Tsunami Times

  • Maniacと今日もVoodoo

    マニア谷口、Sonic Ribot 2ndにて

     ナイスフィッシュ!Sonic Ribot 2ndにて、マニア谷口恒例のリリース直前アシストフィッシュなのです。恒例なんて言ってるけれど、こんなこと出来る人はそうはいません。凄い男なんです、この人。

    お見事なリリースアシストフィッシュ!

     そのマニアくんから、質問が届いているので紹介。

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    お疲れ様です!
    リボー3rdのPV拝見いたしました!これまでのリボーのような、スプラッシュを上げながらのクイックアクションが見受けられなかった気がするのですがロッドワークで可能ですか?
    水絡みが良くなった という事はすなわち、スプラッシュを上げづらくなったという事でしょうか?


     元木の答えは以下。

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    クイックなアクションやスプラッシュは操作次第で可能。ただ、水絡みとかのペンシルライクな部分をちょっと意識したウェイトバランスではある。例によって、ウェイトがフロントリグ奥に入っているので、それを抜けば以前のヴァージョンと同じバランスにはなるね。そうするとスプラッシュを上げながらのクイックなアクションがやりやすいはず。

     そう、旧ヴァージョンと違うのは、フロントのリグの中に5.5mmのタングステンウェイトが入っていること。それから木材がバスウッドからアユースに変わったこと。これによってアクションが若干違っていることを、マニアくんはPVを見ることで見抜いたわけだ。

     いつもはこんなことしないのだけれど、図らずも今回は旧ヴァージョンと、新ヴァージョンと両方の動画がUPされたので、よりわかりやすいということになった。興味のある人は見比べていただけると良いと思います。こういう部分を意識すると面白いし、より楽しめるかもしれないですね。

     ちなみにSonic Ribot 3rdのウェイトは3/4 oz classということになっているけれども、実際は21gをセンターに前後1gから1.5gくらいの幅がある。その上下もブランクの状態では存在するのだけれど、それらはNGとなって使われることはない。

     これは最大で3gくらいの個体差があるということだから、厳密に言うと軽いものと重いものではアクションは若干異なる。異なるけれども、それを良しとするかどうかはルアーの種類ごと、というか、毎回テストして判断するのがTsunami Luresの通例。多ければ1割から2割程度をブランクの時点ではねてしまうこともある。

     そんなわけでTsunami Luresのプラグにはある程度の個体差がある。例えば上記のようなクイックなアクションが得意なのか、それとも水絡みの良いアクションなのかはそれぞれ個性があるということ。もちろんウェイトには、そういう個体差を最小限にする、あるいはアクションとして有効な範囲におさめると言う意味合いもある。別の言い方をすると、どの程度までをアクションとして有効な範囲だと捉えるのかはビルダーに委ねられているのだ。

     この個体差、そしてビルダーそれぞれの判断こそはウッドルアーの味であり面白みでもあるわけだ。ひとつとして同じものがない、それがハンドメイドウッドルアーたる所以で、そして魅力でもあると思っている。

    Sonic Ribot 3rd MM LimitedはHead Huntersにてどうぞ

     というわけで、ということでもないのだけれど、今回もサンプル的に元木が塗る一点モノがある。マニアくん所有のこの2ndのカラーリング(Aztec Fish Psyche(AF-PC))は元木も結構好きで、実は今回もひとつだけ塗りました。

    2ndのカラーパターン、3rdのカラーパターンの配色違い

     レギュラー入りから外れてしまったサンプルカラーというのが、そもそもの始まりだったMM Limitedなのだけれど、 今後のために意図して配色のテストをすることもある。HEADZで毎回販売するようになったこの頃では、元木自身がちょっと面白くなってしまったこともあって、敢えてそれ用に塗ったりも。そこに時間を取られてしまって、とても苦労することもあるのだけれど。

    BGと同じグリッターの上にスケールを載せるパターンの試作

     今回はTsunami Lures Classicとしてカラーパターンはすでに決まっていたので、これら一点モノは、新しい配色のための試作とHEADZでの販売用に塗ったもの。中には10年前のテンプレートを引っ張り出して塗ったものもあり。

    Skelton Fullzip Parka

     さて、いつになれば収束をみるのか。コロナ禍により今日も保育園への登園を自粛のうちの坊主は、午前中は元木とともに出社なのだ。

     ところで彼が着用しているのはSkelton Fullzip Parka。骸骨がフライングVを持って釣りをする手刺繍風のグラフィックが雰囲気のこのシリーズ、デザイナーの元木はもちろん、うちの嫁にも、それからジョニー吉井にも、その他周辺ではかなり好評なのに、思うほど売れなかったという曰く付き。

     どうやらトップウォーターを愛好するおっさんどもには可愛過ぎるのでは?という元木の見解だけれど、さていかに。俺も着てるし、四十を優に超えたジョニーだって着てるんだけどなあ。アメリカンヴィンテージのシャンブレーシャツなんかによく見られる刺繍風ではあります。

     というわけで少しだけ在庫あります。我こそはと思わんおっさんはどうぞ。もしくは奥さんへのプレゼントなんかにいかが?

    ALL NAVY WORKERS / Coverall & Pullover Parka

     対して今日の元木のいでたち。入荷したばかりのALL NAVY WOKERSなのである。予約で人気だったこのチェーンステッチの入ったカバーオール(M,L,XLサイズのみ)とクラックプリントが完璧なスウェット・プルオーバー・パーカ(M,Lサイズのみ)、それからピグメントダイのロンT(Mサイズのみ)には在庫あり。

     被っているヒッコリーのポークパイハットは、今シーズンリリース予定のサンプル。これと、それからデニムのを最近元木は愛用中。近々発売の缶バッジを付けるのがお薦め。4月か5月あたりのリリースを予定。

     今日も厄除けのVoodooファンクを愛聴中。ジャケット見るだけで災禍も吹っ飛んでしまいそうだ。

    「アーティストはひとつの場所に留まるのではなく、常に進化しないといけない。俺はアフリカのジャングルで生活しているんじゃなくて、今はフランスに住んでいる。トラディショナルだけを忠実に演奏していくことは俺にはできない。もちろんアフリカ人であることを誇りを持っているけれど、一方ではユニヴァーサルな表現者でありたいと思っているんだ」

    とは、このバンドの中心人物、アフリカはトーゴ出身のピーター・ソロの言葉。クリエーターとはこうあるべきだ。

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