Tsunami Times

  • 怪盗と怪人

     この男だけは別世界の住人のようだ。どうもそんな気がする。世間の騒ぎをよそにそっとひとりでフィールドに向かい、浅場の魚を首尾よく見つけ、難なくだまくらかしてあっさりと捕ってしまう。そして誰に見られるでもなく帰る。まるでそれは忍者の仕業。忍者と違うのは人騒がせであること。そう言う意味でいうなら怪盗にも近い。

     ご覧の魚は53cmだそう。Niva DPの一番乗りにして初の50upである。なんだかプラグの表情さえしてやったりに見える。

     ところでNiva DPのこのカラーがサンプルとは違うということにショックを受けた人のひとりでもあるマニア君。しかし、それでもこれを買ったのは、怖いもの見たさにも似た、ミスをも楽しんでしまえ精神で、そういうのは製作者にとってはファンの鏡ではある。その上、それで釣るってのもやつらしい。

     さて、昨日に続いてStay Home企画のオリジナル映像コンテンツ公開は、Fishing SafariVol.3から、釣れない早明浦ダム編、アンパンマンミュージアムのそばの杉田ダム編、哀愁の旧吉&大谷川編。とくとご覧あれ。

     昨日から2度目のトム・ウェイツはReal Gone。YouTubeのコメントにも書いたけれど、Fishing Safariを撮るにあたって理想としたのは、かのFishing with Johnというジョン・ルーリー作のムービーで、その登場人物にあってもひときわ異彩を放っている(全員異彩を放ってはいるのだけれど)のがトム・ウェイツその人。強烈でした。怪人。

     このアルバムはその絶頂期の三部作とは少し離れたところにある作品ではあるものの、絶頂期に帯同したマーク・リボのギターも久しぶりに聴ける、ヒップホップ?俺の手にかかりゃこんなもんよ、とでもいいたげな快作。

一覧へ戻る