Tsunami Times

  • トノサマガエル

     トノサマガエルはそもそもRottonの依頼で作ったものです。明日のOutingの展示販売の目玉にしたいとのことで。

     当初の依頼はカエルを50個ほど作ってもらって売りたいとのことでした。ただ、それに関しては話がなかなか進まず、いよいよ時間的に難しくなってしまった。そこで出た案が、元木自身が手で削って塗れば、10個ほどなら間に合うのではないかというもの。ま、それにしてもこの時点でイベントまでひと月とちょっとだったと思うから、他の仕事をこなしながらこれをやるには時間的にぎりぎりで、依頼自体は嬉しくもあり、ありがたいとは思うものの、こなせるかどうかという点で少々不安を抱えながら挑むことになったのです。

     トノサマガエルは、量産か一点物かという点でも、手間という点でも、レギュラーのルアーとは全く違うので、鼻から普通の値段で売る気はなく、進めるうちにさらにその気持ちが強まっていった。そしてペイントをした時点でその気持ちは決定的になった。評価されるかどうかはわからないけれど、それにしても安く売りたくはない、そういう気持ち。

     つけた値段はおおよそ税込3万円。そんな値段なのだから、イベントだけで売れるとはとても思えず、Rottonには委託で預けて、あとはジャンボリーにも持って行って、その後もうちで時間をかけて売るつもりでいた。ま、売れなければ売れないでいいと。値段をRottonに告げた時点で、彼らも「委託がありがたい」という意見だった。

     ところが彼らが実物を見た昨日の時点での評価は、

    「めちゃくちゃカッコ良くてしびれました!これこそ津波ルアーズですよ!」(Rotton兄)

    「トノサマガエル実物見ました。とてつもなく素晴らしと思います。想像以上でした。僕も一つ購入します。このシリーズは売れる売れない関係なく継続するべきだと思います」(Rottonシゲ)

    と、元木の予想を超えるものだった。少なくとも長年トップウォータープラッギングに携わってきた男二人からは、これ以上ない評価を得たということになる。

     Rotton兄からは電話をもらって、「これは全部うちで売りたいです」とのこと。「これだけ手間をかけたのだから、申し訳ないので買い取ります」というニュアンスではなくて、ま、それも多少はあったのかもしれないけれど「めちゃめちゃいいので、Rottonで売らせて下さい」ということだと元木は好意的に捉えた。「無理しなくていいよ」とは言ったものの、率直にとても嬉しかったし、ありがたいと思った。

     ジャンボリーにも持って行けるだろうという告知もしてしまっていたし、これを来る人に見せたいという気持ちは多少はあったのだけれど、そのRotton兄の気持ちを汲み取って買い取っていただくことにした。というわけでお二人に感謝します。Outingでぜひ実物を見て、そして気に入ったらぜひ買ってやってちょうだい。そのOutingには元木も午後に行くつもりです。

     ジャンボリーには別に用意しているものももちろんあるし、トノサマガエルが好評なので、今更これを削ることは時間的に無理でも、筆で同じようにペイントしたものを持ち込もうかと今思っているところ。それにしても時間的に差し迫ってはいるのだけれど。

     それはさておき、このシリーズ、つまりは手で削る、手で塗るという量産でないやり方は量産とは別に続けるつもり。昨日も触れたように、そういうことで「食う」という、いわばアーチスト的生き方には今また憧れを持たずにはおれない俺なので。

     そうそう、そのジャンボリーにデンさんから申し込みあり。「ご一緒に参加する方のお名前」の欄には「マニア 谷口」の文字。これはなかなか面白いことになって来たんではないの?と思う。実に楽しみですね。

     トーナメントに参加のあなた、テントで泊まりのあなたは申し込みが必要です。お申し込みは明日までにこちらの申し込みフォームより。

     参加賞がTシャツでなくなった(サイズごとに発注しなくてよくなったので、見込みで先に発注をいれてある)都合上、明日以降もお申し込みは可能ですが、あまりに多くなると人数に制約を設ける可能性もあり、お早めの申し込みが無難です。また、こちらとしては出来る限り早めに人数を把握したいということもありますので、どうかよろしく!

     ちなみに参加賞には既報の通り、今治産のMOKUというライトフェイスタオルにプラッガーズ・ポークパイハットにも入っている、あのオリジナル魚刺繍を入れたもの、それから上の画像のグラフィックをプリントしたエコバッグです。この描き下ろしグラフィックは実は出来たて。昨日これをプリントに出したところです。

     そうそう、展示販売にはイーナンバープロダクツが加わりました。去年は主宰の榎本君が単独で参加してくれて、それがあのストライクキャスター他のコラボ・プロダクツに発展したのでした。今年は家族を携えて展示販売で参加ということに。彼のグリップを中心としたプロダクツと一緒に、オンラインストアでは残り1個となっているストライクキャスター・キーホルダーを追加で持って来てくれるそう。これまた楽しみです。

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