Tsunami Times

  • Tsunami Jamboree

     Tsunami Jamboreeに来ていただいた皆さん、出店そして演者のみなさん、スタッフ、そしてマイアミ浜オートキャンプ場に、もう一週間も前のことなのに未だ余韻冷めやらぬ元木より多謝。

     万感胸にせまると言うと大袈裟かもしれないのだけれど、開催出来ただけでそのくらい感慨深い今回のジャンボリーだった。ちょうど2ヶ月ほど前に入院してからこのイベントの直前まで、何せあまり体調が良くなかったものだから。

     免疫力が落ちていたのだろうか、二度も風邪をひいた。退院から一月もすれば釣りには行けるだろうと踏んでいたのに、行けたのはなんとか一度だけ。その次の週のFishing Safariの撮影もキャンセル。1週間前に予定していたライブもキャンセルしたし、その日に無理やり入れたジャンボリーに向けての一度きりのバンドリハでは声さえ出せなかった。

     イベントの4日前の検査では、肺の病気はほぼ問題ないと言われて、その時はちょっとした開放感と安心感に浸れはしたのだけれど、その後は薄氷を踏む思いで数日を過ごした。キャンプ場に入った前日になっても、声は怪しかったし、どうもすっきりしなかった。

     それでも当日の朝4時半に起きて、Tsunami Cupのために出船したら、不思議なものでいくらか体調が戻るような実感があった。釣りに行くこと自体が薬になったか、それともこの日同船した、もう20年ほどの付き合いになる24歳の若者のエネルギーを多少なりとももらったか。

     彼のお父さんが古くからのうちのユーザーで、今では友人と言っていい男なのである。徳島でTsunami Cupをやっていた頃には彼の家でよくお世話になった。だから家族ぐるみの付き合い。ついでに彼の兄弟も友人。いつの頃からか、彼らは毎年のように家族+αの大人数でこのTsunmai Jamboreeにキャンプにやって来るようになった。彼らからの参加申し込みを受け取ると、ちょっとした安堵さえ覚える。

     毎年少しづつヘルプのメンバーが変わってしまうということもありはするのだけれど、今年も神岡(とその娘とその友達)と中島という核となるスタッフとうちの弟一家も前の日から会場に入ってくれた。今年は二十歳になる甥っ子も参加。それがひとつの安心感をもたらす。

     そんなこんなで、これまた三十数年来の付き合いの音響の工藤さんの搬入が始まると、その頃には不調を忘れつつあった。キャンプがデトックスであるというのは本当なのかもしれない。

     イベント開始の13時からちょっとはみ出した、いつになく念入りな音出しとリハが終わるといよいよ本番。

     いつものジーニョが来れないのでどうしようかと思っていた、今年のスタッフおよび関係者のランチは、隣のFishing Outdoor Festaの会場にキッチンカーで来ることになっていたNina Spiceにお願いする。このお店はTsunami Luresと同じく琵琶湖西岸の北比良にある。しかも、最近ちょいちょい元木の釣りの同船者として登場する、Tsunami Lures北比良ネストの建具を作ったマサト君の愛娘が働いていたりもする。こっちに越してきて以来、何かとこういう縁が増えているTsunami Luresではある。タンドリーチキンライスとタコライスの2種のランチはどちらも大好評だった。

     うちのブースでは、引っ越す際のガレージセールで好評だったので、アウトレットやプロトタイプのルアーを展示販売すると、これまた好評でいつも以上の盛り上がりを見せた。

     この日はメキシコのDía de los Muertos (死者の日、ガイコツ祭り)と言うわけで、それにちなんでイベントのSPカラーはもちろんガイコツ。

     もちろん今年初参加のsumluresとのコラボガイコツプラグも話題沸騰。元木がテンプレートの型を抜き、Tsunami LureファクトリーでJohnny吉井が塗った、Frank SumにSum Popperにはやっぱり独特の雰囲気をまとい、量産とは一種違った趣あり。いくらか在庫が出来たので、オンラインストアで販売予定。

