Tsunami Times

  • Ribot

     アラン・トゥーサン先生の教室でマーク・リボウ君がジャンゴを弾いたとしたら・・・なんていうのは、なかなかわくわくする夢想だけれど、これが実は現実としてある。それが上のBright Mississippi / Allen Toussaint。中でもそのジャンゴの曲=Blue Dragは、なんだかちょっと控えめなマーク・リボウのギターが白眉。

     いやはや、こんなアルバムがあるとは今の今まで知らなかった。ニューオリンズの重鎮だったアラン・トゥーサンがジャズにフォーカスした作品というだけでも聴く価値ありなのに、そこにマーク・リボウが参加しているなんて。ちなみにどうやら彼はほぼ全編にわたってアコギを披露しているよう。そのプレーはアヴァンギャルドというより、彼にしてはちょっとステディで、それは逆に新鮮と言えば新鮮。

     ついでに彼が参加する未チェックものを探すと結構ありました。ダイアナ・クラークは意外だけれど、これはプロデューサーがTボーン・ヴァーネットなのでその人脈。ちょっとミスマッチな雰囲気がなきにしもあらず、とは言え、もちろん彼の毒が聴ける。

     サム・フィリップスと言う人はそのTボーン・ヴァーネットの夫人らしく、ルーツミュージックを文字通り根本に据えながら、サウンドはオルタナであるというあたりに好感が持てる。そういう場所には彼のギターははまり役である。

     バディ・ミラーと言う人も俺は知らないけれど、マーク・リボウやそれからビル・フリーゼルも参加する、マニアックなカントリーアルバムとあっては興味がわかないわけはない。

     こちらは彼のソロギターを収録のアルバム。その名の通りサイレントムービーに着想を得たもののよう。まだ少ししか聴いてはいないけど、これはいつものマーク節ではないかと思う。

     と言うわけで、非常に前振りが長くなりましたが、Sonic Ribotなのである。明日からご予約開始。

     ちなみにマーク・リボウが弾くエレキはTSBの’63ジャガー。彼自身はこれを指して不快な音と言っているのだそう。そして、ギターは見た目が重要とも。実に彼らしい。

    Sonic Ribot
    ソニック・リボー

    Size
    本体全長:105mm
    3/4oz class

    Original Surface Rig
    Hook Dos Cuctus #0

    アユース製
    ウレタン・フィニッシュ

    Color
    Wave Head Red [WH-R]
    Crazy Fish Mint Green[CF-MG]
    Wood Panel Gold Top [WP-GT]
    Tobacco Sunburst [TSB]
    Blue Gill [BG] 
    SKULL [SKL] Glow

    Price¥7,200 + Tax

    クイックに誘える、使い心地の軽快なペンシルポッパーです。と言うからには、ターンと言うよりはやはりほんの少しデリケートなスケートをイメージしてアクションさせていただきたいもの。

    ポーズは入れてもいいし、まるで入れないという方法もあり。小型のベイトフィッシュがピチョっと跳ねたくらいの、ひとかたまりのしぶきが上がる程度がちょうどよい具合かと思います。

    10年ぶり3度目のリリースの本ヴァージョンは素材がバスウッドからアユースに変わり、リグはオリジナルサーフェイスリグにリニューアル。それにともないウェイトバランスも見直しました。

    Tsunami Lures Classicとしての今回のリリースは、カラーラインナップが去年リリースした同じくTsunami Lures ClassicのTobacco、Sonic Horn、Sonic Birdと共通です。

    ギタリスト、そして競走馬:
    Marc Ribot(マーク・リボウ)と言うギタリストから名前を拝借。彼はその昔はかのラウンジリザーズのギタリストとして、それにエルビス・コステロやトム・ウエイツのバックでひときわ異彩を放つアバンギャルドなバイプレイヤーとして、つとに有名。ソロキャリアでのフェイク・キューバンも素晴らしい。
    またリボーという、1950年代中頃に活躍したイタリアの競走馬は、20世紀最強の1頭と言われるものの性格は気難しく、人の指図を受けるのが嫌いだという。馬づらなこのプラグの名前にはとても似つかわしい。

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