Tsunami Times
浪漫
ここでいつも語られることはただの浪漫である。しかし浪漫こそは文化で、そしてそれこそは人間たる所以だ。上の画像を送っていただいた松澤さんからこんなメールが。
それまで使用していたタックルもどれも悪くはなかったのですが、しかし、ずっと何かが違う気がしていたのです。しかしSUKIYAKIを入手したことで長年のモヤモヤが消え去り、やっと晴れやかで幸せな気持ちで釣りをすることができるようになりました。波長の合う道具とは、こういうものかと..。
そうなると不思議なもので釣り方も丁寧になり、さらには釣りという行為に対する意識や姿勢までもが変化していることを感じ、また単に楽しさが倍増し、道具というものが使い手にとっていかに大切かということを改めて強く認識するに至りました。これはギターを修理・販売するという自分の仕事にも通じることであります。
大げさではなく、人生が少し変わりました..。
自分は約20年前にバンドをあきらめギターのお店をはじめたときに、音楽も釣りも一切やめてこの仕事に命をかけると決めたのでございます。今思えば若さゆえの直線的で浅はかな考えであり、それに気づいた10年前くらいからは釣りや音楽を再開したのでした。
その中でのSukiyaki、ビーバーをはじめとした津波ルアーとの出会いはまさにキーであり、自分にとって非常に特別な意味を持っております。元木さんのセンスと情熱が物体となって私の心を打ち、釣りだけでなく人生を変えてくれました。言うなればまるで求めていた音楽に出会い深く心打たれたときと全く同じ感覚、いろいろあってもやはり生きているって素晴らしいという実感が、理屈抜きに私の心を満たしました。
このミラクルなる体験を、今後の仕事、釣り、音楽に反映させていく所存です。
実は2通に渡って繰り広げられたもっと長い情熱的文章だったのだけれど、これでも端折らせていただいてます、失礼ながら。
それにしてもWow ! なのである。いやはや感激。Tsunami Luresが人生を変えたとはね。こんな嬉しいことはない。そんなことってあるのか?いや、あったのだ。それってまさに浪漫。
松澤さんは東京は町田でMILLIMETERS MUSICという楽器屋を営む人。T字路sのしのちゃんとは懇意なのだそう。ちょいちょい一緒に釣りにも出かけるらしい。
冒頭の画像は彼が先週釣った亀山ダムのバス。9月の初めあたりに送ってくれた上の画像には、同じく亀山で47cmをビーバーで釣って、ほとんど泣き崩れそうな表情の松澤さんがいた。
そういう感動の傍にTsunami Luresがあるなら元木は幸せだ。
釣り、それに音楽はライフスタイルそのもの。かくいう元木だって音楽をあきらめようかと思ったことは一度や二度ではない。でも、近年思うのは音楽ってあきらめるとかやめるとかいう類のものではないということ。誰の音楽もいつもそこにあるものなんだ。
釣りも同じ。この頃ことに世間一般の釣りとはかなり一線を画してしまっているTsunami Luresという気がしているのだけれど、たとえかけはなれたからって自分の釣りがどこかへいってしまうもんでもないよね。
さて、そんなTsunami Luresからの新作Sonic Horn Miniはただいまご予約受付中!全国のディーラー、当オンラインストアにてどうぞ。
いつものようにショートムービーもUPしました。ご予約受付は11/1(日)まで。出荷は11/4あたり。レギュラーサイズと肩を並べるSonicシリーズの核ともいうべきこのプラグです。ぜひあなたのタックルボックスに。
そうそう、もひとつトピックが。TULALAから待望のコラボロッド2ndサンプルが届いたんです。
1stと一見して違うのはご覧のようにリールシートがアイボリーに塗られていること。このあたりの雰囲気には気を使っております。竿自体の調子はもちろんのことなのだけれど、そういうことをやすやすと許してしまうTULALAというブランドはとても素晴らしいと思う。
これからテストということになるわけだけれど、おそらくは近々結論が出るのではないかと思っています。そうなると早ければ来年の前半にはリリースか。
来週の七色ダムで試すのが楽しみ。他にテストしたいルアーもいくつかあるし。それにしてもいったい魚を触ることは出来るのか?松澤さんではないけれど、釣れたならほろっとくらいはしてしまうかも。
先日も書いたけど、その七色ダムは実はキャンプ&フィッシングで、一緒にキャンプに行く釣りをしない面々もそろそろ大いに盛り上がって来てます。
秋の夜長のBGMはビル・エヴァンズ。リリカルです、実に。こう冷えてくると余計に。
そして今夜はキップ・ハンラハンがどうにも浪漫チックに響く。とてもディープに。
20/10/23