Tsunami Times

  • テンプレート

    山と積まれたテンプレート

     片付ける場所が手狭となりつつあるのでテンプレートをどうにかしたい、との塗装大臣ジョニーの希望に沿う形で、デカ目の段ボール4箱分くらいのテンプレートを仕分けする。事務所と工房を摂津に越して来て以来だから、期間にしておおよそ十年あまり分のテンプレートを、まるで古いアルバムを開くように眺めては仕舞う、もしくは捨てるという作業だ。

     次に塗装に入るSonic Cigarの昔のテンプレートを捜すついでに、前々からの懸案事項であるこの作業に遂に着手する羽目になった。(ちなみにSonic Ribotの場合も昔のを引っ張り出して、復刻版を塗ったり、色違いを塗ったりもした。その一点ものはHead HuntersにMM Limitedとして納品。今日あたり開封されているはず。)

     ジョニーはこれらを見てTsunami Luresの歴史ですね、と言う。確かにそうだけれど、特に値打ちのあるものでもない。思い入れだけはたっぷりあるにしろ。それにしても塗料まみれの大量のテンプレートには、よくもまあこんなにも作ったもんだと他人事のように感心させられる。ひとつひとつ、そこそこ骨の折れる作業だというのに。

     古いものは、もう2度と切り抜くのは嫌だ、と言いたくなりそうな複雑なやつで、使えそうなやつだけ残してあとは捨てることにした。それで段ボール1.5箱分くらいを処分。

     これからも相変わらず、リリースするルアーの分だけまたこいつが積み上げられていくのだろうけれど、さていつまでそれは続くのか、なんて思わず感傷に浸ってしまう瞬間でした。

     そんな時、頭の中で鳴るのはチェット・ベイカー、なんて言うとおセンチ過ぎるけれど、ま、うってつけのBGMではある。Let’s Get Lostから始まるアルバムは、まるで世界中の感傷を一手に引き受けるかのごとく、哀愁と優しさに満ちております。

     さて、先日来お知らせしている、Golden Glittersと缶バッジ、それからステッカーは、明日(3/13(金) )の晩より、オンラインストアでは販売開始と決定しました。19:00にページがオープンします。

     お伝えしたようにGolden Glittersは数は少ないので、一瞬でSold Outも考えられます。どうかご了承を。

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