Tsunami Times

  • Time Of Gold

     琵琶湖はマイアミ浜オートキャンプ場のほとんど何の設備もない広場に三々五々僕らは集まる。ブースやステージはそれぞれが持ち寄るテントやタープだ。PAだってコロナ自ら持参していただく。もちろん照明なんてあるはずもなく、誰が始めたのか、みんなのガソリンランタンが今年もステージ照明になる。今年はいつの間にか焚き火台もステージの前に置かれていた。それを見てか、ジーニョのマメタン曰く「来年はキャンプファイアしましょうよ」とはナイスアイデアだ。

     ニール・ヤングねたばかりで申し訳ないけれど、かの師匠の曲にHerat Of Goldという曲がある。文字通りだと黄金の心ではあるけれど、これはつまり心優しい、思いやりがある、というような意味。歌はその「黄金の心を生涯探し求めて年老いる」というような内容である。Golden HeartではなくHeart Of Goldなのは、それが文法上の理由なのか詩的な理由なのかはよくわからないけれど、どちらにせよ確かにHeart Of Goldの方がしっくりくるような気がする。

     そしてあれは黄金の心ならぬ、まさに黄金の時間だった。Golden TimeではなくてTime Of Gold。僕らは黄金の時間を求めて旅をしている。

     20周年ではなくて21周年、そして2回目ともなると、今年は多少盛り下がるのも覚悟だった。でもそこには確かに黄金の時間があったし、感動的でさえあった。うちの家族とジーニョはそのまんま延泊したから、昨日の夜に帰って来て、三日後の今日撮られた映像なんかを観ていたら、遅まきながらちょっと泣けたりなんかして。

     それは決してTobaccoの売れ行きが芳しくないからなんかではない。いや、それもちょっとあるか。告白すると、予想はしていたものの、全然と言っていいほど来ていない予約注文に絶句している。なにせTobaccoは津波ルアーズのスピリットですから。しかし、落ち込んでばかりもいられない。いつ力尽きるかわからないにしても、とにかくここからまた始めよう。そういう決意の涙もなくはない。ちなみにTobaccoは明後日出荷。

    去年来れずに悔し涙のマニア谷口とデンさんは鹿児島より遂に参加。そのマニアが次のマニアに推す20th西山が右端。下は言わずと知れたコレクションも圧巻の太田隊長。

     そう言えば、今回のTsunami Jamboreeには萌芽のようなものを感じもした。

    CAMP⭐︎MANIA PRODUCTSブース

     CAMP⭐︎MANIA PRODUCTSに声をかけたら前のめりに参戦してくれたことには、運命めいたものがないだろうか。これは何やら二人して企んでいることの前兆でないわけがない。なんらかのコラボはそう遠い未来ではない?

    イーナンバープロダクツ・ブース

     去年は単独でエントリーの榎本君がイーナンバープロダクツとして家族ごとやって来たことも嬉しかった。神岡が家族を巻き込んだり、CAMP⭐︎MANIA PRODUCTSに息子さんが帯同したり、豆ちよは去年と同じく家族で出展だったり、矢頭君も同じく家族でやって来たり、徳島のヨシに至っては三世代でやって来たり、ファミリーキャンプがこのイベントと両立してしまうのは嬉しい誤算。

    買い付けウブ出しのイレクターズ・ブース。素敵な三輪車(?)はなんとマイアミ浜オートキャンプ場がお買い上げでした。

     トップ党パリコレ君が取材にやって来たことはありがたいお話。それに彼が若手ルアービルダー3人(今をときめくグロデベ、クオリティライフ、アングラーズメイド。パリコレ含む彼らが口を揃えて俺が恐いというのには参ったけど、リスペクトしていただいているらしいことがわかって嬉しかった)を連れて来たことでこっちも考えさせられることがあった。どうでしょ?トップ党も若手ビルダー3人も来年は出展なんて。

    トーナメントのチャンピオンに輝いたのはニャンペイ君。釣れないこの頃の琵琶湖でSlapphappy Shad Jにて58cmの快挙。賞品はHand-painted Sonic Bird付きのトロフィーとYABUSAMEとStrikecasterとは豪華でしょ?

     そういう萌芽に期待しつつ、続きの写真やエピソードはまたおいおい公開することにして、今日はこのへんで。

    デンさんコレクション
    マニア・コレクション

     トーナメントに参加いただいた皆さんを始め、来ていただいた皆さんには心からありがとうと言いたい。もちろん出展のCAMP⭐︎MANIA PRODUCTS、豆ちよ、ジーニョ、マニア谷口&デンさんの鹿児島ヘヴィーユーザーブラザーズ、太田隊長、イーナンバープロダクツ、クローラー、そしてイレクターズには感謝感激雨あられ。コロナの面々とうちのバンドの面々にも、DJジャーベイダーとT-bOne SteAkにも、そして実行委員の神岡、そしてその家族、中島他、協力いただいた全ての皆さんにもありったけの感謝を贈る。みんなと共有出来たあの時間がどの人にとっても黄金の時間だったことを欲してやみません。

    Tsunami Lures ブースは、まるでベテランキャンパーのような風情。実は初心者ですけど。

     しかし、黄金の時間は足早で掴まえておくことなんて出来ないのだ。集まった時と同じく三々五々解散していくみんなを見てそう思う。来年も必ず。

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