Tsunami Times

  • ニューレトロ、百周年

     新しいことは決して嫌いではない。むしろ新しいことをしようとするのは当然であるし、そうあるべきだと思う。しかし、同時に古いものも好きだったりするから話はややこしくなる。

     六十を越えたおっさんが、例えば普段着としてのジャージを考えるとこうなる。めぐりめぐってジャージとは街着として昨今新しく、それに乗っかったおっさんは古い手法で味付けをしてみた。いったい古いのか新しいのか・・・。

     二次元加工のWスウィッシャーなんていうのは、まるで何の工夫もないようで、最早古いのかもしれない。そんな古めかしく見えるWスウィッシャーを、長〜くしてユニークな柄をペイントを施し、現代に甦らせることをTsunami Luresは新しいと思っている。

     レトロではあるけれど新しいということは、これまでもこれからもTsunami Luresの通底するテーマとして君臨し続けるような気がする。今日明日にも出荷となるKrin SDは、地味ではあるけれど、そんなTsunami Luresを体現するプラグだ。

     それにしてもこれでデカいのを釣ってしまう快感と言ったらない。記憶に新しい、田盛君の一昨年のロクマルは、そのWスウィッシャー=Kirin SDの初期型による。思えば、ここらあたりから元木自身もこのKirinというプラグを見直し始めていたのではないかと思う。

     このKirin SDにはTatsumaki Propが装着されているのだけれど、最初にTsunami Luresが手がけたプロップだけあってバリエーションが存在する。0.6mm、0.8mm、1.0mmと実に0.2mm刻みで3種類ものバリエーションがあるなんて、他にはあまり例を見ないのではなかろうか。

     デフォルトでは1.0mmが装着されていて、もちろんこれはこれで意味がある。喫水を深く保つためと、その厚みによる独特のサウンドを狙ったものなのだ。トップウォーターシーンとトーナメントシーンとによらず回転を重視するこの頃の傾向にあっては、1.0mmという厚みは異質で、それゆえにそのユニークなサウンドが突出することを期待している。

     とは言うものの、回転を重視したいのは山々だろうし、それには0.6mmが向いている。若干軽くなって喫水も若干浅くはなるのだけれど、それも一興。

     Kirin SDのリリースと同時に、今年の干支キーホルダーと干支ステッカーもリリース。福袋をお届けした皆さんにはすでにお手元にあると思う。2025と蛇のイラストはもちろん、キーホルダーにもステッカーにも移入百周年を讃えてブラックバスのイラストと100thとの文字を入れた。百周年は阪神タイガースより長い。赤星鉄間のブラックバスは百年の時を経て風土に馴染み、最早帰化したと言ってもいいのではないかと思うのだけれど。

     新しいマルチミラーステッカーもリリース。これまた古着のパッチやプリント、ランドナーのエンブレム、ミリタリー・・・、レトロアメリカンなデザインがベースとなった雰囲気のあるステッカーをぜひ。

     昨日は新しく受注する、ジャージとスウェットを撮影。スウェットパーカやパンツもまたレトロ。古き良きアメリカへの憧憬はなんだか永遠ではある。

     さて、奇しくもブラックバス移入百周年というそんな年に国政レベルで何やらきな臭い動きがあって、とても心配。「ブラックバスの釣りを禁止する」なんていう文言は到底看過出来ない。国が釣りの自由を奪うなんてことはあってはならないと思う。「ブラックバス」とはあるけれど、対象魚が何であれ対岸の火事では決してない。詳細は下記をご覧あれ。これを見れば、維新に投票する気にはさらさらなれないと思う。

    「滋賀県元知事 嘉田由紀子 参議院議員」オオクチバスの扱いに関する答弁書を参議院に送付

     何もわかっていないし、知ろうとする様子も垣間見えない。そういう人たちが国政レベルで力を行使しようとしていることに強烈に違和感を覚える。

     自分の意見とともにこれをシェアすることから始めよう。

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