Tsunami Times

  • リーダーシステム

    あまり上手な結び目ではないけれど・・・

     最近ちょいちょい聞かれるリーダーシステムについてちょっと書いてみる。

     かつてスーパースワンキーにスナップ直結だった元木がその先にリーダーを結ぶようになってどのくらい経つだろう。おそらくそろそろ10年ほどになるのではないかと思う。西表島のリーフの釣りをやる時にシステムを組む程度で、それまではあまりリーダーに馴染みがなく、バス釣りにはほとんど必要ないと思っていた。

     PEは引っ張りにはやたらと強いし、伸びないことで引っ掛けても外しやすい、それに耐久性に優れていて巻き替えのスパンはナイロンより遥かに長いのが長所。だから無精な元木には重宝することこの上なく、愛用して長くなる。ただ、非常に柔らかくてプロペラやノイジーのカップ他に絡みやすく、またスレて傷むと切れやすい。そういう欠点を補うため先端をWラインにしたり、チューブを入れたりということでそれに対応していた。

     この手間を考えるなら、ナイロンリーダーを組んでもいいのじゃないか、と考えたのが最初の動機だったと思う。それにクリアな水質で使う上で、不透明なPEと透明なナイロンとの間に釣果の差を感じ始めてもいた。また、ロッドがパワーのあるものにシフトするにつれ、バラしやすくなったという感触もあったから、ショックリーダーという通り、少しの伸びがあることでバラしにくいのではという期待もあった。

     そういう理由からナイロンリーダーに移行する。ただ、面倒なのはメインラインのPEとナイロンリーダーを繋ぐノット。

     FGノットは最も一般的ではあるししばらくはこれで通したが、もっと簡単にならないものかと常に思っていた。そこに登場したのはPRノットというボビンを使うノット。しかし、これもまたイージーとは言い難い。次に見つけたのは田辺さんがYouTubeで推奨していたノーネームノット。これはFGとかPRなんかよりも遥かに簡単で、現場でもそう苦労なく結べる。それにかつて抜けたことのないほど強い。何度か経験があるのだけれどFGもPRもちゃんと結べていないと抜ける。複雑で面倒ではなく簡単に結べるというのは、つまりは強いということにも繋がるのだ。

    田辺さん、動画をお借りしました

     リーダー自体にもいくらか変遷がある。落ち着いたのはプロセレ ナノダックスの35lb(amazonではなぜか今買えなくなってます)。30lbの太さで35lbの強さがあってしなやかなのが売り。柔らかくも適度に張りがあって絡みも少ない。

     最近試しているのはYGKのD-SPEC Nylon Absorberの35lb。これはナノダックスよりも張りがあってさらに絡みが少ない。スレに強い。ただ、少し硬過ぎて、太過ぎるきらいがなくはなく、今試そうと思っているのが同じくYGKのG-soul High Grade SHORE LEADER TPⅡの30lb。YGKの人によると、これは上のD-SPECと比べて若干柔らかいらしい。

     ともあれリーダーシステムは、PE直結に比べると実際乗りやすくバレにくい、それにルアーに絡みにくい、さらにはクリアウォーターでは多少魚の反応が違う(かもしれない)というメリットがあってお薦め。無精なトップウォータープラッガーにはとっつきにくいけれども、慣れてしまうと案外簡単。ものぐさな元木でさえ、いまやこれが当たり前になってしまっています。

     ついでに、リーダーのさらにその先はどうなっているのか、ってことにもこの際言及しておこう。オリジナルスナップもリリースすることだし。

     画像でもご覧のように、リーダーの先にはオリジナルスナップ「Plugger’s Tear」がついていて、その間にはなにやら怪しげなものがある。乳白色のはブライトリバーで購入の結び目を保護するための釣鐘状のシリコンチューブ(これとチューブのセットで売っていたのだけれど、現在販売中止中のよう。再開予定とのことですが。うちでも近々仕入れて買えるようにしようと思っているところ)で、黒いのはそれを留めるためのリグ止めゴム(OFFICE ACCEL(オフィスアクセル) シンカーロック LL / ナノダックス35lbにはちょうどいいけれど、YGK 35lbはかなり入りにくい。他にも代用品はあります)、昔でいうウキ止めゴムみたいなやつ。これは実はトップガイドの保護にもなる。ルアーを外して車なんかに載せる際、巻き切ってトップガイドにスナップががつんと当たっても、これがあればトップガイドが傷つくのを防げるわけです。

     さらにリーダーとスナップの結節の仕方はパロマーノット(またしても田辺さんの動画を拝借)。以前はもっぱらユニノットだったのだけれど今やこれ。これが簡単強力間違いなし。

     これが元木の場合のリーダーシステムの全貌。だいたいどこでもこれで通しています。フィールドによってリーダーは20lbくらいまで落としてもいいのかもしれないけれど、琵琶湖に淀川にメキシコあたりではこのくらいの強度は必須かと思います。いかがでしょう。参考になったでしょうか。

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