Tsunami Times

  • サーフェイスリグとかデニムとかマイルズとか

     まるで自信はなかったけれどどうにかこうにか間に合った、西日本釣り博限定のAged Gold Top。ベースはSonic Horn MiniにSlapphappy Beaver、それからCoKirin。

     今回のは下地の上にホワイト、その上にシルバー、その上にステインのブルーグリーン(Lake Biwa Blueより少し青みがかっています)、その上に真鍮粉のゴールド、その上にステインのイエローを薄く吹き、Sonic Horn Miniの場合はマウス、Slapphappy BeaverとCoKirinの場合はベリーをクリーム色に塗装した。その後、セルロースラッカーで一旦何度かコーティングし、その上でサンドペーパーをあててエイジングしたら、さらにセルロースラッカーで何度かコーティングしたら2日ほど置いてさらにセルロースラッカーで何度かコーティングし、またもや2日ほど置いてクラックを入れる。冬だからかよく割れてます。写真でみるとちょっとえぐいくらい。

     よく見るとわかるけれど、サンディングした部分にはメタリックなブルーグリーンがのぞいているはず。これが真鍮粉の緑青(青錆)にも見える。もしくはFender的にゴールドの下に別のメタリック塗装が覗いているようにも見える。Gibson的Gold Topならそういうことはないと思われるから矛盾はありはするが、レプリカではないので雰囲気さえ良ければそれで良い。

     ちなみにこのうちCoKirinは去年リリースのブランクではなくて旧ブランクなので、オリジナルLリグ仕様で素材はバスウッドということになる。防水処理はしているとは言え、最近よく使うアユースよりは断然水を吸って割れやすいのでご了承を。ただし、旧仕様なのにスニップトーンであるということと、ボディの素材自体がアユースより重いので、ウェイトを入れずともある程度喫水が低いこととか、これにはこれのメリットがある。

     ついでにオリジナルLリグについても。素材はステンレスでロングとショートがある。カップももちろんオリジナルで、よく見るとTsunami Luresの刻印あり。Lリグを採用するブランドもオリジナルを作っているブランドもそうはないと思うのでそう言う意味では希少です。もちろん味も雰囲気もある。ただデメリットはカップリグをボディの曲線に沿わせるのが難しいことなどから、組む際にトラブルを生じるケースが多いこと。それからウェイトが入れ難いこともそのひとつ。

     その辺を克服するのが2ピースリグやサーフェイスリグということになる。Tsunami LuresはカップリグからオリジナルLリグを経て、現状はオリジナルのサーフェイスリグを採用することが多い。2ピースリグはその高級感などから採用するブランドは多いのだけれど、Tsunami Luresは敢えてサーフェイスリグ。オリジナルのそれを作っているところというと思い当たる節がない。あったらごめんなさい。

     サーフェイスリグはリグとしてかなり優秀で、ある種完成されていると言ってもいいと思う。ダブルフックとの相性も抜群でスナッグレスに優れ、フックサークルも出来難い。パーツは単体で完結するし、装着もビス2つで留まるから比較的簡単でしかも強い。ビスの長さを変えれば強度も調整が可能。2ピースリグ信奉者にとっては安っぽいという向きもあるのかもしれないが、そのチープシックを逆手に取ることも出来なくはないし、オリジナルのそれなら市販の2ピースを採用するよりはコストがかかっているということもある。

     Lリグと違ってウェイトをその内側に仕込みやすいというメリットもある。2ピースリグだとてその部分は同じかもしれないが、例えばウェイトへのアクセスのしやすさはサーフェイスリグには敵わないはず。このメリットはかなり大きく、これによってうちのルアーの性能は格段に上がった。

     話は長くなったけれど、そのあたりがこのサーフェイスリグを採用する理由。これまであまり触れる機会もなかったのでこの機会に。

     西日本釣り博は来週末18日と19日にJR小倉駅近くの西日本総合展示場にて。ブースに来ていただくとそんなディープなお話も出来るかもしれません。

     さて、スウェットパーカにスウェットパンツ、ラグランTのご予約は終了したけれど、ROKXとコラボのデニムファティーグパンツのご予約は継続中。結構な数のご予約をいただいてはいるものの、まだ在庫はあります。オンラインストア限定なのでご注意を。

     釣りにも普段にもデニムを履きたいとは思うけれど、どうも窮屈そうだとか、動きにくそうで敬遠しがちなんて言う人がもしもいたならば、このパンツはおあつらえ向き。クライミングのブランド発ですからストレッチ素材と股部分のガゼット等のおかげで動きやすさは担保されているし、ウェビングベルトなんかのおかげでイージーに履けるし、そのくせデニムの雰囲気も経年も味わえる。お薦めです。

     今日はマイルズのこのアルバムがかかる。ジャケットはいかしているけれど、未発表曲をまとめて出したせいで評価は完成度が低いとかなんとか。ま、しかし、素人からするとどこを切り取ってもマイルズではあって(逆に言うとどれも同じように聴こえてしまうということもないことはない)、レコードにしたって2枚組、CDだとさらにトラックが増えていたりして、ヴォリューム的にはそれなりにとても無視できるものではない。時折マイルズを、しかもエレクトリックなマイルズを欲してしまうことがある元木だから、評価が定まらないなんてことには関係なく気持ちよく聴いてしまっている。

     そのBig Funの評価を物色するうちに行き当たったこのイン・コンサートは聴いたことがなかったので、これも聴いてみることにする。未だきりがない元木のマイルズ。俺の人生にはマイルズが必要だ。

     そうそう、今進めている新作プラグはこれ、Whippinho JL(ホイッピーニョJL)をようやく。ここまで来るには長く険しい道のりでした。

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