Product
Slapphappy Beaver Longtail
スラップハッピー・ビーバー・ロングテイル
Some ideas take years to make sense.
Slapphappy Beaver Longtailの原型は、Slapphappyシリーズが誕生する以前に作っていた
ひとつのプロトタイプに遡る。
当時それは満足のいくアクションが出せず、そのまま忘れ去られてしまった。それが年月を経てどう言うわけか人の手を渡り、さらにオークションを通じてそれはとある旧知のコアなユーザーの元へ。そしてある時、そのルアーはInstagram上で、相当の鮮烈さをもって元木の目にとまったのでした。
奇跡の再発見後、元木は無理を言って旧知のそのユーザーにそのプロトタイプを借り受けることにする。鮮やかなオレンジのボディには明らかに元木とわかる字でProto 0504(2005年4月)の文字がある。それはSlapphappyシリーズがデビューする3年も前のこと。そのプロトタイプが何本作られていたのかまるで思い出せないものの、見ているうちに自分が作ったものだという記憶がやがてデジャブのように蘇る。
付いていたリップは、まだ金型を作る前に自分で作った試作品。実際に泳がせてみても、やっぱり満足のいく動きではない。ボディのシェイプを少し見直し、リグやリップを現行のものに交換してウェイトを入れ、何度か調整を繰り返すうちに、それはようやくルアーらしいアクションを伴うものになる。
テストして最初に感じたのは、「これだ!」というよりは疑問を含んだ「案外いいな」というのが正直なところ。実はそれはSlapphappyシリーズをテストする際にはいつも思うことだということに今更ながら気づく。
案の定、それはフィールドでのテスト初日にいきなり50アップを含む、2本の良型をキャッチする。悪くない、というよりは、思いがけない上々のスタート。しかし、これこそがSlapphappyシリーズのミステリアスな魅力なのだ。
こうして、忘れられていたプロトタイプは、長い時間を経てSlapphappy Beaver Longtailとして形になった。
Action & Sound
Beaver Longtailの特徴は、速いピッチで鳴るクラック音。ウォブルによってフロントとリアのボディが触れ合い、コトコトという乾いたクラック音を生む。この音はBeaverよりもかなり大きく、ピッチも速い。
さらにSlapphappyシリーズ特有の可動式リップが水流を受け、「チッ」とか「キュッ」とか、微かな金属音を生む。
さらには可動するリップという特性は、まるでジョイントボディのような艶かしさを生み、さらには時折ひらを打つような不安定さでバイトチャンスを魚に与える。
木製ボディのクラック音とリップの金属音、そして特有のアクション、これらが重なり独特の存在感を作る。
Shape & Character
このルアーの魅力は実はシェイプ。インスタで再会した時、それは自分で作ったとは思えないくらい良く出来たデザインがある種鮮烈だった。当時は欠点ばかり気になってものにならないと諦めていたのだけれど、そのデザイン性のせいで今こそそれを補うべきだと直感した。
Slapphappyシリーズは、他に比べて泳ぎが特別優れているわけではない。しかし、可動リップのギミックは唯一無二。それにともなってデザインもユニーク。おかげでどういうわけか釣れる。これでしか釣れない魚がいるのは事実なのだ。
ルアーには多少の欠点があるもの。それでもそれを凌駕する魅力があると考えたなら世に送り出す。それがTsunami Luresのやり方。
Range & Presence
通常、トップウォーターのバイトはバンク際50cm〜1mほどの範囲で出ることが多い。しかしBeaver Longtailの場合はバンクから2〜3mほど離れたところで、魚が浮いてくるような印象がある。
142mmのサイズ感と速いピッチのクラックサウンド、その存在感が少し広い範囲の魚を呼び寄せる、もしくは長く追尾させて最終的に食わせるのかも。
Slapphappy Family
Slapphappyシリーズは
Slapphappy(シリーズの原点、リップおよびパーツの金属音強調)
Slapphappy Shad(フラッシングとサウンドでテクニカルに攻めたい時、状況が悪い時の切り札)
Slapphappy Beaver(金属音とクラック音で安定の集魚力)
という3つの系統へ広がってきた。
Beaver Longtailは、そのBeaverの血統を引きながら、
少し大きく
少し速く
少し騒がしいモデル。
言ってみればBeaverの少し癖のある弟。
Brand Time
長く続けていると古いルアーを見直すことがある。当時はうまくいかなかったものが
時間が経ってから違って見えることもある。
それは時間を重ねてきたブランドにしか起こらないことかもしれない。そう考えると少し誇らしい。
Beaver Longtailはそんな時間の中から生まれたルアーなのだ。
The prototype.


Proto 0504 (April 2005)
A lure shaped by time.
ブランドの時間が作ったルアー。

Spec
Body Length : Approx. 142 mm
Weight : 5/4 oz over class
Material : AYOUS
Urethane Finish
with
Slapphappy Lip
Original Surface Rig
Dos Cactus #2/0
Color
Crazy Fish Mint Green [CF-MG]
Bloody Head [BH]
Calavera Ivory [CV-IV]
Beaver[BV]
Snake Silver Glitter [SN-SG]
SKULL [SKL] Glow
Price
¥14,000 (¥15,400 with Tax)













