Tsunami Times

  • たくましさ

    釣れない、しかし、プロトのサファリハットの具合にはご満悦?

     今朝出がけに自宅の横っちょを流れる水路で、なんと30cmほどのブラックバスらしき姿を見かける。横を泳ぐ鯉と比べてみても、やっぱりそのようだ。普段は水位がそこまでなくて、暖かくなるとウシガエルがうるさいくらい鳴いていたり、あとはそのおたまじゃくし、それからたまにザリガニやカメを見かけたりはしたが、ブラックバスを見るのはこれが初めてのこと。水位が上がったことでどこからか鯉と一緒にやってきたもののよう。いやはや三面護岸の決して綺麗だとは言えないドブ川にだって外来種たちは健気に生きている。

     ちょっとしたケアレスミスとかうまくいかないことがいろいろ重なって、そのせいで仕事に行く足が少々重かった午前中に、ひょんなことで勇気付けられたのである。うむ、たくましく行こう。

     さて、昨日の釣りのことを少し。先週と同じく朝ゆっくり目にスタート。曇天雨混じりとあれば期待も膨らまないでもないが、やっぱり難しいのだ、この時期は。先週のあのタイミングで釣っておかないとね。先週の4バイトに比して夕方までノーバイトの憂き目に。

    うなだれているのか、それともプロトのルアーにご執心?

     夕方、その前日の朝方もノーバイトに終わっているカミオカが「上がりましょか?」とつぶやく。やつからこんな風に切り出すのを聞いたのは確か初めてである。身も心もクタクタか、それとも腹が減ったか、あるいはその両方か、なんにしろよっぽどだったと思うのだけれど。

     そんなわけで、今風に言うならば、平成最後の釣りは坊主ということになった。これって平成を象徴するのか、それとも令和を暗示するのか、あるいはその両方か、ま、どっちでもいいけれど、なんにせよ次には釣れて欲しいもの。

     それにしてもトップウォータープラッギングに限らず釣りなんて所詮そんなものであって、それさえも含めてどうやって楽しむのか、そこがセンスの見せどころ、人生の楽しみどころだろうとは思う。俺なんて、メキシコまで赴いてほとんど坊主を、一度ならず二度までも味わった男なんだから。今じゃそれも良い想ひ出である。

     その帰りかかっていたのはマイルズのE.S.P.。これがことさらクールで耳をひいた。ビリー・ホリデーからスウィッチしたのがこれだったということもあるだろうけれど・・・。翌日の今日のブログのBGMは同じくマイルズのOn The Corner。60年代のE.S.P.と70年代のOn The Cornerとの2作品のギャップと言ったらないのだけれど、どっちもクールでどっちも紛れもないマイルズであるところがマイルズのマイルズたる所以。

     失意のうちにマイルズを聴きながら帰った夕べ、事務所にはサンプルがいくつか届いていた。ひとつはご覧のポークパイハット。ツイル地のネイビーのとベージュ。ここ何年かでポークパイハットが好きになってよく被っているので、これをうちでも作ってしまえと思った次第。

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     その名前はイギリスの伝統料理のポークパイに似ているところから。トップが平らでツバが全体にロールしているのが特徴。

     そもそもは女性用の帽子で、1830~60年ごろにアメリカとイギリスで広まり、男性が着用しはじめたのは1920年頃のこと。アメリカではバスター・キートンというサイレント映画俳優が生涯を通じて千以上もの中折れ・ポークパイハットを作成し、着用していたそう。戦後はアメリカのジャズの演奏者などに好まれるように。

     フレッドペリーのポロシャツ、ブラックニットタイ、デザートブーツ、ミリタリーコートなんかと並んでモッズファッションのアイコンとなったことも。

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    〜58cmまでのスモールサイズと58〜61cmのラージサイズの2サイズ。サイズ調節機能あり。
    ちなみに元木は当然ラージ。

     そう思って去年あたりから色々と試行錯誤&物色するうち見つけたのがこの帽子。どうやらいろいろなところにOEM供給しているようでスタイルもこなれていて一発で気に入ってしまった。実は息子にもポークパイハットを被らせているのだけれど、それがこれのキッズサイズだったっていうのは偶然中の偶然。

     ここに例の2匹の魚の戯れる様を刺繍する。それだけでこれがぐっとアングラーズ仕様になってしまうのはご覧の通り。内側にはもちろんmusic for every FiSHERMANの織りネーム。これをPlugger’s Pork Pie Hatと名付けます。

     ポークパイハットってどんなスタイルにもマッチしやすく、ハット初心者にも割と抵抗なく被れてしまう気軽さがいい。それでいて粋だと思う。これを入り口に釣りにも普段にもプラッガーにはおしゃれしていただきたいもの。

     そしてこれ、七分袖のラグランT。

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     ラグランとはラグランスリーブの略で、袖の部分が首回りから斜めに縫い付けられた袖の形状のシャツを指す。「肩や腕が動かしやすいこと」で野球のアンダーウェアにも採用されることが多く、別名ベースボールシャツとも。

     このスタイルのシャツにはセットインスリーブとは違う独特の雰囲気があって、切り替えを境に2トーンにしたりすることでこれだけでもちょっとしたデザイン要素になる。

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     これっていうのはやっぱり長袖か七分袖が似合うので、リリースのタイミングが難しい。しかしワードローブにはぜひ加えて欲しいアイテム。この七分袖ならこれから秋まで長く着れると思う。

     上のはTNMLのブランニューロゴの下に例のPeace is healthy for fishermen and every other living thingとの言葉を。意味はと言うと、ピースは釣り人とそして全ての生きとし生けるものにとって健全有益であるってこと。

     こちらはステッカーにもしたことのあるグラフィック。Born to be free、自由であるために生まれたんだ(あるいは自由に生まれて)というブラックバスの主張をTシャツに。Tシャツってね、やっぱりメッセージだと思うのだ。ドブ川のブラックバスにだって自由はある。

     そしてこれ。サンプルではなくて既に入荷したA4のステッカーシート。前々からやりたかったんだこれが。しかし、なかなかコストの合う発注先が見つからず、それに中途半端ではなくそれなりに納得のいくデザインをしなくてはならず、今回ようやく。今では知らない人もいるだろう古いデザインから比較的新しいものをリニューアルして、さらにはブランニューデザインも加えた11種類が2000円(税抜)で買えるなら、これは実にお得。さて、どこに貼りますか?

    こんなのも。好評だったAwesome Exoticステッカーが再入荷、そしてそれの小さいのが新しく。
    小さいのはスマホの裏側なんかにもちょうどいいサイズです。

     と言うわけで、遂に明日入荷予定の津波ルアーズクラシックYabusame 6ftもあって、ゴールデンウィークに向け、さらには来るべきハイシーズンに向け、プロダクツ盛りだくさんの津波ルアーズではある。ハットにTシャツは近日予約開始で入荷は5月中旬以降の予定、既に入荷のステッカー、それから明日入荷のYabusame 6ftは近日出荷予定です。詳細も近日中に。

     お求めおよびお問い合わせは各ディーラー当オンラインストアへ。

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