Tsunami Times
秋深し?
暗くなるのが随分早くなった。季節が過ぎ去るのはあっと言う間だ。もう少しの間は窓を開けて外の空気を楽しんだりもしたいところだけれど、じきに冬はやって来そう。
そんなわけで、過ぎ去るベストシーズンを惜しむかのように、我々は釣り場へ向かう。すると1日分の時間さえもいつもより短いような、そんな気がしてしまう。淀川は枚方大橋の駐車場の場合、7時にゲートが開き17時にゲートが閉まるので、16時過ぎにはストップフィッシングとなるから、いっそうそういう気分が募る。
うちの家の建具屋さんということから知り合ったmasato君の口からは、毎回のように「1日が過ぎるの早いですよね」なんて言葉が漏れるようにつぶやかれる。おそらく彼は今最もトップウォーターを楽しんでいる男である。
昨日の淀川の余韻を時々反芻しつつ、事務所の1日が流れている。いや、それにしても1日は早い。流れるペンギンカフェオーケストラをゆっくりと楽しんでいる間もない。しかし、そのゆるりとして精緻な音楽は、そんな時間の流れを多少なりとも遅くしてくれているのかもしれない。
その点でペンギンカフェオーケストラの音楽は感動的でさえある。一度彼らの演奏を生で聴いたのだけれど、それはそれはとても貴重な体験だった。まるで本当にそこだけ時間の流れが変わったような錯覚を覚えた。
そして日は暮れる。Tsunami Luresは北比良ネストにて二度めの冬を迎えようとしている。
先日開催されたTsunami Jamboreeと併催のオンライントーナメントの結果をここにも記しておこう。
1位はハッピー師匠の50cm、2位はyuji_7247の49cm、3位はminami.yuusukeの48cmでした。こうしてみると、かなり拮抗した試合でしたね。
それにしてもこういうところでいつもの釣りを展開して結果を出すハッピー師匠は、いくら釣り場に恵まれているというアドヴァンテージがあるにせよ立派である。
yuji_7247はうちのルアーで初めての釣果がこのトーナメントだったとのこと。これも何かの縁ですね。今後に期待してしまいます。
3位のミナミ君はすっかりうちの常連になりました。個人的にも付き合いが長くなりそうな予感。こう言う時に千載一遇の勢いで結果を出すも、3位に甘んじてしまうあたりは彼らしいと言っていいのかな。
そして風景部門はmera_zooの「どこか違う世界」が受賞。彼岸花が印象的です。彼もうちのお客さんとしてはそこそこ長くなりました。お付き合いが続くといいなあという願いも込めてこの賞を贈ります。
彼らには既に豪華(?)賞品を送ってあります。
元木も当日は眠い目をこすりつつTsunami Jamboreeでキャンプの人たちとマイアミ浜から出船したのだけれど、朝日に浮かぶ彼らのシルエットがあまりに美しく、それだけで出船した甲斐があったような気がしました。インスタで参加者の様子をちょいちょい確認しつつ浮いていたら、連帯意識のようなものもないではなかったし。ま、本当は釣りたかったけれど。
Tsunami Jamboreeは延期のせいで参加人数が減ってしまって、そこはとても残念で、出店していただいた皆さんにもとても申し訳なかった。それでもお客さんも含めて少数精鋭で臨んだイベントは、不思議とトーナメントと同じく連帯感が持てたような気がしたし、そこにはいつもとは違う親密な空気が確かにあって、それはそれでよかったのではないか、というのは希望的観測。
うちのバンドはベースの中島が欠席で、コロナミュージックも欠席で、いつものシークレットゲストもいないライブも、それなりに演者もオーディエンスも楽しんでくれたのではないかなあ。少なくとも元木自身は楽しみました。
お客さんが少なくて辛かったであろう出店者も、Two Brothなんかからは「楽しかった」という正味の意見もあって、救われた元木でした。
来年はもっとしっかり準備してって思ってはいるけれど、蓋を開けてみればいつも通りの緩さを、これがこのイベントのひとつの良さであるということを盾に、こうしてどうにか肯定しているというのが現実かも。型通りのイベント運営は、Tsunami Luresには向いていないことだけは確か。
個人的に久しぶりとなったキャンプも思いの外楽しみました。延期になった季節柄ということも手伝って、それはとても居心地の良いものでした。来年もこの時期にやろうかとも思っているところ。
こうしてよりコアで親密なイベントになった今年のTsunami Jamboreeでした。やる前は集客が不安で、元木自身はそこはなかなかしんどかったのだけれど、結局は大いに楽しんだし、来年に向けての気力も充分もらいました。来ていただいた皆さん、手伝ってくれた皆さん、そして出店の皆さん、お疲れ様でした。そして本当にありがとう!
来れなかった皆さんに贈り物を。Swing Momonga “Jamboree Ltd.”です。レギュラーカラーに入れようかどうかかなり迷った末にジャンボリーリミテッドとなったのはこの2カラー、Mosaic Light Mint Green [MSC-LMG]とAztec Bird Light Mint Green [AB-LMG]です。
Mosaic Light Mint Green [MSC-LMG]はかつての鼠にレギュラーカラーとして塗っていたものの復刻。他のプラグにも塗ってはいるものの、このブランクには殊によく似合うと思っていたカラーパターンです。
Aztec Bird Light Mint Green [AB-LMG]は、つまりアステカの鳥で、レインボーラメのレギュラーカラーとは対照的なアーシーなカラーリングが気に入っています。
いずれもライトミントグリーンがベース色。正確に言うと、淀川ミントグリーンは、CF-MGのミントグリーンよりは若干ライトなこっちです。まあ、しかし、CF-MGのミントグリーンだってロットにより変遷があるわけで、そのあたり極めてアバウトではあるけれど。
お求めはTsunami Lures各ディーラーおよび当オンラインストアにて。
こちらは秋のアパレル第一弾TLコーチJKと肩に掛けているのはSkeleton News Paper Bag。
頑丈なヘビーキャンバスの大容量バッグは、1800年代のアメリカにルーツを持つと言うニュースペイパーバッグ。そこに以前にスウェットやトートバッグにも入れて一部に好評だった、メキシコ調スケルトンを手刺繍風に入れました。例えばオヤジには可愛らし過ぎると言う声も聞こえてきそうではあるけれど、バッグのヘヴィーデューティーさとラフな刺繍の質感なら、アラカンの元木にだって特に問題なく使えるんだから、そんなことでビビってしまうべからず。
往年のアメカジファンにはこのTLコーチJKを。80年代から90年代にかけては、元木自身も好んでこれを着てた覚えがあります。チープではあるけれど、それがまたよろしく、古き良きアメリカの匂いも薫るとあれば、巡り巡って再度の流行に乗るべし。
ナイロンの生地感とか、色の雰囲気とか、ボタンとか、絶妙にサンプリングされている上に、TLのフェルトのパッチがよく似合う。バックのプリントもヴィンテージ感がそこはかとなく漂っていて申し分なし。
ロンTは、半袖でも好評だったTNML & Co.ロゴとTNMLフィッシュ、そしてペイズリーをあしらったグラフィックです。半袖と同じくアーシーなカラーをベースに。ロンTっていつ着たらいいのかどうもわからない、なんて人にはオールシーズンと答えましょう。盛夏は機能性生地のロンTに譲るとしても、冬場のインナーはもちろん、春秋には欠かせません。着てしまえば、その快適さに出番は確実に増えるはず。
なんにしろ、中途半端なこの頃の季節感は、こういうアイテムがあるとかなり便利ではないかと思います。洒脱に季節を乗り切ろうではありませんか。
24/10/23