Tsunami Times

  • B品と補修とヒートンとビス

     先日、FacebookにてNiva Rant DPに初期不良との報告がありました。開封してみるとリアのヒートンがぐらぐらしていて、引っ張るとあえなく抜けてしまったとのことで、すぐさまやり取りをして交換させていただきました。

     B品を回収してみると、ラントプロップのリアのヒートンに2mmほど短いのが使われていました。工場のミスです。万が一他にもこういうのがあればもちろん交換しますのでメール(info@tsunami-lures.com)でご連絡を。

     ついでにと言ってはなんですが、ヒートンがぐらぐらする、あるいはヒートンやネジが効かなくなった際の対処について。B品でなくとも、ぶつけてしまったり、パーツを交換する際にはこういう事態が起こり得ます。

     簡単かつ丈夫に修理するには瞬間接着剤を活用して下さい。粘度の低いものより高いものの方が扱いやすいかもしれません。また、木工用もあるのでウッドにはそちらの方がいいかもしれません。とにかくそいつをヒートンの穴に注入すること。細いノズルの付いた瞬間接着剤ならばそれで奥まで注入出来るでしょうし、そうでなくてもニードルとか、細い針金とか、爪楊枝を使って押し込めばOK。この際に穴の外に漏らしてしまって、ボディに垂らしたりしないよう注意して下さい。

     こうすることで緩くなってしまった穴を再度小さくしてヒートンやネジが効くように補修します。またウッドならば防水処理にもなります。乾燥後、ヒートンもしくはネジを入れて下さい。乾かないうちにヒートンやネジをねじ込んでしまうと、次に交換した時に抜けなくなることも多々あります。これはエポキシ接着剤なんかでも同じ。

     ちなみに抜けなくなった際には半田ゴテなんかで熱を加えると抜けることもあります。ただし、ボディに熱が加わり過ぎると、塗装、それからプラスチックだとボディ自体を痛めてしまうのでご注意を。

     なおNiva DPシリーズのヒートンには一般に多く使われる1.6mm径のヒートンではなく、1.8mm径のヒートンが使われています。一般に売られている1.8mm径のものは長さのバリエーションがそれほど多くなく、Niva DPシリーズに使われている長さのものは元木は見たことがない。そんなわけで市販のヒートンを代用しようとすると合わない。これもまた上記のように瞬間接着剤を使うことである程度可能にはなりますが。また、あまり長いものを入れようとすると、プラスチックの場合はボディ内部に突き抜けます。

     この径のヒートンをわざわざオリジナルで作っているのには実はわけがあるんです。Niva DPシリーズのペンシルはリアのウェイトがビスで留められていて、また、7月に発売のNiva L DPはフロントの穴をビスで塞いでいます。ビスは一般に径が2mmの規格品を採用していて、それに見合う大きさの穴が開けられています。ただ、そうすると普通の1.6mm径のヒートンが入れられない。そんなわけでこの1.8mm径のオリジナルを使っているのです。

     2mm径のビスに1.8mm径のヒートン?と不思議に思う人がいるのも無理はない。しかし測ってみるとヒートンの場合、ネジが切られていない部分は1.8mmほどで、ネジが切られた部分は2mmを少しオーバー、ビスはネジ部が同じく2mmを少しオーバーしているのですね。このオリジナルヒートンの場合、1.8mm径とは言えど、2mmに近いと言うことになります。

     さて、先日の琵琶湖今季初戦について。釣ったプラグはSlapphappy Shad J Miniプロトだったのだけれど、ロッドもこれまたプロトタイプ、上の画像の左端、元木監修のTULALAのロッド、Cuervo – Accorde 70だった。

     キャストはそのレングスのせいもあればガイドのセッティングもあってよく飛ぶし、プラグをアクションさせるのも意外に快適。それに魚とのやりとりに関しても、その動きにロッドがよくついて行く感触があって、バレにくいという印象を持った。また、7ft(Tsunami Lures的に換算すると6.8ftほど)なので、ジョンボート上での取り回しも気にかかるけれど、あまり違和感はなし。それにもちろん持ち重りなんてのもまるでなし。

     これは1stプロトなのだけれど次の2ndプロトが待ち遠しいですね。リリースは早くて年末?年始?そんな感じ。

     そして、ここにもプロトタイプ。ちょっと前から取り掛かっていたのだけれど、これ、Tsunami Luresファンにはお馴染みのかのデンさんメイドのレザープライヤーケースにレザータグです。彼がレザークラフトが得意だと言うのは以前から知っていたし、ちょいちょいそういうプレゼントもいただいたりしていたので、この際、彼とコラボしてみようかという思いつき。

     7月くらいを目処に販売出来ればと思っています。これが好評となれば、違うものも作ってみたいなあ。ま、しかし、純ハンドメイドなので多くは作れずオンラインストア限定にはなりそうですが。

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