Tsunami Times

  • よそごと

     うちの田舎に「よそごと」(「余所事」と書いていいと思う)って言葉がある。辞書には他人事というようなニュアンスのことを書いてはあるが、おふくろがまだ子供の俺を叱る際にいつもこれを使ったのは、つまりは集中すべきことでないことを指してのことだった。そこにやらなければならないこと、例えば宿題があるのにTVを観る、そのTVを観る行為を指しての「よそごと」なのだ。

     今日はどうも、というか毎度ありがちなことなのだけれど、その「よそごと」が介入しがちな日だ。遅々として進まないAugustのテンプレート作業に、おふくろが怒った時の口癖とその顔を思い出してしまった。この事態で施設にいるおふくろとは、もう一年以上会えてない。

     昨日は夕方近くに子供を連れて保育園の同級生が集結する公園に。彼らの笑顔には大人を笑顔にする力がある。

     ただ、どうもその後、調子が悪い。嫁の言う「花粉ちゃう?」ではたと気がついた。そうかもしれない。そもそも先週の半ばくらいから、例えば喉が少し痛むとか、頭痛が少しあるとか、胃のあたりが気持ち悪いとか・・・そういうことがあったのだけれど、外出したら途端に症状が悪化した。たまたま事務所に来たアレルギー持ちのスエヒロもどうやら先週半ば以降に鼻水だとかの症状があったとか。スエヒロ曰く「スギはまだなんですけど、絶対なんか飛んでますよ」ねだ。

     これもまた集中力を削ぐ要因。風邪か?はたまた例の?なんて思わせておいて一向に症状は進まないし、なんとなくずっと続いているかと思えば、突然改善したりもする。厄介。

     ところで昨日はデンさんからSukiyaki 56Mで1stフィッシュの報告。

     「Sukiyaki 56Mやばいですね、軽いし投げやすくて操作がしやすくて、ビックリしました!今まで短時間でも手首痛くなってましたけど、全く痛くなく快適に釣りできました」

    とのこと。

     彼のタックルはそれまでUser’s Galleryでも紹介したようにSukiyaki 56LとSukiyaki 56だから、そのフィーリングは十分予測出来たはずなのにこのインプレッションだとは、こっちが発見だった。そうそのくらいSukiyaki 56Mのフィーリングにはインパクトがあるということだ。手首痛持ちにもお勧め。

     グランデからは祝August再販のLINE。そう、彼にもこのプラグは思い入れがある。一緒に添付された上の画像は、生まれて初めて行った七色ダムの大会で優勝した時のもの。よそのブランドの大会なのに、Tsunami Luresで釣るというのも快挙と言ってよいのかどうか迷うところではあるのだけれど、誘われて行ったのだし、彼はほぼうちのしか持っていないのだからしょうがない。

     それにしてもAugust再販の結構な反響に少々驚いているところ。不人気プラグなんて言ったものの、ひょっとするとまさか人気なのか?いやいや、そんなことはない。今まで何度そういう憶測に泣かされてきたか。

     今日は西表のヨーイチからのLINEにこの画像が。かねてからやつがテスト中のウッドのNivaのソルト仕様でこの魚(20kgに届くかと言うGT)である。オリジナルと全く同じボディのウェイトを調整してリグを強化したものだ。この個体よりよく動いたサンプルは別の日に一瞬で魚に持って行かれたのだとか。

     Niva自体には自信もあるし、なんだか得体の知れない可能性を感じているので、ウェイト調整がうまくいけば結果は出るはずと踏んではいたものの、こりゃ出来過ぎ。実売までにはいろいろとクリアすべき問題はあるけれど、なんとかしたいなあとますます思っているところ。

     しかし、これも本道からは外れたちょっとした「よそごと」なのかも。でも、実現するならバスにだってもちろん使えそうだしね。

     BGMはベッシー・スミス。渋い。1920年代から1930年代に活躍したっていうから、もうおおかた100年も前のこと、スウィングという新しいスタイルが流行る前にブルースの女帝と呼ばれた人である。ちなみにT字路sは彼女のカバーの「電気椅子送りにして(Send Me to the ‘Lectric Chair)」が十八番。

     180cm / 90kgの巨体から繰り出される声が「電気椅子送りにして」なんて歌うのを聴くと今も大した迫力なのだけれど、これをもしも生で聴くことが出来たなら、それはもう想像を絶する迫力だろうなと想像していたら、仕事も手に付かないのです。

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