Tsunami Times

  • ノスタルジア

     週末の混雑のピークを避け、日曜から月曜にかけて弟家族とうちの家族で伊勢志摩へ小旅行。というのも春から甥っ子はサッカーをやりたいがために愛知から遠く埼玉の高校に行くことになり、しばらくは会えなくなりそうだから。しかもそのための試験やら準備やらコロナやらでここ一年ほどは会えていなかったし。

     息子はこのいとこのお兄ちゃんが大好きで、だから存分に楽しんだよう。しかしバイバイした後に「寂しい、寂しい」としくしく泣いて、次の朝まで引きずる始末。

     つられてなんだか俺まで寂しくて泣けてきたのには困ってしまった。小さい頃から懐いていた甥っ子がいつの間にやら背丈も俺を追い越して、下手くそだったサッカーも俺より遥かに上達して、そしてやがて遠くへ旅立つとなればしかたないといえばしかたないが、これほど寂しい気持ちになるとは思いもよらなかった。ついこの間まで一人でお泊まりさえ出来なかったんだけれどね。

     さて、この週末、Acorde70のオンラインストア、それからTsunami Luresのディーラーでのご予約を締め切ります。当初オンラインストアでの予約には数に制限を設けていたのだけれど、ひとまずは制限なしにしています。その後、調整作業があり、その他の釣具店でも予約が始まる予定。リリースは4月末です。

     二、三日前、事務所に来たブライトリバーまつもっちゃんと話す機会があって(うちの事務所は2Fで3Fがブライトリバーですから、しょっちゅう会うのだけれど)、このAcorde70を見せたところ妙に感心しきり。彼にとってバスロッドの7ft.なんていう長さは新鮮だし、ガイドの多さにも驚かされたよう。ま、俺だって最初はそうだったわけで、そのあたりはTULALAには勉強させていただいているし、いろいろと発見もあった。

     要はその部分をTsunami Lures的にどう解釈し消化するのかということ。それがこのロッドには集約しているわけだ。

     その反響にも実は驚いている。問い合わせは普段のうちのオリジナルロッドより明らかに多いし、実際予約も多い。そのなかにはリストにない人からの注文もかなりの割合を占める。加えてはたしてどんなものなのかと様子を伺っている人も多いだろう。トップウォータープラッガーにしろ、TULALAファンにしろ、その守備範囲からは多少はみ出た規格外の代物だと思うから警戒も無理はない。そういう潜在的な反響を入れると結構な数に上るはず。

     そう言えば、先頃当オンラインストアにも入荷したトップトウにこのAcordeの66(この秋発売予定)の方のグリップとソニックマスターの組み合わせがちょっとだけ紹介されているのだけれど、その写真が実は誤り。既にトップトウにはSNSでお断りいただいていて、次号にも修正記事が載るとのこと。これはかえって目立つのではないかと密かにほくそ笑んでいるところ。

    リール:Sonicmaster AT-2600 Alternative グリップ:TULALAコラボロッド Cuervo – Acorde 66
    今年発売予定のTULALAとのコラボロッドに世界にたった50台余りのSonicmaster Alternativeを載せました。このロッドは軽く、グリップもオフセットではないので、小さくてラインの出どころが低く、あえて軽いAlternativeを合わせています。グリップ部はフジグリップを元木がアレンジするとこうなる、という好例か?!

     これにあたる正しい写真とついでにキャプションは上です。トップトウにはこのところお気に入りのグリップとリールの組み合わせを2セット送ってあって、応募が多くあったものだからそのうち一つが削られた時点で入れ替わってしまったことのよう。

    リール:Sonicmaster MM-4600SD 4th グリップ:Fishbone セミダブル
    普段使っている定番の組み合わせです。ここ数年はこれです。今のところこれが最もしっくりくる。時にグリップは同じく自社のLittle RockやStrikecasterにはなりますが。

     現状トップトウに載っている写真のセットの正しいキャプションは上です。

     ちなみにこの2セット、もしくは3セットを実際の釣りでは併用しております。つまりは共存しているわけで、TULALAのロッドが従来のロッドに完全に取って変わってしまうということは当然ながらないと思います。

     それにしても今号も八百板画伯による表紙が圧巻。これだけでも買う価値がある。買ったら元木のエッセイも読んでね。今回のエッセイのタイトルは「自由の翼 – 愛車が語ること」。トップウォータープラッガー目線で古い車へのノスタルジアを語ってみたもの。

    オーストリッチ・レッグ×コーデュラ

     今日明日あたりには先ごろ紹介した一点もののReel ShellをオンラインストアにUPするつもり。このところお付き合いしている縫製屋がちょっとした洒落で作ってくれたものを何点か。面白いししかもセンスがあってこれがなかなかいいのである。

    オーストリッチ×コーデュラ

     ただし素材の確保やらコストやらの諸事情でレギュラーとして企画出来るかどうかは微妙なラインで、ひとまずはオンラインストアで在庫一個限りの一点ものとして販売にすることに。

    レザー×バリスティックナイロン

     もちろんレギュラーよりずいぶん値段もはります。

    レザー×ラビットファー

     ラビットファーを使ったものなんてまるで悪ふざけなのだけれど、インパクトがあることはもちろん、こういうある種の馬鹿らしさこそは洒落だとも思うのです。

     ここ数日は六十の手習いではないけれど、友人のカワハラ君が薦めるヒップホップを聴く。音楽的趣味の合う数少ない友人である彼は無類のヒップホップマニアでもあって、しかし俺の場合、唯一この部分で趣味を異にする。どうも昔からラップが苦手なのよね、俺って。

     でもサンプリングとかトラックメイクという側面から見たヒップホップにはここ数年興味がなくはなく、彼が薦めるものならば聴いてみようという気になった。

     実際彼から送られてきた上のYouTubeのトラックにはちょっと興味をそそられた。Accordionなんてタイトルもヒップホップらしくなくていい。

     その関連でMadlibという人のジャズも。再構築にももちろんセンスはいるわけだし、再構築の意外性こそは音楽でもある。

     そうこうしているうちにまたしても彼から送り付けられたのは「トミー・ゲレロが選ぶ、「ロードトリップに連れ出したいアルバム」15枚【試聴可】」というリンク。これは言わずもがな興味あり。

     半分以上は既に聴いていたり、フェイバリットだったりして、カワハラ君曰く「トミイと我々は気が合いますねwww 地球であんまりいないと思いますが」だと。

     それにしても未知のアルバムもあるのでこれを早速ダウンロードして今日は聴いているところ。センスいいですよね、トミイ。ま、好みが合うのだからそう感じて当然だとは思うけど。

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