Tsunami Times

  • 俯瞰のアクション

     Slapphappy Shad DB – High AppealGecko – 月光のアクション動画を一挙公開!ぜひご覧あれ。そしてどうかどんどんシェアしていただきたい。

     アクション動画って賛否両論ありまして、あまり見たくないと言う人も中にはいるわけです。それはおそらく見なくても想像出来る、あるいは手にしてから楽しみたいから、事前に見ることはあえて避けたいという人。

     ただし、こういう購買意欲をそそるための動画は、あくまで作り手が思う基本的なアクション、あるいは売りとなるアクションを端的に見せるもので、応用となるものではありません。前記のような猛者は既に応用出来る力を備えた人で、見れば余計に可能性をイメージ出来るはず。買うことを既に決めているのなら、楽しみを削がれるという意味では見ないことをお勧めしますが。

    Slapphappy Shad DB – High Appeal / VS-2L

     また、動画を撮っていて思うのは、アングルが違えば印象がかなり違うということ。ここが難しい。先日のフィッシングショーにはブースに6mほどのプールを置いて、実際にルアーを動かしてアクションを体感してもらうという趣向でした。これって動いているルアーを上から、つまりは俯瞰で見るということ。普段はこのアングルで見ることってまずない。トップウォーターのアングラーに限っては、フローターもカヤックも、ジョンボートにしても視点は低いですから。それは実は作り手も同じ。だから中には動かしてみて「あれ?!」って首をかしげるビルダーもいたし、逆に「おお?!」こんな風に動くんだって感心するお客さんも。

    Gecko / SL-BR

     通常は俯瞰で見るのと低いアングルから見るのとでは、後者の方が動いて見えます。どうしてか?アクションの良し悪しというのは主に左右の振り幅、あるいはその切れ角だからです。低いアングルで見ると、この切れ角はさほど気にならず、短い距離でターン(こちらの方が一般には良いとされる。短い移動距離でアピールできるから)していても、長い距離をかけてターン(着水からピックアップまでの間にあまりアクション出来ない)していても、違いが比較的わかりにくい。でも俯瞰だとこれがつぶさに見えてしまって、実はビルダー泣かせではあるのです。時にはこうして見ることももちろん必要ではあるのだけれど。

     そういう意味で言うと、高いアングルで捉えたアクションを見ることが出来てしまう動画は、ユーザーサイドにとってはかなり貴重な資料になるはず。どう動いているかをイメージしやすくなると言うこともあるだろうし。しかし、逆に包み隠さず見られてしまうという点で、作り手には難しい選択ではあるのです、実は。でもそれを敢えて見せるには、それ相応の自信がないと見せられない。あるいはよほど達観しているか。津波ルアーズが前者なのかそれとも後者なのかは、見たあなたの判断にお任せしますが。

     と言うわけで、映像で見たルアーをいざ実際に動かしてみると、思った以上に動くと感じるのは結構ありがちなこと。だってアングルが違うんですから。

     以上、ご参考までに。

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