Tsunami Times

  • Orange Brick

     バスポンドのブログに書かれていたのだけれど、近日発売のPlugger’s Carrying Box Lot No.3のカラーは、ヴィンテージのプラノを元にしていると同時にTsunami Luresのジョンボートのカラーが由来でもある。松井氏、よくおわかりです。

     ただし、ジョンボートのオレンジはもう少し明るく派手ではある。このボートが来た当初、カラーリングを少々誤ったかなあとも思ったほど。だって、イメージしていたのはもう少し彩度を抑え気味の、まさにレンガのような色だったから。今じゃ慣れたし、塗装も焼けてくすんできたから、そう派手というほどではなくなりむしろ愛着だってあるのだけれど。

     ボックスのこのカラーを決める際には、そのこともあってちょっと慎重になった。おかげでそれはご覧のようにおおよそ14年を経てくすんだTsunami Luresのジョンボートとさほど変わらない雰囲気ではある。

     ”Orange Brick”というネーミングも気に入っている。これは同じカラーで揃えたPencoストレージコンテナ(6月末〜7月初旬発売)のサンプルに貼られた小さなラベルに、工場の誰かの手書きでそう書かれていたのをそのまんまいただいた。

     Brickと言うと、元木が想起するのは”Flying Brick”、つまりは愛車Volovo 240のニックネームである。「空飛ぶレンガ」 なんていかしてますよね。ま、たぶんこれはワゴンではなくてセダンの方を指したもので、今となってはセダンもそう速い部類ではないし、ワゴンなんてどう考えても空を飛びそうではないから、「空飛ぶ」ではなくて「走るレンガ」というようなことでいいのかなあとは思うけど。とすると、ジョンボートの方はさしずめ「浮かぶレンガ」かなあ。

     なにはともあれ、そんなわけでこの”Orange Brick”というネーミングが気に入ったということです。

     実はボックスと同時にご予約を開始のTシャツにもその”Orange Brick”がある。ヘザーブラックのボディに載せたプリントカラーがそれ。プロダクツページ他には”Orange Brick”ではなくて”Brick Orange”と書いてしまっているけれど、この際それはどちらでも・・・。

     このヘザーブラックってのが最近出たカラーで、これがなかなかいい。ただのブラックではなくヘザーが付くのは、杢(濃い色と薄い色が混ざり合った色の生地)、つまりはミックスグレーとかヘザーグレーと言われるカラーと同じくまだらな黒だから。

     今回のボディにはダークヘザーネイビーというのもあって、これもまた雰囲気良し。俺の中ではトレンド。まあもともとこのヘザーっていうのが好きなのですが。

     同じく同時にご予約受付中のスウェットパンツにもヘザーグレーとオートミール(ハーフパンツのみ)という杢があり、これはもちろん定番色としてお薦めではあるのだけれど、もう一色のブルー(ハーフパンツのみ)も案外お薦め。

     スウェット生地のロイヤルブルーとかブルーとかって言われるこの手のカラーは、ちょっとの違いで印象が変わってしまう。チープで全く結構なのだけれど、個人的に古いアメリカっぽいのとそうでないのとの境界線がぼんやりとしかし確かにある。上手くは言えませんが。何が言いたいかと言うと、今回の場合のブルーはとってもアメリカンだということ。

     それにしても突然夏っぽくなったからハーフパンツがなんだかいきなり視野に入り込んだ感じがしませんか。ぐっと現実的に見える。本日の元木は短パンではないものの、今年初めて半袖着用。

     話は飛ぶけれど、ファッションには季節感て大事かもしれない。四季があるからこそ日本人はセンスがいいのではとも思う。季節感はファッションだし、ファッションは季節感なのだ。

     いきなりの夏だけれど、うちにはそんな折のアイテムの在庫あり。ここ二、三日のうちに何件かご注文いただいているのは、Short Bill Field CapPlugger’s Cap(デニム&メッシュの方は残り1個)のキャップ類。

     魚のモチーフのフェルトのパッチが小さいながらもしっかりプラッガーをアピールするショートビルの方は、小さく畳んでポケットにも収まるパッカブル仕様なので、不意に入用になってもさっと取り出せて便利。Awsome Exoticのアメリカンなパッチがおつなプラッガーズキャップは、最近には珍しくツバがフラットでなく、大人の少年にぴったり。

     ポークパイハットもデニムのみ少しだけ在庫があります。ハットには抵抗のある人が少なくないとは思うけれど、被ると癖になります。かくいう元木がそうだった。今じゃ外出にはなんか被ってないと落ち着かないし、被らないと損したような気分になる。

     これからの季節、熱中症予防にも必須のCap & Hat、いかがでしょう。

     今日の一枚はほとんど三十年前のロスロボス。’92年だというから奇遇にも元木の愛車240と同じデビューだ。決して奇をてらうことなく地に足をつけた上の革新というあたりが両者の共通項か。そのエッジは今も色褪せることなく、これから先も語られることになるはず。

     もしも聴いたことがないのならぜひ。このアルバムとその次の「コロッサル・ヘッド」は必聴。Tsunami Luresを好きな人ならきっと好きになれると思いますよ。

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