Tsunami Times

  • 久しぶりの休日に

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     嫁の実家で芋ケンピなんかをかじりつつコーヒーをいただきながら。久しぶりの休みは正月休みなのである。それにしても芋ケンピが妙にうまい。

     巷ではまるで話題に上らないけれど、津波ルアーズのフォトグランプリが大詰めだ。グランプリはほとんど間違いなく冒頭の写真のユウジ氏だろうと思うが、南九州のとあるマニアはまだ釣り納めていなくて、実は虎視眈々と大逆転を狙っているから、未だ決定ということではない。それにしてもやがて琵琶湖有利の壁を破る強者が現れることはあるのか否か?

     グランプリは長寸の一番だけではなくて、貢献や健闘の一番も俺の独断で讃えるので、そっちの方もお楽しみにしていただきたい。発表は年明け。

    12年前の津波ルアーズ

     そのとあるマニアは、インスタでマニアジャンボリーなるものを開催していて、これがなかなか面白い。平たく言うと、懐かしい津波ルアーズの画像をちょっとしたコメントと一緒にUPしているだけなんだけれど、それがレアであることはもちろん、俺さえも覚えていないことを昨日のことのように覚えていたりするから、俺も結構楽しませていただいているところ。実をいうと、本家のインスタよりもよっぽど注目度が高くて、どっちが本家かわからないくらい。

     例えば上の画像は12年前の俺のタックルボックス。この数ヶ月後にあの火事が起こるので、今じゃどこに行ったかわからないプラグも中にはある。プロトタイプにもリリースされたものもそうでないものもある。(右下に見えるのはたぶんVivo DPのウッド製のプロト)今じゃ使用頻度の高いCosmoやSlapphappyシリーズもなけりゃ、プラスティコシリーズもない。ま、でも、基本的にはここから大して成長はしてないかな。

     今年中に終了するつもりが、どうやら終わりそうになくて、21周年に向けても続くそう。こうして健気に盛り上げてくれようとする人の存在は本当にありがたい。興味のある人はぜひ覗いてみてちょうだい。と言うか、ここを見ている人ならもう知ってるだろうけど。

     昨日はちょっとした事務所周辺の忘年会BBQに顔を出した。するとそこに謎のスペイン人。コーヒーショップを営むらしいダニエルは、なんとマサトランと言うメキシコの街にしばらく住んでいたと言う。マサトランと言えば、レイク・エル・サルトのロッジに行く際に経由する空港のあるリゾート地なんである。釣りには全く興味のないと言う彼ではあるけれど、奇遇といえば奇遇だ。

     そのレイク・エル・サルトで今年の5月に繰り広げられた、伝説ともなるべきドラマをおさめたDVDが、予定より少し遅れて年明けにリリースとなる。おそらく正月休み中にはいよいよこれのトレーラーを見ることが出来るようになるはず。

     ところで、メキシコのバスって別物と捉える向きもないでもない。DVD中ではシゲなんかも「外人だ」というようなことを発言しているし、これまでの大方のツアー参加者たちも同じようなことを言う傾向にはある。それはまあ、あの激しいバイトや強力なファイト、性格の特異さをしてそう思うのは無理もない。それでもあえて基本的には同じバスであると言う。それが16年通った結論。

     性格は住む場所で異なるのだ。それは日本でも同じこと。例えば琵琶湖とリザーバーの魚は性格がまるで違う。実はいくつか行ったメキシコのリザーバーによってもそれは変わってくる。エルサルトの魚の性質は他のメキシコのリザーバーの魚とも違うのだ。

     それがまるで違う魚だとすると、メキシコで培った経験は日本のバスには有効でないということになる。でも、そんなことないってことは津波ルアーズが証明しているはず。ブラックバスは世界共通でブラックバス。多少の性格の違いはあるにしても。これについてはまた書くこともあるでしょう。

     そんなことも鑑みてDVDを観ていただくと、一粒で二度美味しいかもしれない。「Leyenda en Vamonos (レジェンダ・エン・バモノス)の年明けのリリースをお楽しみに。そうそう、いつものようにアートワークと音楽を担当したのは俺です。その辺りにもどうかご注目あれ。

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