Tsunami Times

  • マニア谷口とプラッギング

    12年前の津波ルアーズ元木とマニア谷口とそのパイセンのはっちゃっん

     「元木さん、ふと考えたのですが、私の賞品は準グランプリの米良さんにお譲りしたいと思うのです。インスタ等見たところ、米良さんはまだ津波ルアーズのグリップをお持ちでないようですし・・・」とマニア谷口。特別賞の賞品のフィッシュボーンはシングルかセミダブルかを問い合わせたところ返って来た答えがこれだった。この後にはこう続く。「私は以前、フィッシュボーンは頂きましたし、準グランプリの賞品にもふさわしいのではないかと思ったからです。米良さんもそうですが、もっと若い方々やこれからの津波ルアーズマニアのモチベーションに、ギャラリーがもっと盛り上がって行って欲しいなあと願ってます!かつての私がそうだったように!私はもうフォトグランプリ除外でもいいと思っているくらいです(笑)」と。

     なんとまあできた男だろうか。俺の周辺にはこういう人たちがいて、そして俺はなんとか生きている。中でも彼は特別かな。

    探したら出て来たおそらく20年くらい前のマニア谷口

     ギャラリーとはうちのサイトのUser’s Galleryのことで、彼がほとんど20年にもわたって投稿し続けているのがこのページである。考えてみれば、このページはそんなにも長く続いているということ。そう言えば、今じゃ送ってくれたものはほぼ載せるけど、往年のこのページには投稿する人がもっといて、全部を載せることができなかったほどだ。そのくらい賑わっていた。今は昔。

     今じゃインスタもあればfacebookもあって個人個人が主張出来る場所があるわけだから、まるまま昔のようにギャラリーが賑わうってことは考え難いのだけれど、それでも彼の言うようにもっと盛り上がる余地はある。また、そうでなくてもインスタやfacebookでうちのユーザーがもっと盛り上がってくれることにはやぶさかでない。そのことに関して、ユーザーサイドでこうしたアプローチがあるのは本当にありがたい。

     いわゆるトップウォーターというジャンルに関して、昔に比べておしなべて盛り上がっているかというと決してそうではない今、このまんましぼむのか、それとも盛り返すのかは、今次第だと思っている。津波ルアーズにしてもまんまそうで、20周年の去年もそうだったけれど今年はより一層正念場に位置付けざるを得ないのが現状だし、もちろん俺自身もそれを強く念頭においているところ。

     トッパーという言い方があまり好きではなくて、トップウォーターって言うのもなんだか違うし、より仔細にトップウォータープラッギングっていうのも長いので、この際プラッギング、そしてプラッガーと言ってしまうけれど、この世界は本当に一生のものに値する嗜みでありスタイルだと心から思う。だからこそ俺は人生かけてこれに携わっているし、例えば玉越さんは70歳にして未だ研鑽を怠らない。ま、そんなたいそうなもんでもないのだけれど、されどプラッギングと言っていいし、そういう馬鹿げたことに血道をあげることこそは人生だ。

     話はえらいところに発展したが、とにかく俺自身はかつてないくらいに危機感を持って2019を迎えた。悔いのない人生を、という抱負に落ち着いたのもそのせいかと思う。だからユーザーサイドからのこうしたアプローチが涙ちょちょぎれるほど嬉しいこの頃なんです。

     と言うわけで、準グラの米良君にはフィッシュボーンです。特別賞のマニア谷口にはラインの消耗が激しいので・・・と言う本人の希望通りSuper Swankyを差し上げます。

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