Tsunami Times

  • ヘアライン

    左がヘアライン処理後、右は処理前

     本日ようやくSonicmaster Alternativeのヘアライン処理を終える。

     何の因果か今回の製作ではサイドプレートおよびリングの塗装を俺自らやることになっていて、その第一段階を遅ればせながらいよいよ終えたということ。この後、脱脂、そして化成処理、塗装という流れになる。

     BLキタイ先生(前のMM-4600SDを塗ったのは何を隠そう、確かBLに入る前の彼である。)に教わりつつ作業を進めるのだけれど、今更ながらこれは勉強にはなる。ただ、普段やることのない作業だけに今日は少々疲れ気味。

     それにしても今回のSonicmaster Alternativeは、新しい機種ということもあって、実際の作業はもちろん、パーツの手配だとか、そのパーツに次の作業を施す外注工場への受け渡しだとか調整だとか、いつになく段取りが大変だ。一から作るわけではなく、カスタムするだけだとは言うものの、それでもそこにはかなりの苦労を強いられる。(となると五十鈴工業の苦労とはいかばかりか・・・)

     とにかくあと少し・・・頑張るしかない。ご予約いただいた皆さん、もう少々お待ちを。

    Sweepy JG / Painted by Koji Yaoita

     さて、八百板さんの個展は明日から。Plugger’s Highに続きまたしてもうちのプラグに見事なペイントを施していただいているので、俺は顔を出すことは出来ないけれど、お近くの方に限らずぜひ実物を見に行ってみていただきたい。まるで映像で観るレイク・エル・サルトの魚のバイトみたいに、実際に目にすると100倍凄いんだから。

    Whippy JL  / Painted by Koji Yaoita

     ところで、先日から予約受付中の20thコーチJKスウェットパーカが好評。なにしろ、20年やったブランドでないと20なんて数字を冠せられないわけで、その上当然渾身のデザインなのだから、津波ルアーズのファンならばルアー以上に必須のアイテムではある。

    スウェットパーカ / プルオーバー

     スウェットはどれもいいけれど、レッドとイエローはいつになく文字通り出色かもしれない。ボディのカラーがいいのだ。この色合いなら、洗い込んでいくとその褪せ具合とクラックプリントがあいまって、アメリカの古着みたいな風合いになること請け合いだ。

    コーチJK ちなみにこっちのレッドもこれまた悪くない。

     コーチJKってその昔流行っていたとは言わないけれど、俺なんかは古着を好んで着ていたし、うちでオリジナルもリリースしていたりして、それなりに需要があったはずなのだけれど、少し忘れられていた感がないでもない。でも、今、大きなセレクトショップ系ブランドなんかもリリースしていたりして、完全に復権してますね。勢いスタンダードにもなりそうな、と言うか、どこもがそういう評価の仕方をしているよう。

     アウターとしては比較的チープながら、それなりの機能は果たすし、雰囲気もいいから持っていて損はないと思う。マジで。


     しかし、すこぶる金はないけどすこぶる忙しいっていうこの状態は、いったいいつまで続くのかと不安にもなる今日この頃である。どうやら年末限定というわけでもなさそうだ。まだまだ幼い息子の顔に幾度となく励まされ「負けるもんか」と独り言ちる。

     かの公爵にも幾度となく危機はあったよう。この名盤は、公爵を支えていた名プレーヤーがごっそりやめてしまって危機を迎えたバンドに、無名の新人を迎えて見事立て直したという曰く付きだそう。そういう時にはえてして名作なんてものが生まれ、そして評価は高まるのだと、かの公爵は語るようだ。

     そろそろ今年も終わるけれど、来年の津波ルアーズにはことさら注目していた方がいいかもしれない。

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