     Slapphappy Beaverのスペシャルも同じくガイコツだ。CV(Calavera)とSKLのナチュラルベースヴァージョン。

     CVはレギュラーとは配色違い。CVのナチュラルベースはさて塗ったことがあっただろうか。とにかくレアではある。

     以前に塗っていたSKLのナチュラルベースは、白いグロー骨にテンプレートで黒い目の穴を吹いていたのだけれど、実を言うとこれに少し違和感を覚えていた元木だった。何とかならないものかとずっと考えていた結論が今回のペイント。頭蓋骨部分をベタ塗りせずナチュラルを残し、目の穴はフリーハンドにした。これでグッとよくなったと思う。

     Frank SumにSum Popperもこの手法にならったもの。同じくクリアにSKLを塗る際の違和感がこれで解消。それどころか、かなり怪しさが増したと思う。量産で塗るのとは違い労力も時間もかかるため、うちのファクトリーペイントは今後は値段を引き上げざるを得ず、今回も4,400円(税込)としました。利益ベースで言うと、実はそれでも安いくらい。それだけ値打ちのあるものだと理解してもらえる人のみのプラグ。

     Slapphappy Beaver – TNMJ SPは各ディーラーもしくはオンラインストアにて、sumluresとのコラボプラグはオンラインストアのみで販売予定。

     CrawlerとのコラボレーションのSunny 75は4色。彼とのコラボはかなり久しぶりのことで、いつ以来か思い出せない。左のトラウトっぽいカラーは結構前にSonic Vitaに塗ってもらった記憶があるものの、右の3色は初出。右から2色はフレークがパールかシルバーの違い(細かい)。いずれもやつらしい、ありそうでない、チープな、しかしちょっとしたアイデアのあるカラーリングだと思う。各ディーラーとオンラインストアにて販売予定。

     全然目立たずひっそりと置かれていたSunny 75 MM SPは、まるまる4個が残ってしまった。説明不足もあるだろう。これは最終のプロトを数本削ったうちの4本を塗り上げて使えるようにしたもの。レギュラーのSunny 75とは違い、旋盤で削って面の加工、穴開け、下地、カラーリング、コーティング、そしてリグ組までの全ての工程を元木自身で施したものなのだ。カラーリングがソリッドに近いのは、これをペイントする時点ではまだカラーパターンのテンプレートがないため。

     相当レアではある。そこに価値を見出してくれる、希少なマニアに向けてのみオンラインストアで販売予定。

     もうひとつのSPはSlapphappy Shad Mini DPのハイアピールではあるのだけれど、その上にジャンボリーチューンを施してある。つまりはハイアピールの上にチンフラップが付いたもの。ちなみにオンラインストアではジャンボリーチューンのためのパーツは販売しているのだけれど、組み上げたものは販売していない。中にはストックの奥から掘り出して来たすでに売り切れのカラーもあり。

     このヴァージョンはノーマルとはアクションが当然違う。ハイアピールというだけあって、ノイズもフラッシングもUPする。それに加えてあまり気づかれていないのは、キャストしやすくなっているということ。ノーマルは案外軽く、抵抗も多いので距離が伸びず、例えばハングの奥に入れ辛いということもある。このヴァージョンは付け加えられるパーツが結構多いので、重量もそこそこ増すから、キャストしてみるとわかるけれど、そのへんが段違いに解消されるのだ。

     こちらはオンラインストアでのみ販売予定。

     湖西のハンドメイドアパレルブランドTwo Brothと作ったキャップはミックスグレーとオリーブの2カラー。いずれもこれからのシーズンにも重宝するウール素材。6パネルのオーソドックスなフラットバイザー的スタイルながら、柔らかな芯の入ったツバはナチュラルにカーブするのでフラットが苦手な人にも。深さもシェイプも絶妙で元木が古着で買ってお気に入りのRugbyとCoopers Ball Townのウールのキャップにも通じる雰囲気があり、また当たり前ながらハンドメイドの良さも併せ持っていて、最近元木はプライベートでもこればかり被っております。実際、ジャンボリーの時にも被っていたので見た人も多いはず。ちなみにフェルトのロゴマークはTNMLの4つのアルファベットを合わせたもの。

