁みたのは言うまでもない。

     どんな時にも音楽は寄り添うもの。ジャズなんかは特に、時に嬉しく、時に悲しく、人の感情を反映して聴こえる、そんな風には思いませんか。

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