Tsunami Times

  • まるでレベルミュージックとしてのSukiyaki 56M

    「スキヤキ56M、良いですね。

    53LC買う当初、本命は56LCでどっかに在庫あればそっちにしていたので。53同様素敵なブランクカラーに赤スレッドがめちゃ好みで、まず見た目でドンピシャ好みの一目惚れでしたね。完璧ルックス。
     
    結局、フローターメイン、オカッパリでも藪漕ぎまくりで竿振れないフィールドでばかり活用してみると、僕にとってのはベストチョイスは53LCだった訳ですが。
     
    腰ありトルクありパワーありなのにしっかり曲がる。どんなルアーだって気持ちよく投げられる不思議で気持ち良い竿。
     
    66か70ツララコラボ購入が控える僕の竿事情ではとーてい手がでませんが・・・。
     
    56M、53LCのちょい長い版って事ですよね?めちゃ魅力的ですね。
     
    スーパー多用途定番ロッドとして、欲しいですね。そのくらい53LCもええ竿ですね。」
     
     朝は6時前に起きる。愛犬の世話をして、天気が良ければ一緒に散歩に出かけるのだけれど、今朝は雨だったのでこれをやめにしてその代わりに少し長めのストレッチを。サラダ他の簡単な昼飯と自分の食べる分の朝飯を作ったら、これをいそいそと食って、9時前に息子を240で保育園に送り届ける。
     
     その後、ご機嫌な曲を聴きつつ、あるいは歌いつつ、事務所へ向かう。道が空いていれば15分ほどなのだけれど、混んでいてもご機嫌な曲さえあればまるで気にならない。むしろゆっくりの方がいいくらい。
     
     この頃はカバーに凝っている。お気に入りの曲をどこかの誰かが歌うのを聴くのだ。並々ならぬ思い入れがこもったそれに並々ならぬ愛を感じる、ということが多々ある。

     Micadeliaという女性が歌うThe Needle and the Damage Done(by ニール・ヤング)なんかはとてもうるわしい。この曲はクレイジーホースのダニー・ホイットンのヘロイン中毒を歌った少々ヘビーなもので、(おそらく)うら若き女性がこれを歌うに至るにはいったい何が起こったのか、思わず想像をめぐらせてしまう。ちなみにこの曲のリリースの数ヶ月後にダニーはこの世を去る。

     こうしてみると、カバーだって立派にメッセージではありますね。あたりまえだけど。ものによってはレベルミュージックでもある。

     事務所に着いたらMacを起ち上げてミュージックのプレイリスト(Recent Favorites)のプレイボタンをクリック。ここを事務所にして以来使っているティファールのポットに7分目のお湯を沸かし、豆を挽き、浅煎りのコーヒーを淹れる。
     
     今日一番にMacがプレーしたのは確か90年代に俺が最初に買ったフェラ・クティ。トリックスターのレベルミュージックにアフロビートの凄まじいパワーを今日も朝から叩き込まれるのだ。
     
     コーヒー片手におもむろに椅子に落ち着いてメールに目を通していたら、冒頭のミナミ240(彼にもTsunami Luresネームをそろそろ、と考えた結果、このニックネームを進呈)からのメールに目が止まる。

     相変わらず返信意欲を掻き立てる、しかもタイムリーな内容だったので即刻返信した。いいネタだったのでそれを少々膨らませて下記に。

     53LCと56Mは実は違う。53LCの方がフィーリングとしては若干硬いだろうか。便宜上同じLCにはしたのだけれど、同じものをばっさりカットしても違うものが出来るわけだから、長さが違えば本当のところは違う竿になる。53LCの場合は56LC(今回のリリースにあたりその名前を56Mに改名)とはコンセプトの違うものを作ろうとしていたのに、結局は似ていたというのが真相。

     ロッドを作ってると、長さって思っていたよりずっと重要だと気づく。長さはキャラクターそのもので、例えば53と56と60で同じ性質のものを作ろうとしてもこれはどだい難しい話なのです。
     
     さて、今回リリースのSukiyaki 56Mを56LCから56Mへと改名したのには、立派なわけがある。それはこれがある種Tsunami Luresの考え方のセンターに位置するから。これはTsunami Lures的スタンダードであって、もちろん既存のスタンダードに挑むレベルミュージックでもある。
     
     それはミナミ240君曰く「完璧ルックス」にも現れているはず。かつてこんなカラーリングのロッドがあったかどうか。このカラーリングは俺自身もかなり気に入っているのです。
     
     そんなわけでTsunami Luresを知る上でこいつは必須のタックルなのだ。だから使ってみることを強くお勧めします。そうすれば釣りをする上で必ず見えてくるものがある。だから今買えないミナミ240君にもやがては手に入れて欲しいですね。
     
     TULALAとコラボの70と66も同じものにはおそらくならない。実は今、70の出来が良くて、66にもこのフィーリングが欲しいと苦労してるところ。66の現状のサンプルも全く「あり」なのだけれど、70の出来が良過ぎるのでちょっとこれに近づけたいという欲が出た。だから66も当然良いものになるはず。結果、70とはキャラクターが違うにしても。
     
     70は春のリリース予定。66は次のサンプル次第ということはあるけれど、夏にはリリースの予定。
     
     しかし、ミナミ240君のようにこれらを買いたくてSukiyaki 56Mの購入に躊躇している人がいるのなら、ここは再考の余地あり。そんなあなたにはまず間違いなくSukiyaki 56Mが必要です。まるでレベルミュージックのようなそのメッセージにぜひ耳を傾けて欲しい。
     
     ご予約は各ディーラー当オンラインストアにて1/25まで。

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