Tsunami Times

  • 癖になるということ

     「朝まずめ」は浅煎り。TOPオブプライドケニアをベースに、マイルドな酸味のエチオピアイルガチェフェとニカラグアペラルタ農園をブレンド。早朝、まるで覚醒を促す朝の陽光のような「朝まずめ」をどうぞ。フルーティーで若干カフェイン多めの浅煎りブレンドは、朝まずめのどきどきにぴったり。

     「夕まずめ」は深煎り。コロンビアエルエンカント農園ウォッシュドをアクセントに東ティモール、ペルーをブレンド。クリスマス月の「夕まずめ」はチョコレートやスパイスの効いた料理・スウィーツに合うイメージ。夕まずめのマジックアワー、鼻腔をくすぐる独特の濃厚な香りと、まろやかで優しい味わい、ふくよかなその余韻に浸りつつ、にんまりとしながら目星を付けたポイントへ向かうべし。

     本日12月分のコーヒーのご予約締切。いつの頃からかコーヒーが癖になってしまって、いったい幾年月。そんな元木と豆ちよがチョイスする、釣りのイメージのコーヒーを冬の釣りにはもちろん、クリスマスにもお正月にもどうぞ。

     そのクリスマスのプレゼントはもうお決まり?自分にそしてあの人にトップウォータープラグはいかがでしょう。本日よりご予約開始はSweephonic Cigar Spinner。11月のSonic Vita Jに続き、12月も新作リリースです。クリスマスに締め切ったら即年内リリースです。

     うちの看板的ペンシルポッパーSonic CigarにSweepyのフィンをプラスしたSweephonic Cigarに、さらにピックフラップをプラスしたのがこのSweephonic Cigar Spinnerです。いわばスピンオフのスピンオフ、リファインのリファインモデル。

     ポッパーのアピールをともなったSonic Cigarのスムースなスライドに、このフィン・チューンが驚くほどのアドヴァンテージを与えたのは記憶に新しいところ。余計なことすんな、とのご意見もあるやもしれないけれど、それでは飽き足らない探究心は、ベリーを惜しげもなくえぐり、その前方にピックフラップをスイベルを介して装着してしまいました。



     特有の水流とフラッシング、ポップ音やスプラッシュをともなった、まさにほうきで掃くような軽快で急角度のスウィープ・スライド・ターンはそれによってまるで抑制されないどころか、別ステージのアトラクターを追加。回転(スピン)するフラップにより、水中でのフラッシングはもちろん移動の直線距離は抑えられてターンしやすくなりました。さらにはフラップとフックが触れ合うサウンド、ボディの揺らぎ、そしてスナッグレス効果も加える始末。



     ベリーをえぐったこれの1stサンプルは随分前からあって、実を言うと当時はやり過ぎかとも思ってしばらくはほったらかし状態に。その後掘り出されたサンプルが前の印象とは違って、そのシェイプに少しキュンと来て、そして閃いたのがフラップを付けることだった。

     しかし、まさかここまで理想の動きを実現するとは思いもよらず、ちょっぴり驚いたというのが本音。そのアトラクティブなアクションは、操作していて癖になります。

     オンラインストアリミテッドはSonic Vita Jに続きTSB。元木自身がはりきって塗り、コーティングも施しました。プラグにはいつものサインに加え、元木が塗った証のMMと、さらにはシリアルナンバー入り。

     ご存知の方はご存知のように、Tsunami Luresはかつてプラグのコーティングをラッカーで仕上げておりました。不具合や作業性の悪さもあったのだけれど、個人的には扱いやすくもあったし、ギターのコーティングもその昔はそれが主流だったということもあって、ギター好きの元木はその雰囲気や質感を気に入っていたからでした。

     ラッカーフィニッシュはご覧のように一種独特の雰囲気を持っていて、経年でクラックが入ったり剥がれたりすると、さらに雰囲気は増します。

     ただ、ウレタンよりもコーティングの厚みが乗りにくく、コーティング回数を重ねなければならないと言う点で作業性に劣り、また、硬度は高くとも柔軟性に欠けるので、その点で強度もウレタンには劣る場合があります。どちらが良いと言うわけではなくて、ウレタンコーティングは厚みが乗る分、丈夫で美しくもあるし、一方ラッカーはラッカーで独特の雰囲気を持っているのです。

     現状は作業性を含め総合的に考えると、ウレタンをチョイスする人の方が主流で、Tsunami Luresも例外ではないのだけれど、思い立って前回より限定的に復活。カラーリングはラッカーが最もよく似合うであろうTSBです。

     ギターのカラーをプラグに施すって、ナイスアイデアよね、しかし。それだけでルアーらしからぬ雰囲気を宿してしまうから。

     とかなんとか思っていたら、なんだかシュルっと音がして周囲の何かが変わったような気がした。Macがプレーする音楽がMetheny Mehldau Quartetのアルバムに変わっていたことにしばらくして気づく。音楽ってのは一瞬にして空気を変える。

     ここ何年かで元木のフェイバリットになってしまったブラッド・メルドーのピアノは、やっぱり気持ちいい。そう思い始めたらもう止まらず、次に鳴らすのもブラッド・メルドーをチョイスする。癖になるとはこういうことよね。

一覧へ戻る