Tsunami Times

  • カラベラ、レリック、そして古びたパンフの年の瀬

     たった今ページをUPしたオンラインストア初売り企画です。元旦の11:00スタート、3日の24:00終了。詳細ページはすでに閲覧可能ですが、販売ページは元旦の11:00きっかりにオープンしてご予約スタートとなります。

     ブログをたどるとどうやら去年の今日も同じように残業したよう。初売り準備も楽じゃないですね。

     しかし、前回に比べたらかなりこなれてきた感のあるカラベラで、サンプルは既に自信作です。もちろんこれらもご予約いただいた誰かの手に渡ることになります。

     それに今年始めたレリックという企画もここにきてかなり極まった。

     カラベラにしろレリックにしろ雰囲気がほぼ全て。Tsunami Luresここにありを主張していると思っています。

     カラベラにはウサギを描き込みました。そう来年は卯年で、ついに俺は5度目の年男。来るところまで来てしまいました。

     さて、毎年この季節になると気になるのは、コアなファンの間でひそかな盛り上がりを見せるフォトグランプリの行方。グランプリはこの人でしょうね、やっぱり。

     グランプリなんだからグランプリはもちろん大事なのだけれど、これの選出に関してはほとんど苦労はしない。毎年四苦八苦するのは実はそれ以外の賞です。と言うわけで、発表は三ヶ日以降。

     ところで今日の朝、事務所の郵便受けに入っていたのは上の画像の古びたパンフ。これ、実は三浦さん(つり人社バサー初代編集長です)から送られて来たもの。「匠の素顔」というムック本で取材していただいて以来だから、氏とはもう9年ほどのお付き合い。二、三日前に突然電話があり「送りたいものがあるのだけれど、事務所にはいつまでいらっしゃいますか」とのこと。この年の瀬に是が非でも俺に受け取って欲しいものなんて想像もつかず「いったいものはなんなんですか」と聞いても、意地悪な氏のこと、当然教えてくれるわけもなく、氏の言う通り「身悶えしながら」待っていたらこれが届いたというわけ。

     いやはや、まんまと氏のいたずらにはまってしまった。封を開けたとたんにおしっこちびりそうになったし、目頭さえ熱くなった。氏曰く「ざまぁみろ」だと。年の瀬になんて粋なことをするおっさんなんだろうか。

     このパンフは三浦さんが高校の頃、ザ・バンドのラスト・ワルツを日比谷スカラ座に見に行った時に購入したものだそう。

    「エンドロールが終わった瞬間、一斉に拍手が起こったのを昨日のように覚えています。映画館で震えたのは初めての経験でした。その時のパンフ冊子は今でも持ってます」

    「パンフレット持ってるって凄い!俺はビデオでも衝撃だったし」

    なんてやりとりを数日前にしたところだったのだけれど、まさかそのパンフを俺に送りつけるとは?!「もらっていいんですか?」とか、無粋なことは言いません。家宝にします。

     それにしても44年前だと言うから、俺はまだ15のガキで、レッドツェッペリンとかディープパープルなんかのハードロックに確か夢中だった。ザ・バンドのこれにたどり着くにはまだ4〜5年はかかる。それを高校生で観て感銘を受ける氏はませガキ以外の何者でもなく、そういう先達に敬意を表するのである。

     ま、なにはともあれ、おかげでなんだかよい年を迎えられそうな気がして来た。皆様もよいお年を。

     

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