Tsunami Times
虹と風
ここは虹が綺麗なんですよね、と、ここにまだ居を構える前、このあたりで土地を物色していた頃に、とある不動産屋のお姉さんがそう言うのを聞いて、いくらなんでもそりゃあロマンチックが過ぎるでしょう、そう思っていた。この頃気づいたのだけれど、ここでは虹を見る機会が実に多い。お姉さんの言うこともまんざら嘘じゃなかったと言うことだ。
お姉さんはこうも言っていた。ただ、風がやたらと強いので、私は住むのはあきらめたんですよね。それもまた妥当な判断だったかもしれない。
そしてその強烈な風をおろす比良山は時に雄大。青空をバックに冠雪していたりすると、ピリッとした空気にコントラストも映える。前回も書いたけれど、紅葉もいい。落ち葉でさえちょっとした風情を湛えているのだ。
先週末の満月も見事だった。外に出て木々の枝の間から覗く月もいいが、比良とぴあ(近所の温泉です)の露天風呂から眺めるのもおつ。
麓のあたりにも、週末はみぞれのような初雪が舞った、と言うよりはぼたぼたと落ちて来たけれど、明日あたりは正式に初雪と言っていい初雪が降りそうな気配だ。怪しい雲行きではあるものの、前回はっきりしない体調を理由にキャンセルしたFishing Safariの撮影を明日は敢行するつもり。
そうそう、最新のFishing Safariは見ていただいただろうか。遅ればせながら10月の淀川釣行をUPしたのでぜひどうぞ。
今回は遂に釣果あり。ようやく映像で魚をお見せすることが出来ました。
映像のコメント欄にも書いたのだけれど、うちの場合は諸事情があって、カメラマンの空きスケジュールに合わせるのが普通だから、撮影日を自由に選ぶことがなかなか難しい。選んだからって釣れるとは限らないけれど、気象条件その他、いろいろと考慮することで確率は上がらないではないから、その点がもどかしいところ。
しかし、一般の皆さんも週末なんかの休日に行くしかないわけで、そこの条件は同じ。そう言う意味ではドキュメンタリー性は高いのかなあと思いますね、Fishing Safariの場合は。
ただ、この日は偶然スーパームーンの大潮だったし、前々週の釣行ではそこそこ釣ってもいたし、周辺では直近で釣果も上がっていたので、言うなれば千載一遇のチャンスだったと言ってもいいでしょう。
この日、2本のブラックバスを釣ったのは、なんとタイミングのいいことか、今月リリースのSlapphappy Shad J。急流にこれを泳がせてバシュっと小気味よく出たのが1本目。キャストし始めて数投目のことだったので、これは気分が良かった。同じく急流の岸際にキャストをきめて、ワンアクションするかしないかで、サブサーフェイスを反転して出たのが2本目。それも1本目を釣った後、数投目のことでした。
Slapphappy Shad Jは、長らく出していなかった、知る人ぞ知るうちでも釣れ線筆頭のプラグ。HEADZも別注の説明欄に書いていたけれど、これのショートジャークでメキシコはエルサルトのバスを狂わせたのも記憶に新しい、と思っていたら、これも随分前のことなんですね。
まあ、しかし、そんなこともあってか、これは予約絶好調でした。カラーによっては既に在庫切れ。在庫もそう多くないので、お早めに確保しておくべし。次はいつになるかわかりません。
そのHEADZの別注(HEADZ×J. Ace×TNML)は画像のそれ。詳細はHEADZのページをご覧あれ、って、もう売り切れでした。
これまた好評のFlat Knob Reel Handleと合わせて、お店への出荷は昨日済ませたところ。オンラインストア分は本日より随時出荷です。
年末に向けて、Tsunami Luresも例に漏れずドタバタとしてはいるものの、こんなのも5個だけ塗ってみたところ。北比良ネスト・ファクトリーカラーのDjango PJ。かなり前にとあるお店の別注で、サーフボードみたいに塗って欲しいとオーダーを受けてSwing Muffを塗ったことがあって、実はこれが気に入っていたから、うろ覚えながら再現してみた。リリース以来、九州方面で好釣で、その方面に愛用者の多いこのプラグである。さて、今年中にスポットでリリースするのか、それとも年始か、ちょっと検討中です。
年始と言えば、恒例の福袋はもちろんあります。今回も元木のハンドペイントプラグ他、いろいろと考えているところ。お楽しみに。
そうそう、そんな好評のSlapphappy Shad JとかFlat Knob Reel Handleとは裏腹に、一向に動きを見せないのがTashinami 60Mだ。元木に言わせると、クラシカルでルックスもよく、かつ使える、しかもリーズナブルな、こんなにいいグラスロッドはなかなかないのだけれどね。いつでも出荷する体制でご注文をお待ちしております。
年始の話をしたのでついでにライブのお知らせを。koronamuzikに誘われて、ジャンボリー以外で久々のライブを1/25(土)に大阪市内で。久々と言うよりは、Ants Motokiこと元木がこんなに歌うライブは初めてかと思います。ビートルズにザ・バンド、コステロ、ライ・クーダー・・・カバーが多いのだけれど、この日初披露の1曲含め、オリジナルも2曲あり。場所は南堀江Corner Stone Barです。
ライブで歌うのはオールドウェイブなロックが多い元木ですが、建築家木村松本の木村氏の元木のイメージはこんな(上の画像参照)だそう。なんとまあ光栄です。
Pino Palladinoもどうやらオールドウェイブ周辺でプレイして来たベーシストらしいのだけれど、リーダーとして名を連ねるこのアルバムはなんともモダンです。相方のBlake Millsもどうやら知る人ぞ知る名うてのアーティストのよう。Sam Gendelがアートワーク(?)にクレジットされているあたり、Pino PalladinoもBlake Millsもどうやらただものではない。
ヒップホップの技法をも駆使した、それでいてアナログでナチュラルな、アンビエントロックとでも言ってしまいたいサウンドは、今と昔を大胆かつ縦横無尽に行き来する。こんな音楽やれたらなあって思います。
24/12/18