Tsunami Times
Rock’n In The Free World
BGMがテレヴィジョンからモンクに変わる。シュールと言えばシュールな趣味かもしれないなあ、と改めて。でもね、テレヴィジョンが真のパンクでありロックであるなら、モンクの精神も同じくパンクでありロックである。根底にあるべき音楽の姿があるという意味では微塵の違和感も俺にはないのだ。
変化をいとわずあらゆる方向へと進化するそんなロックの精神においても、ブラックバス移入百周年は祝うべきイベントだと思っている。過酷な環境を長きに渡って生き抜いて、健気に繁殖してきた種をそろそろちゃんと受け入れたとして、いったい何がまずいのか。不都合な人の思惑だけが問題のような気がするんだけれど。
逆風もどこ吹く風と、我々は今日もブラックバスを釣る。ブラックバスの数は一時に比べたら明らかに減ってしまっているし、トップウォーターというやり方はそもそも数を求めるやり方ではないから、そうそう釣れるわけはないのだけれど、それでもやっぱり面白い。そしてこの上なく楽しい。この自由を奪おうとするなんてことを甘受することは到底出来ないし、本当に馬鹿げていると思う。
と言うわけでトップウォータープラッガーには実はまだまだ難しいシーズンだけれど、そろそろ出かけよう。スポーン前のでっぷりしたママを釣りに出かけるのだ。
元木のバースデイフィッシュは57cmでおよそ6.5lb=3kgあった。
タナベ君の亀山バスはなんと59cm。おそらくこれも3kgは優に超えているでしょう。亀山ダムは有数のメジャーレイクでプレッシャーも高いことで知られているから、これは立派。最近は相模湖に行くことの多いT字路s(祝メジャーデヴュー!)しのちゃんやミリメーター松澤だけれど、一時かのダムへ足繁く通って狙っていた魚はこれでした。Slapphappy Shad Jというルアーはこうしてしばしばミラクルを起こすのである。
リリース直後のKirin SDで釣ってくれたのはハンドレッド君。Kirin SDの一番乗りは50upでした。ちなみに二番乗りも50up。
モンゴリアンチョッパー偏愛者の宇都宮君は琵琶湖で57.5cm。これももちろん3kgは超えているでしょう。3/8のことなので、まだまだ早春の出来事。もらったメールの文面からさえ尋常でない興奮が伝わったのでした。
ハッピー師匠のも軒並みデカいし、デンさんのもそてつ君のも50upという具合で、今の時期は釣れるとやっぱりデカいですね。
我が息子とも先週は琵琶湖へ。やつは久しぶりの船上だったもののそうは甘くなく、この日は親子揃って無反応でした。実は先日の元木の誕生日には息子と釣りにと思っていたのだけれど、前日にアレルギーかなんかで体調を悪くした息子はキャンセルとなり、それでも行きたかった俺が急遽誘ったのが建具屋辻君。二人して1バイト1フィッシュで、釣ったのは俺の方。「ええもん見た」と言ってくれた彼だったけれど、もしも釣ったのが彼の方だったら、俺の誕生日だっただけにそれはそれでバツが悪かったかも。
その日、直前に作って持って行ったのは画像の2種類のプロト。上のDjango P改は、割と早く巻いて使うDjango Pに比べてゆっくり巻いて使うタイプのウォブラー。潜航角度が急なのでサーフェイスでゆっくり泳がせられるという寸法。もちろんジャークすればダーター的にも使えるし、なんならクランクベイトにもなるかも。急造の割にはいい感じで動いて、使うにも面白い。
下側のWスウィッシャーは少し前からいろいろと考えていくつか試作していたうちのひとつ。アロウプロップを使ったWスウィッシャーでありながら、マイティアロウのように大きくはなく、10cmを切るコンパクトなボディがコンセプトの、いわばマイティアロウの新型。タツマキっぽいと言うか、ほとんどタツマキと同じようなボディなので、名付けるとするならば、マイティ・タツマキか、はたまたタツマキ・アロウか・・・。ちなみにフロントにはクラック音を発生させるべくリベットが打ってあります。Django P改とこのWスウィッシャーもともにリリース未定。
次にリリースのSunny 90(上の画像、未だ仮名)もそうなんだけれども、ここ最近はプラグのボディの大きさに対する自身の概念を見直そうと思っているところ。今までは単に小さくしても何だか興味がわかず、結局使っていて気持ちのいいところになんとなく落ち着いていたサイズ感が、ここに来て自然と変わりつつあって、それはそれでメソッドの幅にも繋がるし、魚と出会う機会も自ずと増えるんではないかと期待しているのです。
誕生日の釣りは午前中で終えて、お昼は辻君と、そして一晩寝たらすっかり元気になった息子と合流して近所のカレースタンド956へ。誕生日ということもあるから、昼は実は行きつけのオベルトンでカレーランチのつもりだったのだけれど、そんな日に限ってあいにく休み。それならばとやって来た956なのだけれど、もちろんここのカレーも負けず劣らず。息子がくれた手描きのカエルとお守りとメッセージを脇にポークカレーをいただいたのでした。ちなみに誕生日と言うことで、ここの勘定は辻君もち。ごっつぁんでした。
驚くべきはそこそこ辛めのカレーを大人一人前ペロリのうちの息子。やつはオベルトンのカレーも大好きで、いつもにんまりしながら同じく一人前をさらりと食って、さらにはデザートまでたいらげるのである。最近のやつの食欲には感心しきり。
さて、と言うわけでいよいよ本格シーズンインなのである。それぞれの開幕にドラマあれ。自由な世界でロックすべし。
P.S. ニール・ヤング師匠は、自分の楽曲“Rockin’ In The Free World”がドナルド・トランプの支持集会で使われたことに異を唱えたのだそう。さすが我らがニール・ヤング師匠!と言う俺もニール・ヤング師匠に怒られたりして。
25/04/04
「Rock’n In The Free World」への2件のフィードバック
コメントを残す
ブラックバス移入百周年は、やはりメモリアルな年にしたいですね。元木さんはすでに初バス&バースディフィッシュで第一歩をスタートされていますし、私も早々に叶えたいと思います。
しかしながら、滋賀県が琵琶湖東岸の公園駐車場にてキャンプ利用者のゴミ処理費用を目的に駐車料金を徴収することが決まっています。我々、サーフェスプラッガーはゴミも出さないし、なんなら釣り糸など釣り人が出したごみも回収したりしているんですけどね。現状をしっかりと把握しない滋賀県のやり方に腹が立ちます。
大きく話はそれてしまいましたが、百周年を契機にさらにバス釣りの環境が健全に守られて、末永くこの釣りの醍醐味と楽しさを味わいたいものです。
キャンパーもゴミに対しては敏感な人が大半だと思います。一部の人の蛮行が有料化を招いたのだと思うけれど、それもいたしかたない流れかもしれません。キャンパーの一人として、サーフェイスプラッガーの一人として、出来る限りルールを守り、その上でもの言える立場でありたいですね。清廉潔白もなかなか難しいけれど。