     こちらもオンラインストア限定で販売予定。

     少数精鋭の出店ブースはいつもながらにTsunami Jamboreeに特有のマニアックな雰囲気。これは、うちはもちろんのこと、もうほとんど固定メンバーであるイレクターズにE No Products、そしてCrawlerによるところが大きいのかも。

     イレクターズは単なるヴィンテージキャンプ道具屋に収まらない、不思議なジャンルのお店。古着だってあるし、偏ったセレクトの釣具もある。

     クローラー井上は、どこへ行くのかという俺の心配をよそに、しっかりとと言ってしまうと語弊はあるが、独自の世界を築きつつある。もっと打算があってもいいと思うのだけれど、それではこうはいかないだろうというのも本当。

     イーナンバー榎本君は、いろいろなイベントに顔を出す上で、Tsunami Jamboreeが最もお気に入りのイベントだと言っていたことがある。緩〜いこのイベントだけれど、そのChill & Peaceなところが彼が気に入ってくれているところだろうか。大して儲からないこのイベントに遠くからやって来てくれる理由は、そこにしか見当たらない。

     初参戦のsumluresも十分楽しんでもらったよう。新たな地平を切り開いてくれたsumluresとのコラボレーションはどうやら今後も続きそう。思っていたのと少し違って、実に楽しめたという山岡氏、来年はもっと準備して家族で来るとのことでした。そう、出店者も参加者も家族で来て楽しめるイベントになったなあ、いつの間にか。

     少し残念かつ申し訳なかったのは、豆ちよとTwo Broth。ふたつともに事情で1日目の夕方からの出店となったせいで、あまりお客さんの目に触れられなかったのではないかと思う。一日目の比較的穏やかな天気に反して、二日目はここに特有の強風が吹く荒天となってしまって、満足に展示も販売も出来なかったから。豆ちよにいたっては徳島から遠路参加なので、そこは申し訳なかったなあ。それでも他の皆さんと同じく、ライブにキャンプは楽しんでいただけたようで、それが救い。

     Two Broth夫婦は、元木のライブをいたく気に入っていただいた様子。彼らとうちの共通項である湖西でもライブ出来たらいいのにとも言ってくれた。実現したらいいなあ。それはともかく、彼らの欲のない、ちょっと洒落の効いた、一点物の丁寧なプロダクツはインスタでぜひチェックを。

     豆ちよは関東から徳島へ移住したコーヒー焙煎屋。夫婦共にそもそも昔のイベントでのバンドの繋がりが縁のお付き合い。うちの朝まずめ、夕まずめは彼らに作っていただいています。webでチェックしてみてちょうだい。

     じゃんけん大会はいつものように盛り上がったね。これで広場にやって来る人たちを、ステージ前に足止めする作戦だったのだけれど、それはいったい成功したのかしなかったのか。そもそもライブを目的にここに来る人も少ないのだけれど、そういう人にこそ生演奏の楽しみ方を伝えたいし、Love Fishing, Music & Peaceというブランドコンセプトを現実のものとして味わって欲しいというのがイベントの趣旨でもあるので、ライブはここには欠かせないのである。

     今年はコロナのりょうちゃんと池田君のDJが合間をうまく埋めてくれてありがたかった。より充実したライブになったと思う。

     トップに出てくれた大学の後輩である野田は、基本的には昔とそうは変わらないのだけれど、歳を取ってなんだかしぶとさが増したと言うか、逞しくなったと言うか・・・。それが音に反映してる。そんな彼が言った、「呼ばれなくても、出番がなくても、あの空間にいることが大事なので、来年もきっと行きます」との言葉が実に嬉しい。

     三十数年来の友人でうちと同じく湖西の住人えっちゃんには、いつも俺プラスαの急造バンドでバックを務めて不便をかけているので、今年はバンドが来れてよかった。心なしか生き生きと、そして安定感のある歌を披露しておりました。ギターのタモツさんは30年来(?もっとかも)の友人で、めちゃめちゃ久しぶりに会ったけれど、全然変わってなくて嬉しかった。

     90年代を一緒に駆け抜けた盟友カタヤマと演るのももう何年振りのことかまるでわからない。二十数年ぶりであることは間違いない。やつも相変わらず、というか変わらなさ過ぎておかしいやらうれしいやら。あの頃が蘇った。我ながらオレンジは名曲だと思うよ、俺も。

     心配した天候も一日目はいつになく穏やか。ここにつきものの風もほぼ吹かなかった。ちょっとした雨はあったのだけれど、おかげで虹も見えて、みんな喜んでいた様子。実を言うと、俺はバタバタで虹のことなんてまるで知らなかったのだけれど。

     レジェンド、ドクター柏木さんが、隣のFishing Outdoor Festaからふらっと来てくれたのはサプライズだった。みんな喜んでくれたし、何より元木が嬉しかった。しかし、ろくにお相手出来ず、帰り際に謝って熱い抱擁を交わしておいた元木でした。

     サバス原田やアカシブランド明石も同じく隣からいつの間にかご来場。ありがとう。

     コロナミュージックはいつものパフォーマンス。独特の世界を披露してくれた。このユニットに俺が入って演るのも久しぶりのこと。でもさして違和感なく演れたのは、彼らとの付き合いも長くなってきたせいですね、きっと。

     THE BEE BEE JONESは圧巻のステージ。本当のことを言うと、俺も観るのも聞くのもほぼ初めて。しかし、なんとも言えない「らしさ」を帯びた成熟したステージだった。ルーツロックとはこういうもの、っていうまるでお手本のよう。観たこともないくせに「本当にいいバンドです」なんて紹介したけれど、それは確信があったから。昔からの仲間がこういう音楽を演っているというのは本当に嬉しい。

     トリはAnts Motoki y sus compañeros buenos(アンツモトキ・イ・サス・コンパニエロス・ブエノス)。本番で自分のバンドの名前を言えなかったので、次からはAnts Motoki & Crazy Holstein(アンツモトキ&クレイジーホルスタイン)とでも改めようと思っているところ。当初はちょっとミクスチャーな音楽を志していたものの、この頃はもっとナチュラルなロック(?)よりに回帰しつつあるし。

     元木の体調不良が重なって、たった一回きりのリハで臨んだこの日だったのだけれど、思いの外うまくいってしまったライブだった。そのあたりは年の功かも。バンドのメンツも長い付き合いだし。ドラムのりょう君なんてリハで三十数年ぶりに会ったんだけれど、ギャップを感じさせないのは彼の技量に他ならない。あんまり気持ち良かったので、来年もこのメンツでと思っているところ。

     Fishing Safariも撮ってくれているこの日のカメラマンの登石君も「感動しました」なんて言ってくれたし、その他ほうぼうからお褒めの言葉をいただきました。

     来れなかった皆さんも来年はぜひ。出来ればキャンプもするとより楽しめます。

     2日の朝に行われたオンライントーナメントTsunami Cupで優勝したのは、昨年に続いてハッピー師匠。いつもよく釣る人なのだけれど、ここぞと言う時にも釣るその勝負強さに脱帽。お見事。おめでとう。

     そのTsunami Cupでの風景部門受賞は上の画像。Tsunami Jamboreeに来たかったものの来れず、来てくれた友人をリモートで操ってあれこれショッピングしてくれたbsm_kameさんの撮影。躍動するKirin SDを撮った画像に、プラグへの愛を感じる。それどころかイベントに来れなかった無念さえ乗り移ってしまっている気さえする。良い写真。

     そんなこんなで長きにわたって振り返ってみたTsunami Jamboree 2025である。今どきブログをここまで読んでくれる奇特な人もまさかあまりいないと思うので、メモリーとしてここにとどめる。万が一ここまで読んでくれた人がいたなら、あなたは立派なマニアです。ありがとう。

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